Mrs. GREEN APPLEは10万人ライブ開催 GLAY、B'z、ONE OK ROCK……伝説の“大規模野外ライブ”を振り返る
B'zは、1993年に静岡県の渚園で開催されたデビュー5周年記念ライブ『B'z LIVE-GYM Pleasure '93 -JAP THE RIPPER-』以降、定期的に大規模な野外ライブを開催してきた。中でも特筆したいのは、2000年開催の『B'z LIVE-GYM Pleasure 2000 -juice-』。全国のアリーナ/ドーム会場を経て、終盤には半野外である千葉マリンスタジアム(現ZOZOマリンスタジアム)5DAYSを開催。千葉マリンスタジアムだけでも集客数は約15万人程度の観客動員と推察される。
特に8月9日の公演は豪雨の中のライブとなり、土砂降りと雷の中での熱演となった。この模様はベストアルバム『B'z The Best "ULTRA Pleasure”』の特典DISCでしか観ることができなかったが、今年1月にB’zのオフィシャルYouTubeチャンネルにて当該公演での「LOVE PHANTOM」の模様が公開された。叩きつけるような雨と衝撃の落雷の中、鬼気迫る演奏を見せるB’zの姿。当時の大規模野外ライブの熱量を収めた貴重な資料とも言えるだろう。
【B'z 35th special】
B'z LIVE-GYM "Pleasure '2000"#Bz#Bz35th#Pleasure2023#Pleasure2000#bewith#Clippings pic.twitter.com/Jj92FsgXlo— B'z (@Bz_Official) November 30, 2022
また、渚園ではほかにもさまざまなアーティストたちが大規模野外ライブを開催してきた。ONE OK ROCKもその一組だ。2016年に『ONE OK ROCK 2016 SPECIAL LIVE IN NAGISAEN』を開催。初期の名曲「カゲロウ」から、当時の最新楽曲「Taking Off」まで新旧の楽曲を織り交ぜたセットリストで、当時のONE OK ROCKとしてはキャリア最大となる2日間で計11万人もの観客を魅了した。その後のONE OK ROCKの国内外での躍進はご存知の通りだが、この日のTakaは「僕らにとってまだまだ通過点にすぎません」(※1)と語っており、今振り返ると、その言葉は自身の未来を暗示する言葉だったようにも感じる。
今年8月からは大分・クラサスドーム大分、大阪・ヤンマースタジアム長居、そして国内最大規模となる野外スタジアム会場である神奈川・日産スタジアムなど計4会場7公演を巡るツアーを開催する。渚園という通過点の先に今のONE OK ROCKがあり、この“今”すらも通過点としてしまうほどの勢いで活躍し続けるONE OK ROCK。進化を止めない彼らのステージは、空の広がる舞台でさらなるスケールと熱を伴って響き渡るだろう。
近年の大規模野外ライブは単なるアーティストのライブにとどまらず、メディアやSNSも一体となって社会現象のような盛り上がりを見せている。野外ライブだからこそ味わえる自然現象との調和や非日常の熱量をまとう唯一無二の空間をぜひ現地で味わってほしい。
※1:https://realsound.jp/2016/09/post-9382_2.html

























