矢沢永吉は止まらない 東京ドーム2Daysチケット完売、展覧会開催、夏フェス降臨……伝説の現在を追う

 そして、おそらく2025年最大のハイライトのひとつとなるのが、11月8日、9日に東京ドームで開催される『EIKICHI YAZAWA LIVE in TOKYO DOME「Do It!YAZAWA 2025」』だろう。2022年に国立競技場での2Daysを含む『EIKICHI YAZAWA 50th ANNIVERSARY TOUR「MY WAY」』を成功させて以来のスタジアム/ドームクラスでの単独公演。しかも今回は、76歳2カ月での単独東京ドーム公演開催における国内アーティスト最年長記録がかかったステージでもある。50周年を記念するだけでなく、自身のライブ史において6度目の東京ドーム、そして“年齢の壁”を突破するチャレンジでもある。

【EY TV】矢沢永吉 バイクで疾走!「サイコーなRock You!」2015年 at 東京ドーム

 チケットの先行受付では先着販売のA席が開始5分で完売、抽選制をとったS席も即座に応募が定員超え。瞬く間に両日ともソールドアウトとなり、今なお衰えることのない動員力を見せつけている。矢沢は現在、6年ぶりとなるニューアルバムの制作を進めていることを発表しており、東京ドーム公演では、その新作に収録予定の楽曲が披露される可能性もあるかもしれない。

 
 
 
 
 
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 さらにその先には、同名タイトル『Do It!YAZAWA 2025』を冠した全国ツアーも控えている。東京ドーム公演のチケットが完売していることもあって、詳細なスケジュールや会場は未発表ながらもすでに期待感は高まっている。これまでにもたびたび「これが最後のツアーか」と噂されてきた矢沢だが、そのたびに鮮やかに裏切ってきた。今年もまた、最高到達点の更新が予告されているのだ。

 矢沢の現在地を見て改めて思うのは「過去の偉業があってこその今」ではなく、「今が常に最高だからこそ過去が輝き続ける」という姿勢である。展示、フェス、ドーム公演、ツアー、アルバム……そのすべてが“今”の矢沢を起点に構築されており、そこには懐古やノスタルジーではなく、常に挑戦が息づいている。75歳の今をもってしても、“矢沢永吉の完成形”はまだ先にあるようだ。東京ドームの照明が落ち、YAZAWAタオルが舞い、最初の一音が響く時――それはきっと、伝説がまたひとつ更新される瞬間となる。止まらないとは、こういうことだ。

※1:https://news.ntv.co.jp/category/culture/76ab3f74fea640549cc7145c1cd49d37
※2:https://cannonball-live.jp/pastmessage.html

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