PKCZ®、MA55IVE THE RAMPAGEの声と混ざり合う面白さ クラブを愛する2組ならではの“斬新なコラボの形”

PKCZ®が『Times feat. MA55IVE THE RAMPAGE』を、MA55IVE THE RAMPAGEが『Changer feat. PKCZ®』を配信リリース。クラブカルチャーをこよなく愛する2組らしい、クラブを盛り上げる2曲に仕上がっている。そこでリアルサウンドではリハーサル中のPKCZ®の3人にインタビュー。もともと同じLDHファミリーとして個人でもそれぞれ交流の深い2組だからこそ引き出せたようなリリースの裏側から、MA55IVEメンバーそれぞれに感じるもの、『PKCZ® DJ LIVE SHOW 2025 ~Times Changer~』への意気込みを聞いた。(編集部)
クラブカルチャーを愛するMA55IVE、それぞれの印象は?
――まずお伺いしたいのは、MA55IVE THE RAMPAGE(以下、MA55IVE)とPKCZ®の共通点はどんなところだと思いますか?
DARUMA:クラブカルチャー好きみたいなところだと思います。
ALAN SHIRAHAMA(以下、ALAN):僕のDJにもよく遊びに来てくれますよ。僕から声かけたわけじゃないのになぜか集まってたりするんで、本当に音楽が好きなんだなと。あとクラブカルチャーに偏見を持たずに飛び込めるってすごくいいことですよね。そういう場所に普段からいるからこそ、今回のコラボも自然と形になったのかなと思ってます。
EXILE MAKIDAI(以下、MAKIDAI):前に僕が福岡でDJをしたとき、ちょうどMA55IVEも福岡でライブかなにかをやってたんですよ。MA55IVEは翌日もイベントがあるから見に行けないって言ってたのに、自分がDJ終わった後に来たらしくて(笑)。本当にクラブカルチャーが好きなんだなと。
――MA55IVEメンバーについてはどのような印象を持っていますか?
MAKIDAI:LIKIYAは声の感じがやっぱり(兄の)ELLYにすごく似てるなっていう印象と、グループの中でも強めの張った表現がハマる声とキャラだなと。ルーツでもあるR&Bのダンスとかスイートな一面もパフォーマンスの角度としては持っているんですけど、やっぱりラップになったときの声の太さとか、ちょっと強めキャラのイメージがありますね。ALANは「このフレーズはLIKIYAね」って指定してた場所あったよね。
ALAN:そうですね、いい声してるんで素材として使いやすいんですよね。あとはよくサウナで3、4回ばったり会ったことありますね。そしたらお兄ちゃん(ELLY)も入ってきた(笑)。
MAKIDAI:そのサウナ濃いな(笑)。
――山本彰吾さんはどんな印象ですか?
ALAN:いつも中性的なビジュアルで、俺はすごい好きです。
MAKIDAI:爪塗ったり、指輪つけたり、おしゃれだよね。
ALAN:やましょー(山本)ってEXPG(STUDIO)出身じゃないから、他のメンバーとちょっと違う雰囲気あるんですよね。ちゃんと自分でストリートを生きてきて、野良でEXILEのオーディションを受けてる。野生なんですよね。僕が初めてEXILEのオーディションを見学しにいったとき、明らかに1人だけめちゃくちゃ上手いやつがいて、「この子は絶対に将来何かになる」と思ってたのがやましょーでした。彼は出身が岡山で、僕は愛媛なので、同じ瀬戸内沿いで感覚が似てる感じもあります。話してると、なんか地元の友達といる気分になるんですよね。
MAKIDAI:オンラインミーティングとかしてると想像力の豊かさを感じますね。「天動説と地動説の対比みたいな感じを曲で……」とか言ってたり。ちょっと独自の考え方があるよね。
DARUMA:たぶん前日『チ。』(地動説の研究者を描いた漫画・TVアニメ)を読んだな(笑)。
MAKIDAI:そこがリンクしてたんだ(笑)。でもやましょーは戦国時代でいうところの軍師で、作戦を立てて、それをピースフルなマインドで上手く調和を保ちながら進めるっていう印象もありますね。ラップとか声の感じも強くはないけど、ちゃんと意思は伝わるみたいなね。

――(浦川)翔平さんはどのような印象ですか?
