GLAY、THE ALFEE、怒髪天……アニバーサリーイヤー以降も止まらない勢い 挑戦の積み重ねで増す歴史の重み

 1999年7月31日に開催されたGLAYのワンマンライブ『GLAY EXPO '99 SURVIVAL』の模様が、8月1日に『伝説のコンサート~GLAY』(NHK BSプレミアム4K)として放送される。

GLAY / サバイバル (GLAY EXPO '99 SURVIVAL)

 通称“20万人ライブ”と言われているこのライブは、幕張メッセの駐車場に特設ステージを設けて開催された。観客は約20万人と、単独アーティストによる有料コンサートとしては世界最大級の動員数を記録し、公演から26年が経つ今も伝説のライブとして語り継がれている。今回放送されるのは最新リマスター版とのことで、臨場感あふれる映像やサウンドを通して、当時の熱狂を再び体感することができるだろう。

 GLAYは1994年5月にメジャーデビューし、2025年はデビュー31周年にあたる。デビュー30周年を迎えた2024年は“GLAY EXPO”をテーマに掲げ、アニバーサリーイヤーならではの活動を展開してきた。5月に30周年記念シングル『whodunit-GLAY × JAY(ENHYPEN)-』をリリースすると、6月には埼玉・ベルーナドームにてキックオフ公演として『GLAY 30th Anniversary GLAY EXPO 2024-2025』を開催。8月には『SUMMER SONIC 2024』にて夏フェス初出演を果たし、10月には17thアルバム『Back To The Pops』をリリースした。さらに、年が明けて2025年4月には30周年記念ベストアルバム『DRIVE 1993~2009 -GLAY complete BEST』『DRIVE 2010~2026 -GLAY complete BEST』を同時リリースし、5月から6月にかけては東京ドームと京セラドーム大阪にて『GLAY 30th Anniversary GLAY EXPO 2024-2025 GRAND FINALE』を開催。そうして華々しく締めくくられたGLAYのデビュー30周年イヤーだったが、ここでひと段落することなく、今年6月は『ザ・グレイテスト・ヒッツ』(NHK総合)で「GLAYスペシャル」が放送されたり、今回の『伝説のコンサート~GLAY』が放送と、トピックスは続いていく。30周年にまつわるイベントがグランドフィナーレを迎えても、楽しみはまだまだ続くのだ。

 1974年にデビューしたTHE ALFEEも、2024年を“デビュー50周年イヤー”として精力的に活動してきた。2024年4月から7月にかけてはアニバーサリーツアー『THE ALFEE 50th Anniversary 風の時代・春 From The Beginning』で全国をまわり、8月には神奈川・Kアリーナ横浜にて『U-NEXT Presents THE ALFEE 2024 Wind of Time 50年目の夏祭り Supported by 第一興商』を開催。同月にはトリビュートアルバム『五十年祭』やベスト盤『THE ALFEE 50 SONGS 1974-1996』もリリースした。11月にはバンドの50年の軌跡を辿る展覧会『THE ALFEE展「THE ALFEE’S LEGACY ~50年の足跡~」』、12月には日本武道館にて『THE ALFEE 50th Anniversary 冬の祭典』も行われ、年末には『第75回NHK紅白歌合戦』(NHK総合)に41年ぶりに出場。まさにイベント尽くしの1年だった。

 年が明けた2025年も、4月から6月にかけてツアー『THE ALFEE 51st Anniversary Spring Celebration』を行ったのち、7月30日には51周年記念シングルとして『HEART OF RAINBOW』をリリース。8月2日、3日には、横浜アリーナにて夏イベント『THE ALFEE Summer Celebration 2025 Circle of The Rainbow』が開催される。デビュー51周年となる2025年も、またそれ以降も、変わらず彼らは挑戦を重ねていくのだろう。

 1984年にバンドを結成した怒髪天は、今年結成41周年。2024年は結成40周年を祝う企画が数々行われた。1月には新曲「ザ・リローデッド」の配信に加え、同曲に1999年の活動再開タイミングでつくられた楽曲「ハナオコシ」の再録バージョンを収録したパッケージ盤をリリース。2月には『怒髪天結成40周年特別企画 “オールスター男呼唄 真冬の大感謝祭-愛されたくて・・・2/5世紀-”』を2日間にわたって開催し、バンドとゆかりのある多彩なゲストとともにスペシャルなステージを繰り広げた。3月から12月までは『ザ・リローデッド TOUR 2024』を開催して全国を巡ったのち、今年2月にはバンドの40周年とテイチクエンタテインメントの90周年を記念したイベント『テイチクよ今夜も有難う』を開催。怒髪天らしく、にぎやかでお祭りムードに満ちたアニバーサリーイヤーになった。

 そんな彼らも、4月には約2年ぶりとなるアルバム『残心』をリリースし、5月より全国ツアー『エリア1020 TOUR』を開催中だ。ツアーは来年2月まで続き、現地で待っている多くのファンを楽しませてくれることだろう。

 アニバーサリーイヤーは、バンドにとってもファンにとっても特別なもの。特に、30年、40年、50年と歴史が積み重なっていくほど、その重みもより強く感じられるはずだ。一方で、節目が終わっても彼らは変わらず走り続ける。そうして私たちを楽しませながら、バンドはまた次の節目へと向かっていくのだ。

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