二宮和也、『独断と偏見』で赤裸々に語る等身大の言葉 嵐への心情、価値観から滲み出る人生経験の重み

 嵐の二宮和也が7月6日のラジオ『BAY STORM』(bayfm)で、初の新書『独断と偏見』(集英社新書)について語った。

 「なんかありがたいですね。こんなにみなさん反応してもらえて」と、たくさんの反響に対して感謝の言葉を述べた二宮。実際、書店では売り切れが続出しており、『BAY STORM』チームのスタッフも手に入らなかったという人気ぶりだ。

 本人は、小説でも、自叙伝でも、啓発本でもない、「ただ単純に話していることが本になって、みなさまに手に取っていただけるということ。いやー、ありがたいですよね」と言うが、その二宮の中からまっすぐに飛び出す言葉こそ、面白く、そして多くの人の心を掴んで離さない。

 『独断と偏見』は42歳の誕生日である6月17日に集英社新書から刊行された。昨年11月には雑誌『MORE』(集英社)で全123回、約10年分の連載内容を完全収録した『二宮和也のIt[一途]』を発売した二宮。その同じ担当編集者が「生きているうちに、二宮さんの言葉を一冊にまとめたいのです」というメールを送ったことがきっかけで、本書のプロジェクトがスタートしたという。

 「生きているうちに」とは、このとき担当編集者がステージⅣのガンが見つかっていたからだと「あとがき」に記されていた。二宮がカッコ書きで何度も付き合いの長さを強調していた担当編集者との関係性があればこそできたテイストの本であること。その声に「いいよ、二冊とも出そう」と即答した二宮の頼もしいエピソードにもまたグッときた。

 「心機一転」「適材適所」「一心同体」など10の四字熟語をテーマにそれぞれ10の質問に答えていくスタイルで構成された本書。ひとつの四字熟語に対し1カ月ずつ向き合い、1年かけて完成させたという。その最終章には「二宮和也」が四字熟語として扱われているのもまた興味深いところだ。

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