終活クラブ、Dannie May、猫背のネイビーセゾン、三四少女……ロッキン・ライフの「俺のイベントに出てくれないか!」第2回
2025年4月から連載を開催した 【招待状型連載コラム】「俺のイベントに出てくれないか!」。実際にライブとして実現するかどうかは今後次第ではあるが、想いを届けたいバンドはまだまだたくさんいるため、不定期で更新できればと考えている。ということで、第2回目のコラムを、はじめたいと思う。今回も4組のバンドを紹介したい。
終活クラブ
2020年8月に結成された5人組バンド。独特な視点で日常や感情を切り取りながら、アッパーかつリズミカルなビートメイクで展開する楽曲が持ち味。「インターネットやめたい」「ハイパー005」など、一度聴いたら中毒的にハマるキラーチューンは多数。メディアに登場する際は匿名的なスタイルでミステリアスな雰囲気もある。が、ライブではアッパーかつ熱量をもってパフォーマンスするため、想像以上にハートフルである。年々、バンドの世界観が完成してきているので、2025年の今のうちに、ぜひライブを観てほしいバンドの一組。
Dannie May
2019年に結成された3人組バンド。3人それぞれが異なる音楽的背景を持つ。そのため、特定のジャンルでサバイブするというよりは、複数のジャンルを横断しながら、今のスタイルに行き着いた印象がある。「メロディが浮かばなくても」のように、美しいボーカルとメロディの展開で魅せる楽曲もあれば、「アストロビート」のようにダンスミュージック的なアプローチを取り入れた軽快でノリノリなナンバーもある。泥臭くライブを重ねながら、着実に進化を重ねてきたイメージのあるバンドで、近年のライブの熟達具合は惹かれるものがある。
猫背のネイビーセゾン
2019年に神戸で結成した4組バンド。「ネオンロック」をコンセプトに掲げ、懐かしさのある色合いのサウンドを武器にして、独自のダンスロックを切り開いている。「DANDANDANCE」や「kimiOS」など、ポップでキャッチーだが、変化球ありスパイスありの絶妙なバランス感の楽曲を生み出す。楽曲ごとの言葉選びも秀逸で、リフレインするワードを呪文のように浸透させることで、音楽的快楽に誘うことも多い。とにかく一聴するだけで強烈なインパクトが残る。
三四少女
2022年に大阪で結成された男女混合4人組バンド。結成初期から、『マイナビ 閃光ライオット』や『十代白書』といったライブイベントで話題を集めるなど、界隈での注目度は高い。ユニークな題材を使ったユーモア溢れる展開で、跳ねるように進行する楽曲が多い。そのため、普段バンドの音楽を聴かないようなリスナーで刺さる人も少なくない。しかも、サウンドに遊び心を散りばめる一方で、歌詞には内省的な眼差しを取り入れることも多く、このバランス感も秀逸。年々活動のスケールが大きくなっており、伸び代という意味でも目が離せなくなっているバンドである。
ライブのコンセプトとしては、ノリノリのビートメイクが持ち味、かつ個性派を貫くバンドスタンスを感じた4組でまとめてみた。いずれにしても、ライブハウスでの躍進の仕方が素晴らしく、2025年の今のうちにライブを観ておくべきバンドばかりなので、近くのライブハウスにもし彼ら彼女らがやってくる場合は、ぜひ一度足に運んでみてほしい。どのバンドもかっこいいライブをするからさ。

























