Number_i、長期密着ドキュメンタリーに滲むものとは? 手繰り寄せた“正解”とクリエイティブへの“責任”

Number_iが背負う“正解”と“責任”

 「できたと思いきや、欲が止まらなくなってくる」と、アルバムに収録されるソロ曲の制作過程で岸が呟いていたが、その言葉通り正解はないのだ。音楽も、映像も、こだわろうと思えばどこまでもこだわれる。しかし、どこかで必ず区切りをつけないといけない。自分なりの答えを導き出して、これでいいと決めたら堂々と送り出す必要がある。悩みながらも、限られた時間のなかで自信を持って「正解」だと言える作品を作ろうと奮闘する姿が映像からは見えた。ある意味、嬉しい葛藤なのかもしれない。

 ふと、自分に置き換えて考えてしまう。彼らのように、真摯に仕事に打ち込めているだろうか。忙しさにかまけて投げやりになっていないだろうか。期待を抱いて始めたことを、最初の気持ちを保ったまま続けられているだろうか――。制作やステージの本番を終えて清々しい表情を浮かべている彼らがまぶしくて、背筋が伸びる思いがした。

 本ドキュメンタリーを観た後は、Number_iの作品がより一層愛おしくなるだろう。彼らから届けられるすべてのものが、本当に丹精込めて作られているのだと感じさせられた。『THE_i -what is Number_i-』の第3話、第4話は、7月4日より配信開始となる。

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