『FNS歌謡祭』で見せたNumber_iのさらなる強さ 平野紫耀&神宮寺勇太&岸優太による、神聖な世界観の更新

ダンスに関しても、「GOAT」や「BON」のように全体を通して激しく踊るような楽曲ではないが、“祈り”をモチーフにしたサビの振り付けをはじめとして、終始力強さがある。それがこの曲のテーマである“自分自身を信じる”ということを表しているようにも感じられた。総じて没入感の高いステージなのだが、ひとつだけ付け加えれば、中盤の〈見返したいだけ〉で一瞬肩の力が抜けてしまうような遊び要素を盛り込んでいるのも、なんだか彼ららしい。
歌唱、ダンス、演出、すべての要素が的確に絡み合って生み出される「GOD_i」の神聖な世界観。曲を多くの人に届けるだけでなく、より深く心に刻ませるための彼らの表現力は以前より確実に磨かれていると思う。だからこそ、Number_iのパフォーマンスにはつい時間を忘れて見入ってしまうのだ。
夏の音楽特番としては、Number_iは7月19日に放送される『音楽の日2025』(TBS系)にも出演する。同番組では「GOAT」「INZM」「GOD_i」の3曲を披露することが発表されており、こちらもどんなステージになるのか放送が待ち遠しい。その後、9月22日には2ndフルアルバム『No.Ⅱ』の発売も控えている。今年も、夏から秋にかけて楽しみが続いていきそうだ。

























