CUTIE STREET ソロインタビュー Vol.6:真鍋凪咲「自分よりも幸せになってほしい」 “ファンへの想い”を胸に挑む未知の世界

CUTIE STREET 真鍋凪咲 ソロインタビュー

自分にとっては“ラストチャンス”――死ぬ気で臨んだオーディション合宿 

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――そこからは、どのような人生を送ってこられたんですか?

真鍋:高校卒業後は大学に通いまして。大学って自分の学ぶことが決まってるから、将来の道も自然と定まっていくじゃないですか。先輩から就職活動の話を聞きながら「自分は何をしたいのかな?」と考えるようになって。学年が上がるにつれて「本当にこれでいいのかな?」と将来への迷いが生まれたんです。ずっと心の中ではパフォーマーになりたい、と思っていて。高3はコロナ禍もあり、人前で踊ることができなかった中、文化祭でやっと全校生徒の前で踊ることができて。そのとき、心から楽しいと思えたんです。その興奮がずっと忘れられなくて、当初はアイドルよりはパフォーマーになりたいと密かに思っていました。

――じゃあ、アイドルを目指していたわけじゃなかった。

真鍋:はい。そんなときにTikTokでFRUITS ZIPPERさんの曲が流れてきたり、アイドルを身近に感じるようになっていって。ちょうど同時期に、大学内にアイドルのコピーダンスサークルに入っている友達がいて。その子のステージを観に行ったとき、ゲストでアイドルさんが出てきて「ああ、素敵だな」と。そういういろんなことが重なって「アイドルっていいな!」と思うようになり、KAWAII LAB.のオーディションを見つけて応募しました。

――それが人生初のオーディション?

真鍋:そうです! 初めてなので、何をしたらいいのか分からなかったんですよ。「応募するときって、メイクをしてもいいのかな?」とかも全然分からなくて。とりあえずメイクをして、自己PR用の動画を送ることにしたんですけど……とはいえ何をやればいいんだろうと。「普通に歌って踊るのは絶対にありきたりだよな」とか「でも、すごいことも思いつかない」と考えた結果、変顔を10連発した動画を送りました(笑)。

――えー!

真鍋:アソビシステムは“個性”を大事にしているから「どうしよう!? 私は全然個性がないぞ」と思いつつ変顔を送ったら、なんとそれが通りまして(笑)。2次、3次審査を経て、最終的に合格をもらいました。もちろん受かりたいと思っていたけど、本当に受かるとは思っていなかったので嬉しかったです。

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――その後、真鍋さんはCUTIE STREETの合宿オーディションに参加されます。

真鍋:私はほかの子たちと比べて芸能経験が全然なかったですし、周りには「まだまだチャンスはいっぱいあるよ」と思われていたかもしれないけど、自分では「ここがラストチャンスだろうな」「もう、ここしかない」という心境だったんですよ。年齢も20歳になるし、自分は大学生をしているから、3年生になったら就職活動が始まる。これで無理だったらKAWAII LAB.を辞めて、堅実な道を歩んだ方がいいんじゃないかって。だからこそ、本当に死ぬ気で臨みました。いろんな事務所から来た子もいたし、そこにも複雑な気持ちがあったんです。

――と言いますと?

真鍋:自分はKAWAII LAB.に入りたくて、KAWAII LAB. MATESのオーディションを受けたから、絶対に負けたくなかった。合宿も大変だったし、私の大の苦手である人間関係も審査の対象になることも分かっていたので「自分だけが受かりたい」という気持ちではダメなんだ、と気づいて。1つのことだけに集中していられない状況なのもあって、難しかったなと思うんですけど、今となれば楽しい思い出です(笑)!

――いざ合格したときの気持ちはどうでしたか?

真鍋:ホッとしました。もうこれ以上ないところまで頑張っていたので、安心が最初にあって。その後に嬉しさが込み上げてきました。

――8月4日にはデビュー1周年を迎えますが、心境はいかがですか?

真鍋:まさかのことが起こりすぎて、本当に現実なのかなって思うときがいっぱいあって。CUTIE STREETのファンの方々がこんなにも多く集まってくれるとは想像できていなかったですし、なんか……あっという間でした。

――みなさんと比べて経験がないことで、苦労や新鮮だったことはありますか?

真鍋:半年間ほどKAWAII LAB. MATESで活動していたんですけど、ステージに出る機会も頻繁ではなかったし、ファンの方と触れ合う場面も少しだけだったので、確かに初めての経験は多かったです。今はバラエティ番組に呼んでいただける機会も多くて、その度に「全然話せないな」と思いますし、知識がないことでの苦労はあります。でも、初めての体験だからこその発見もあって。毎日ワクワクがいっぱいで、とても楽しいです。

――これまでの活動を振り返って、印象的なことはなんでしょう?

真鍋:『ミュージックステーション』(テレビ朝日系/以下、『Mステ』)の出演が決まったときはビックリしました。どの番組も驚きでしたけど、特に『Mステ』に出るのは目標にしていたし、ずっと観ていた番組だったので、その衝撃は忘れられないですね。

――この1年を通して、ご自身で成長を感じるところは?

真鍋:徐々に自分の中のアイドル像が確立してきて、KAWAII LAB. MATESで活動していたときよりもアイドルらしくなったんじゃないかな、と思います。それはパフォーマンスにおいても、ライブ以外の振る舞いに関しても感じますね。

――真鍋さんが目指しているアイドル像って?

真鍋:難しいんですけど……可愛くもありカッコよくもある“変幻自在なアイドル”になりたいです。今は歌って踊れるアイドルはいっぱいいるから「そこに執着しなくても」とは思うんですけど、でも自分の中では歌も踊りも“完璧な人”が好みなので、少しでも近づけるように頑張りたいです。

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