ENHYPENとSixTONES、2020年デビュー組が首位獲得 さらなる躍進を予感させる野心作に
CD Chart Focus
参考:
https://www.oricon.co.jp/rank/ja/w/2025-06-16/
https://www.oricon.co.jp/rank/js/w/2025-06-16/
2025年6月16日付(6月10日発表)のオリコン週間アルバムランキングで、ENHYPEN『DESIRE : UNLEASH』が初週推定売上枚数30.5万枚を売り上げて初登場1位を獲得。昨年リリースした2ndフルアルバム『ROMANCE : UNTOLD』の初週売上を上回る好発進を見せている。
一方、同日付のオリコン週間シングルランキングでは、SixTONESの『BOYZ』が初週推定売上枚数35.6万枚を売り上げ、初登場1位に輝いた。前作『バリア』に続き、14作連続の1位獲得。B'z、嵐、King & Princeに続く男性アーティスト史上4組目となる、オリコン週間シングルランキングでの14作連続初週売上30万枚超えを達成した(※1)。どちらもCDデビューは2020年。“同い年”の2組が躍動したランキングとなった。
ENHYPENの『DESIRE : UNLEASH』は、タイトル通り“欲望”をテーマにした全8曲を収録。タイトル曲の「Bad Desire (With or Without You)」は、「君をヴァンパイアにしたい」という強烈な支配欲を、シンプルなビートと歌唱に乗せて表現したナンバー。繰り返される〈With or without you〉のフレーズが、抑えきれない欲望に囚われた切実さを醸し出し、中毒性を高めている。
ほか、「Flashover」ではEDM特有の徐々に速まるビートがコントロールできないほどに燃え上がる欲望の炎を象徴していたり、理性の向こう側へと誘う「Outside」はアグレッシブなヒップホップだったりと、歌詞やテーマと楽曲との相関関係にも注目。異なる欲望を、いろいろなアプローチと多彩なサウンドで魅せてくれるところに、ENHYPENのポテンシャルの高さを改めて実感することができよう。これまでの洗練された世界観は踏襲しつつ、より官能的かつ根源的な表現へと踏み込んだ本作は、これからの彼らのディスコグラフィにおいてもひとつの重要なターニングポイントとして記憶されることになるのではないだろうか。