CUTIE STREET ソロインタビュー Vol.5:桜庭遥花「手の届かない遠くの存在でありたい」ーー“理想”を目指して歩むアイドル道

CUTIE STREET 桜庭遥花 ソロインタビュー

自分の“弱さ”と向き合う日々「強くあるって難しいですね」

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ーー8月でデビューから1周年を迎えます。

桜庭:早いなって思います。振り返ってみたらすごく濃い1年だったので、逆に1年しか経ってないんだと思います。人生でこんなに濃い1年間を過ごすことは、そうそうないと思うので、不思議な気持ちです。

ーーひとつひとつのイベントは鮮明に覚えているものですか?

桜庭:覚えていますけど、1日1日が充実しているので、最近のことでもすごく前のことのように感じます。

ーー最近だと、2月に1stワンマンライブがありました。

桜庭:めちゃくちゃ前に感じますね。でも、もう4カ月近く経ってるのかとびっくりします。時間感覚がよく分からなくなります(笑)。

ーーこの1年を振り返っていちばん印象的だったのは?

桜庭:デビューしてすぐに出演した『@ JAM EXPO 2024 supported by UP-T』は初めての横浜アリーナだったんですけど、そのときに見た景色からは「こんなところに立てるアイドルになったんだ」と思えましたし、そこを自分たちだけでワンマンライブができるようなアイドルになりたいと思いました。

ーー先日の石川県でのリリースイベントには、5000人が集まったとSNSで話題になっていましたが、あれもすごい景色でしたよね。

桜庭:前回とは比べ物にならないくらいたくさんの方々がリリースイベントに来てくださっていて。自分たちを直接観たいと思ってくださるのは嬉しいことですし、感謝の気持ちで一杯です。

ーー初めて見に来てくれる方も多いですか?

桜庭:多いですね。特に各地方のイベントは東京に来られない方が多いので「初めて来ました!」という方もいて、そういうのが嬉しいなといつも思います。

ーー5000人だったら、1stワンマンライブの会場だった豊洲PITよりも入ってることになりますからね。

桜庭:そうですね! 以前は豊洲PITみたいな大きな会場が埋まるのかなと思っていたんです。こんなにたくさんの方々に支えられて、大きくなれて、すごいことだなと日々実感してます。

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ーーこの1年を振り返って、自分が成長できたと思う部分はどんなところだと思いますか?

桜庭:体力はついたなと感じています。初めてのステージでは、2曲終わってすぐに「バタッ!」と倒れ込んでしまう感じで、疲れやすいヘロヘロのタイプだったんですけど、今は10曲以上やっても元気なので、ステージ慣れもあると思うんですけど、体力がついたのはいちばんの変化かなと思います。

ーートレーニングをしているんですか?

桜庭:デビュー前は、毎日筋トレと基礎レッスンとダンスレッスンでスケジュールがびっしりだったんですけど、最近は忙しくなっていてなかなか難しい状況なので、活動のときに全力でパフォーマンスをして慣れさせるのが主になっています。

ーー桜庭さんは「かわいくてキラキラしているけど、芯があって強くあるアイドルが理想」と話していますが、今ご自身がその理想のアイドル像でいられていると思いますか?

桜庭:それがいつまでも理想像にはありますけど、そんなアイドルの内心にも弱いところは絶対あると思うんです。自分には弱いところしか感じられないから、難しいなって日々感じてます。強くあるって難しいですね。

ーーその弱さを表に出さないところが、桜庭さんは自分のアイドル像をしっかり持っているなと感じます。

桜庭:そうですね。キラキラしていたい、と思っています。SNSが普及して、アイドルも身近な存在になっているとは思うんですけど、私の憧れるアイドルは手の届かない遠くの存在なので、そうありたいと思っていて。

ーー結成前の活動の経験が、今に活かされてる部分はありますか?

桜庭:全てが糧になってると思ってます。オーディション番組を経て、技術面もメンタル面も一気に変わったし、育てられたと思います。今活動しているうえで、いちばん大きな影響を受けた場所だと思っていますね。周りの子たちもすごい子たちばっかりで、そのなかで自分の魅力を伝えていかないといけない場所だったので、成長できました。人と順位をつけられたりとか、そういう場に慣れていたから、今でも精神面でその経験に支えられている部分もあるのかなと思います。

ーー桜庭さんのグループにおける役割はどういったところだと思いますか?

桜庭:難しいですね……。みんなで支え合うところが大好きで、私は支えられている部分も多いなと思います。役割は考え中ではあるんですけど、最近はいろんなものが好きで、趣味をグループに活かせるところかなと思っています。お仕事の話が来たときに、自分は漫画が好きで、いろんなものを知ったり、調べたりするのが好きなので、そういうところでもグループに還元できたらいいなって思っています。

ーー今好きな漫画はなんですか?

桜庭:この前まで『ハイキュー!!』を読んでいて、今は『斉木楠雄のψ難』を読んでいます。『ONE PIECE』とか『進撃の巨人』には影響を受けましたし、特に『ONE PIECE』からは全てを学びました。

ーー『ONE PIECE』の好きなエピソードは?

桜庭:私はエニエス・ロビー編が好きです。「死にたい」って言うロビンに、ルフィが「そういう事はお前、おれ達のそばで言え!」っていうところが好きで。死にたいって言わせないんじゃなくて、全部を受け入れるところに思いの深さを感じます。

ーー桜庭さんにとって、漫画が心の拠り所なんですね。

桜庭:小さい頃からツラいことがあったときに漫画の世界へ逃げ込むみたいなところがあって、それが悩みの一種の解決法でしたし、心の拠り所でもありました。今は“アイドル”という仕事が、強く物事の影響を受ける場所なんですけど、そこにすべての心を委ねてしまうと、何かがあったときに大きなダメージを受けてしまうと思うんです。でも、私は漫画やアニメが好きで、そこに気持ちを持っていくことで、心のバランスが取れるというか。そういう心の支えを作るのは、活動を続けていく上でも大事だなといつも思っています。

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