Aqours リレーインタビュー Vol.8:逢田梨香子 梨子は“憧れの存在” 一緒に走ってくれるみんなへの感謝を込めて

「梨子ちゃんは常に二、三歩先を歩いてくれている」
――Aqoursの楽曲の中で、自分自身のテーマソングにしたい1曲と、その理由を教えてください。
逢田:いっぱいあるんですけど……「WATER BLUE NEW WORLD」ですかね。特に2番の〈夢は夢のように過ごすだけじゃなくて/痛みかかえながら求めるものさ〉という歌詞は響きますね。夢を見ることはすごく素敵なことで生きる力にもなるけれど、叶えるまでの過程にはつらいことが多いよね、という歌詞だと思ってるんですけど、自分の人生を振り返ってみた時、「あの時、この曲があったら励まされただろうな」と感じる場面が多いんです。自分の色と近い曲なのかもしれません。
――「WATER BLUE NEW WORLD」といえば、直近だと『異次元フェス アイドルマスター★♥ラブライブ!歌合戦』でのパフォーマンスが印象的です。SNSでも、このパフォーマンスを機にAqoursのファンになったという投稿が多く見られました。
逢田:それはありがたいです。「WATER BLUE NEW WORLD」は、TVアニメの本編でも「勝ちに行くぞ!」という気持ちをこめて作られた渾身の楽曲なので、アイドルが大勢いるあのライブにはふさわしかったのかなと思います。東京ドームでフルサイズでフォーメーションダンスを披露できたのもあの時が初めてだったと思うので、感慨深いですね。
――Aqoursとして活動する中で、成長したと感じた瞬間は?
逢田:うーん……瞬間ではないんですが、視野は広がったと思います。いろんな考え方ができるようになったというか、ファンの皆さまから見えるものと私たちから見えるものは、見え方が違うことがあると思うんです。それこそ、1stライブのピアノ演奏に関しては、「(失敗したのは)演出だ」「1日目と2日目でわざと変えたんだよ」といった声があったんです。
でも、思いがけずドラマのような展開になることって実際に起きるんですよね。ファンの方からは見えない部分で起きていることもあったりもする。見る角度が違うからこそ起きる認識のズレを何度も目の当たりにしてきたからこそ、自分の視点からしか見えていないものをすぐに信じるのはやめようと思うようになりました。結論を出すのは、いろんな角度から見てからにしようと思っていますね。

――では次に、逢田さんにとって梨子はどんな存在ですか?
逢田:ずっと変わらず、憧れの存在です。見た目は、オーディションの時から一番好きですし、長くピアノに打ち込んでいる精神力や一途さは私にないものなのですごく尊敬しています。梨子ちゃんと二人三脚で一緒に走りたい気持ちはあるんですが、実際は梨子ちゃんが二、三歩先を歩いて、先導してくれているような感覚ですね。私も(1stライブでは)ピアノを弾きましたけど、すごく難しかったんです。こんな大変なことに、子供の頃からずっと向き合っているんだと思ったら……もう憧れちゃいますよね。
――ちなみに、今年5月に開催されたソロライブでもピアノを弾いたそうですね。諏訪ななかさんもおっしゃっていたんですが。
逢田:えっ、知ってくれてたんだ。嬉しい……。そう、今ならまた違う向き合い方ができるかなと思って、久々に弾かせていただきました。でも、やっぱり難しくて。しばらくはやらなくてもいいかなと思っています(笑)。
――また、逢田さんにとってAqoursはどんな存在ですか?
逢田:なくてはならないもの。自分の一部です。これは、フィナーレライブを終えたあとも変わらずに残っていくものだと思っています。そして……青春でもありますね。私の人生において、一番の青春です。最近は、リハーサル以外で9人が揃うことはなかなかないので、リハ初日は「あ、みんないる!」「9人いる!」と思いました。で、9人一緒に何かをやるって、やっぱりいいなと。9人がいてこそAqoursだと思いますし、同じ曲でも9人でやるパフォーマンスはやっぱり違いますね。


















