草彅剛、10年ぶり『FNS歌謡祭』凱旋で見せる“相棒・ギター”との絆と挑戦 ロックな勇姿への期待
草彅剛が、10年ぶりに『FNS歌謡祭』に帰ってくる――。
7月2日放送の『2025 FNS歌謡祭 夏』(フジテレビ系)への出演が発表された草彅。しかも、ギター弾き語りで自身が作詞作曲した「STAY WITH ME」を地上波初披露するというから見逃せない。
『FNS歌謡祭』および『FNS歌謡祭 夏』は、1974年より続く生放送音楽特番。草彅はSMAPとして出演したことはもちろん、2005年から2014年にわたって司会を務めたことでも多くの人の記憶に残るところ。草彅の口から『FMS歌謡祭』というフレーズを聞くだけでも、なんだか時間が巻き戻ったような感覚になる。
とはいえ、あれから10年もの時が流れていることに驚かされる。この10年、草彅を応援し続けてきたNAKAMAにとっては、彼がギター1本でステージに上がることに特別な思いが込み上げるに違いない。しかし一方で、久しぶりに草彅をテレビで見るという視聴者たちにとっては、なぜ彼が1人で弾き語りをするのかと不思議に思うのではないだろうか。そこで今回はあらためて草彅が弾き語りで『FNS歌謡祭』に凱旋する感慨深さについて紐解いていきたい。
草彅と音楽をつなぎ続けているもの、それがギターだ。稲垣吾郎、香取慎吾とともに新しい地図を広げて以降、ファンミーティング『NAKAMA to MEETING』でステージパフォーマンスを披露してきたものの、どちらかといえば俳優としての活躍が目覚ましい印象ではないだろうか。
そんな中で、草彅はあらゆる現場にギターを持ち込んでいた。ときには我々メディア陣が取材現場に向かうと、メイクルームからご機嫌なギター音が聞こえてきて、和やかな空気が流れるなんていうこともあったほど。肌身離さずギターを練習し続けたのは、どこか音楽とのつながりを持ち続けたいという思いがあったのではと想像する。
YouTubeチャンネルではオープニングにギターをかき鳴らしてみたり、ロケ先で気分がよくなったタイミングでスピッツ「空も飛べるはず」など名曲をカバーしてみたり。ときには自作したオリジナルソングを披露して、音楽を続けてきた。ファンにとってはその歌声を聴くことのできる貴重な機会となるだけでなく、ギターの腕前が着々と上達していくのを見届けるのも大きな楽しみのひとつとなっていった。
「まだコード4つしか知らない」という状態で、2019年には『草彅剛のはっぴょう会』と題したイベントを開催したことも、草彅らしさだった。ひらがなで『はっぴょう会』としたのも、ソロライブというよりも、よりアットホームに練習の成果を見守る場という感覚で来てほしいという思いが込められたもの。そんな草彅のもとに、奥田民生、和田唱(TRICERATOPS)、斉藤和義、田島貴男(Original Love)という豪華なゲストが駆けつけて華を添えたことでも観客の胸を打った。
さらに、2022年には第2弾となる『草彅剛のはっぴょう会 2~Neo Vintage~』を開催すると、第2弾に続いて和田と田島が、さらにmiwaと泉谷しげるがゲストとして登場。晴れ舞台を盛り上げながらも、コツコツとギターの練習を続ける草彅を温かく見守るNAKAMAに対して、辛口の泉谷から「下手くそだな!」と叱咤激励される展開にも笑いが溢れた。
このどんなに「下手」と言われようが、自分でも「まだまだ」と言いながら、それでも「ギターを好きな気持ちなら誰にも負けない!」とすべてをさらけ出して歌う草彅の姿こそが、最高にロックなのだ。これだけ豪華なゲストたちが駆けつけたのも、そんな草彅の音楽魂に刺激されればこそなのではないだろうか。ミュージシャンとしての原点を見るような、そんなエネルギーが草彅のギター演奏に滲むのだ。
とはいえ、彼の演奏を見守るつもりで会場にやってきた観客を目の前で歌うのと、テレビで不特定多数の視聴者の前で演奏するのとでは、環境が大きく異なる。今回初披露される「STAY WITH ME」も『NAKAMA to MEETING』で披露されてきた知る人ぞ知る楽曲であること。そして、1人でギターの弾き語りを披露するのも初めてのこと。























