timelesz『FAM』は新体制への注目度が可視化された結果に ファンへのおもてなしとなる作品、次作への期待
CD Chart Focus
参考:https://www.oricon.co.jp/rank/ja/w/2025-05-26/
2025年6月23日付(6月17日発表)のオリコン週間アルバムランキングで首位を獲得したのはtimelesz『FAM』で、推定売上枚数は618,940枚。2位には発売2週目となったENHYPEN『DESIRE : UNLEASH』、3位にはSUPER★DRAGON『SUPER X』が24,952枚を売り上げてランクインした。トップ10圏内の初登場作品としては、4位 映画『ヒプノシスマイク -Division Rap Battle-』音楽集『MIC AS ONE』(21,861枚)、5位、6位にTUBEのベスト盤『All Singles TUBEst -Blue-』(11,992枚)、『All Singles TUBEest -White-』(11,289枚)、8位に『メギド72 -Music Destinations-』(6,425枚)があった。
本題に入る前にちょっと寄り道。3位 SUPER★DRAGON『SUPER X』は同グループのメジャー初のフルアルバム。4つのチャプターに分かれた本作では、主にダンスミュージックを中心としたバラエティ豊かなスタイルが次々登場。アフロビーツを意識した「Good Times & Tan Lines」、ビートスイッチを挟みつつプレイボーイ・カーティのようなビートにラップとボーカルがのる「DOG」、ドラムンベースの「Dark Heroes」など耳を惹く楽曲が盛りたくさんだ。
さて、今回取り上げるのは首位のtimelesz『FAM』。佐藤勝利、菊池風磨、松島聡の3人に加え、『タイプロ』の通称で注目を集めた『timelesz project -AUDITION-』(Netflix)から新メンバー5人を迎えた8人組での最初のオリジナルアルバムだ。オーディション中、メンバーが決定する前から制作が始まっていたという本作。『タイプロ』の追い風を受けたこともあってか、改称前のSexy Zone時代からみてもダントツの初動を達成している。前作アルバム『ChapterⅡ』の初動が15.0万枚程度だったことを考えれば、トリプルスコアを超えており、グループへの高い注目度と期待が窺える(※1)。
アルバムのオープニングを飾るのは、力強いドラムが鳴り響くイントロからスムースでファンキーなサウンドへと爆発していく「Rock this Party」。新体制timeleszのスタートダッシュを体現したような堂々とした1曲だ。続く「Baby What's Your Name?」も、「Rock this Party」の勢いをそのまま引き継ぐようなファンキーでダンサブルなナンバー。平歌の歯切れのよさとサビのスウィートさのコントラストなど、手堅い作りながらも抗えない魅力がある。






