ALAN:あいつDJですからね。しかもめちゃくちゃ上手いんですよ。
DARUMA:ジャグリングもできるよね。たしか。
MAKIDAI:パパさんの影響もあるのか、90’sのアナログ機器でプレイするんですよ。しかも我々世代が好きだった曲にも精通してるし、今の曲も聴いてて。
ALAN:僕と2人のときとか、普段はめっちゃ大人しいですけどね。僕は自分が高校2年生で、翔平が中学1年生くらいのときから知ってるんで。
DARUMA:俺も実は、翔平が小学生だったころから知ってるんですよ。というのも僕が昔DEXPISTOLSっていうDJユニットをやってたんですけど、PanasonicのBluetoothスピーカーのWebCMに出演させてもらったときに、共演したキッズダンサーが翔平だったんです。そのときランドセル背負って踊ってもらった印象がすごく強いです。
MAKIDAI:僕もソロプロジェクトで長崎行ったとき、小学生の翔平とテレビ番組で共演したんですよ。翔平は天才キッズDJとしてガンガン上手いプレイしてて、「緊張とかしないんですか?」っていう質問に対して「緊張ですかぁ?」って全然物怖じしてなくて(笑)。思えば当時から今の片鱗が表れてましたね。今回「Changer」の歌詞に入れた“メンバーが言いたい10個のこと”に、翔平はパパさんからの言葉を盛り込んだって言ってたよね。だからふわっとしてるようだけど軸はあるんです。
MAKIDAI:愛があるパパさんなんだよね。前に『HiGH&LOW』のクラブイベントがあったときに、MA55IVEがPKCZ®の前に出たんですけど、DJブースの前にクルーがワーって集まってきたとき、普通にパパさんが混じってましたからね(笑)。
――さすが親子ですね(笑)。続いて(鈴木)昂秀さんはどうでしょう。
ALAN:面白いですね。昂秀ともよくクラブで会います。昔『HiGH&LOW』の舞台挨拶で各地にメンバーが散らばって全国を回ったんですけど、僕はなぜかまだ未成年の昂秀とペアになって、2人で四国を一周しましたね。
MAKIDAI:当時の昂秀はどんな感じなの? 「先輩!」みたいな?
ALAN:ずっとパソコン持ってて、ずっと曲作りのやり方を質問してくるから、僕もずっと横で色々言ってましたね。
MAKIDAI:当時からそうだったんだ。ダンスのフリースタイルとか昂秀はめっちゃいいの出るよね。あとシャイに見えるけど意外といじられても大丈夫って感じあるかな。今回のレコーディングでも、ALANパートを録ったら終わりっていう段階にきて、昂秀だけもう1回録り直すことになって結局最後まで残ってたよね。
ALAN:昂秀だけちょっと納得いかないテイクがあって、時間が経てば喉も慣れてきて、もっと上手くいくんじゃないかってことで残ってたんですけど、僕は先に終わりたかったんで割り込んで録らせてもらいました(笑)。
MAKIDAI:昂秀を置き去りにしてね(笑)。でもそういうことしても大丈夫というか、いい意味で許容してくれる感じがあるなと。
DARUMA:昔、髪型がいつもすごいなと思ってました。
MAKIDAI:ね! ドレッドもすごかったし、個性豊かで、いいビジュアルしてますよね。
――ラップや声の特徴に関しては、翔平さんと昂秀さんそれぞれどんなイメージですか?
ALAN:翔平はスパンと高い声も出る。昂秀はそこまでレンジが広いわけじゃないけど、高い部分のキツさも上手く自分の色に変える感じかな。自分の声のニュアンスの出し方をすごく理解している気がします。
MAKIDAI:昂秀はちょっと優しいエッセンスがあるよね。翔平はやっぱリズム感がいいなと思う。
ALAN:ピッチもめちゃくちゃいいっすよ。ピタッと合う。
――では健太さんのボーカルとしての魅力は?
ALAN:カミケン(神谷健太)はMA55IVEのメインボーカルなので、ラップチームが個性的にハチャメチャに歌う分、ちゃんと自己を持って歌ってる感じかな。カミケンがあそこで芯を取っておかないと、たぶんまとまりなくなるんだろうなって。カミケンが中心にいて、周りで色をつけてる感じがするので、ちゃんとMA55IVEの軸になってるなと思います。
MAKIDAI:透き通った綺麗な声だよね。


















