CUTIE STREET ソロインタビュー Vol.5:桜庭遥花「手の届かない遠くの存在でありたい」ーー“理想”を目指して歩むアイドル道

CUTIE STREET 桜庭遥花 ソロインタビュー

 「かわいいだけじゃだめですか?」でデビュー直後から大ブレイクを果たし、怒涛の日々を過ごしてきたKAWAII LAB.所属の8人組アイドルグループ CUTIE STREET。2024年8月のデビューステージから、まもなく1年という節目を迎える。

 そこでリアルサウンドでは、彼女たちがどんな人生を歩み、CUTIE STREETとしてデビューし、どんな気持ちで1年間を過ごしてきたのか、その現在地を記録するために連続インタビューを企画。Vol.5では、ピンク担当でグループ最年少の桜庭遥花に話を聞いた。

 個人としての夢や目標を尋ねた際、まず最初に「なりたい人物像」を答えた彼女。これが象徴するように、桜庭には常に自身の理想とする姿がある。そしてそれは、アイドルという職業においても同様だ。だからこそ悩み、葛藤しながらも前に進み続ける彼女の現在地に耳を傾けてほしい。(編集部)

高校を中退してまで目指した“アイドル”という夢

CUTIE STREET 桜庭遥花 ソロインタビュー

ーー桜庭さんはどんな子供時代を過ごしていましたか?

桜庭遥花(以下、桜庭):仲のいい友達と外で木登りとかもしてたし、ゲームもしてました。いろいろ遊んでましたね。中学ではバスケ部で、人数が少なくてポジションはなんでもやっていたんですけど、主にフォワードかポイントガードでした。

ーー高校はダンス同好会だったんですよね?

桜庭:ダンスはずっとしてみたいと思っていて、友達に誘ってもらったのがきっかけで入りました。校内での活動がメインで大会に出るような感じではなかったのですが、ジャンルはヒップホップを踊ってました。

ーー小さい頃に好きだったアイドルは?

桜庭:アニメの『アイカツ!』(テレビ東京系)が好きで、初めてアイドルに触れたのはそこだと思います。あと、幼稚園の頃はAKB48さんが流行っていて、まゆゆ(渡辺麻友)さんが好きでした。かわいくて、今でも尊敬するアイドルです。

ーー桜庭さんは2023年にガールズグループオーディション番組に参加していますが、未経験ながら挑戦しようと思った理由はなんだったんですか?

桜庭:もともといろんなアイドルのオーディションを受けていたんです。番組当時は高2で、進路を決めなければいけない時期でしたし、「これが最後の挑戦だな」と思って挑戦しました。

ーーそのときの反響は?

桜庭:オーディション期間中はあまりネットに触れていなかったのですが、個人カメラ(特定の人物のみを捉えた映像)が公開されたときにいただいたコメントはよく覚えています。世間に注目されることが初めてだったんですけど、これだけ自分を見てくれてる人がいるんだという驚きと、嬉しさがありました。

ーーそのあとは、地元のラーメン屋さんでアルバイトをしてたんですよね。

桜庭:オーディションが終わってから1カ月くらい経って、「そろそろ何かしなきゃヤバい」と思った時に「バイトをしよう」と考えて、友達にすすめられたのがラーメン屋だったんです。ホール担当をしていたのですが、すごく楽しかったです。この前も一日休みがあったときに、日帰りでバイトメンバーの子たちに会いに行って楽しく過ごしました。

ーーラーメンは好きなんですか?

桜庭:ラーメン好きです! 美味しいですよね。私は醤油しか食べないんですけど(笑)。そこで働いてからハマりました。

ーー桜庭さんは北海道出身ですが、周りにも芸能を目指す子はいましたか?

桜庭:通っていた高校が厳しい校風だったので「芸能なんてありえない」という感じでしたし、周りにも芸能の道に進みたいと言っている人は一人もいなかったです。私もアイドルになりたいということは、周りの人はもちろん、仲のいい友達にさえ言えませんでした。だから今、みんなはびっくりしていると思います。

ーー厳しい高校だったんですね。

桜庭:私はオーディションを受けているうちに学校の単位が足りなくなってしまって……。学校によっては免除するところもあるのですが、私が通っていた高校は「前例がない」ということで中退になってしまい……高校の卒業資格を通信制の学校で頑張って取りました。

ーーそこまでしてオーディションを受けようと思ったのはなぜだったんですか?

桜庭:なんでなんだろう……自分が東京で活動するなんて想像もしていなかったんですけど、自分が暮らしていた狭い世界や環境から抜け出したいという気持ちもあったし、でも一番は憧れの気持ちが強かったんだと思います。アイドルという存在が好きで、救いだったから、自分も誰かを救える人になりたいなと思ってオーディションを受けました。オーディション番組で落ちたときも、東京に出てくるか、学校に行って就職するか迷っていたのですが、やっぱり「また挑戦してみたい」という気持ちが湧いてきて。きっとオーディションから受けた影響が大きかったように思います。そこで出会った子たちが本当にかっこよくて、すごく尊敬していて。私もそうなりたい、みんなと一緒にもっと上を目指したいと思って、東京で頑張ることを決めたんです。

CUTIE STREET 桜庭遥花 ソロインタビュー

ーーそこからCUTIE STREET結成に繋がるオーディション合宿を受けるわけですが、振り返っていかがですか?

桜庭:詰め込む量が多かったですし、振り入れの翌日に発表とかもあったので、スピード感も大変でした。

ーー以前のオーディションと比べても大変だった?

桜庭:5日間しかなかったので、スピード感は今回の方が大変でした。前回は1週間に1曲だったり、ある程度練習期間を取ることができたんですけど、ほぼ取らない状態で披露みたいな感じだったので、それは大変だったかなと思います。

ーー合宿期間でメンバーとの絆も生まれたと思います。

桜庭:(川本)笑瑠はグループが違ったんですけど、話しかけてくれたりして、それが嬉しかったなと覚えてます。

ーーそこからCUTIE STREETとして8人が合格となります。ようやく憧れのアイドルになれた瞬間ということですよね。

桜庭:この8人で始められるんだなと思って、楽しみな気持ちでした。でも、まだあまり実感はないかもしれないです。いまだにどこか人ごとみたいに思ってるところがあって、たくさんの方に曲を知っていただいてはいるけど、私自身はまだよく分かってない気がしています。

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