UVERworld、HANA、LE SSERAFIM、マルシィ、なとり、AKASAKI……注目新譜6作をレビュー

マルシィ「青空」

マルシィ「青空」

 4月に初の日本武道館公演を成功させ、バンドとして一段上のステージに登ったマルシィ。映画『青春ゲシュタルト崩壊』の主題歌として制作された新曲「青空」は、3人の音楽的なスケールがさらに広がっていることを告げる楽曲だ。歌詞の根底にあるのは「自分とは何者か?」というテーマだろう。社会の常識や他者の目線が気になり過ぎて、自分を見失いそうになるのは誰にでもあること。そんな状況を真っ直ぐに見つめながら吉田右京(Vo/Gt)は〈進んでく日々の中で/自分が何なのか探しに行こう〉と呼びかける。力強さと切なさを内包したメロディとともに、迷いながら生きるすべての人に寄り添う、マルシィにしか体現できない応援ソングだと思う。(森)

なとり「プロポーズ」

なとり「プロポーズ」

 代表曲が「Overdose」だったなとりが、ついに「プロポーズ」なんていう曲を書くのか。そんな感慨深い気持ちで聴き始めたが、決して美しいゴールでも新しいスタートラインでもない、実になとりらしい自問自答が渦巻く楽曲だった。いつかプロポーズしようと思いながら一歩踏み出せない状況というのはよくあるものだが、そもそも困難すら〈愛さなくちゃ〉と刷り込まれている、そのこと自体〈どれも嫌いだった〉と気づいていく、主人公の脳内は相当ヤバい。劇的に盛り上がることのないアレンジも意図的なのだろう。淡々と気怠いトーンが続く歌唱、ピアノだけで進行していく前半の展開は、普通に見えても何かが狂っている、彼の世界観を端的に表している。(石井)

AKASAKI「全身前礼」

【AKASAKI】全身前礼 / Zenshin Zenrei(Lyric Video)

 2023年から弾き語り動画投稿を開始、昨年リリースの「Bunny Girl」がバイラルヒットを記録した10代シンガーソングライターによる新曲。ネット発の若きクリエイターはボカロPカルチャーを経由していることが多いが、AKASAKIの場合はスタンダードなポップス/歌謡曲がルーツ。中毒性のあるメロディとコード、そこにハマる言葉をじっくり練り上げ、あくまでシンプルに聴こえるアレンジに着地。バズるスピードよりも何度でもカラオケで歌われる強度を求めているようにも思える。この「全身前礼」はEP形態リリースで、インストバージョンとBPMを微妙に変えた3バージョンが収録されているが、素材を変えず、「どの速さだと一番気持ちいいですか?」と問うていく試みも面白い。(石井)

LE SSERAFIM SAKURA、美脚披露のスカート衣装で“くるみちゃんヘア”に 「花より綺麗」「ビジュ神ってる」

LE SSERAFIMのSAKURAが6月2日、自身のInstagramを更新。『君に届け』のくるみちゃんヘアを披露した。

LE SSERAFIM SAKURA、キャミソールのルームウェア姿 寝そべる姿に「ねこちゃんみたいでかわいい」

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