timelesz 寺西拓人、『キャスター』出演で期待される実力 俳優業での活躍はグループ飛躍の鍵に?

 timelesz 寺西拓人が6月15日放送のドラマ『キャスター』(TBS系)の最終回に“謎の男”役として登場する。報道番組『ニュースゲート』でメインキャスターを務めることになった進藤壮一(阿部寛)が、番組を通じて真実を伝えるべく奔走する様子を描いていく今作。番組ADの本橋悠介役として、なにわ男子・道枝駿佑も登場している。

 『timelesz project -AUDITION-』(Netflix/以下、『タイプロ』)を経て新メンバーとしてtimeleszに加入した寺西は、timelesz加入前はSTARTO ENTERTAINMENT俳優部として俳優業をメインに活動をしていた。近年は舞台作品への出演が中心となっていたが、その実力は折り紙付き。現在はグループの活動と並行しながらミュージカル『ダンス オブ ヴァンパイア』に出演しており、今後も演技面からtimeleszを牽引することが期待されているメンバーだ。『タイプロ』をきっかけに大きな注目を集めることになった寺西だが、加入後の俳優業はチケットを入手した限られた人のみが観ることのできる舞台作品や、深夜帯やCSドラマでの出演だった。そんな中で話題作『キャスター』への出演は、これまで以上にたくさんの人が彼の俳優としての実力を見る機会になるはずだ。

 『情事と事情』(Lemino)では自由気ままに暮らすピアニスト、『「離婚弁護士 スパイダー」シーズン2〜偽りと裏切り編〜』(日本テレビ系/Hulu)ではバーテンダー兼調査員、『ラーメンD 松平國光 Season1』(日テレプラスチャンネル/ひかりTVチャンネル)ではニュース番組でラーメンを紹介するコーナーの制作に情熱を燃やすテレビディレクターと、直近の映像作品でも様々な役柄を演じてきた寺西だが、今回の『キャスター』で演じる“謎の男”という情報を見てふと思い出すのは、2019年に放送された『ストロベリーナイト・サーガ』(フジテレビ系)第8話で演じた柳井健斗役だ。

 “姫川班”を率いる警部補の姫川玲子(二階堂ふみ)が暴力団組織の構成員が殺害された事件を調べていたところに浮上した人物が、寺西が演じる柳井だった。彼は姉が何者かに殺され、その濡れ衣を着せられた父親が自殺するという重い過去を背負った青年。柳井は複雑な過去もあり、常に表情は暗く、口数も少ないという難しい役どころだったが、台詞の隅々や細かい表情で見せる柳井が向ける家族への確固たる信念や、物静かな彼の中で燃えている怒りを感じさせる演技を見せてくれた。当時の寺西はまだジュニアで、それまでは映像での経験があまり多くなかったことを考えると、この時から演技の才能を発揮していたことがわかる。あれから俳優としてさらに経験を積み、『タイプロ』で一躍時の人となった寺西が満を持して登場する『キャスター』には、期待せざるを得ない。

関連記事

リアルサウンド厳選記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「コラム」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる