藤井 風、Mrs. GREEN APPLE、ONE OK ROCK、Official髭男dism……アーティストからカバーされる名曲たち
Superflyがカバーアルバム『Amazing』を6月18日にリリースする。それに先駆け、収録曲よりMrs. GREEN APPLEの「僕のこと」が5月26日に先行配信された。
Superflyは昨年よりカバー企画を始動し、リスナーから楽曲と“泣けたエピソード”を募集。「僕のこと」もそのなかから選ばれた1曲で、公式SNSでは「この曲は年齢問わず励ましてくれます」と、社会人の子どもを持つ女性からの投稿が紹介されている。
この投稿をInstagramで見る
「僕のこと」は優里も自身のYouTubeチャンネルでカバー(※1)しており、披露に至るまでに何度も諦めかけたことを動画内で振り返っていた。難しい楽曲にもかかわらずカバーに挑むのは、プロとしての矜持のようなものもあれば、加えて楽曲に惹きつけられる何かがあるということだろう。
「僕のこと」でいえば、先述のエピソードのようにメッセージ性の高さが挙げられるように思う。夢を叶えた人もそうでない人も、聴いた誰もが〈ああ なんて素敵な日だ〉と笑えるような人生賛歌。2022年には「僕のこと (Orchestra ver.)」が、「カロリーメイト」の受験生応援シリーズのCMソングに起用されたことも印象深い。不安や弱さを包み込み、自分自身を肯定できるような普遍的なメッセージが込められたこの曲に救われた人は多いのではないだろうか。
ほかにも、多くのアーティストに愛されてきた楽曲を挙げながら、その魅力をあらためて紐解いていきたい。
藤井 風のデビュー曲「何なんw」は、『2022 FNS歌謡祭』(フジテレビ系)で生田絵梨花がカバーしたことも話題を集めた。また、前年に自身が出演をキャンセルして藤井がピンチヒッターを務めた経緯から、Vaundyが『RISING SUN ROCK FESTIVAL 2023 in EZO』のステージでこの曲を披露したこともある。
「何なんw」はユーモアを感じるタイトルの一方で、ジャジーなサウンドが際立つ楽曲だ。藤井曰く「誰しもの中に存在しているハイヤーセルフを探そうとする歌」(※2)だといい、岡山弁を用いた親しみやすい歌詞で自己対話が歌われているのも面白いところだろう。自分自身を見つめ直したくなるようなメッセージも込められた「何なんw」。聴くたびに新しい気づきを与えてくれるその深さも、この楽曲が多くの人の心を掴む理由かもしれない。





















