TREASUREから感じる“YG”の流儀 「FANTASTIC BABY」「Happiness」らカバー曲も披露したファンコンサートレポ

TREASUREファンコンレポート

 2025年4月23日より兵庫・GLION ARENA KOBEを皮切りに、愛知・福岡・埼玉の全4都市10公演で『2025 TREASURE FAN CONCERT [SPECIAL MOMENT] IN JAPAN』が開催された。昨年12月にFAN CONCERTの開催を発表するや否や全公演即完売となり、反響を受けて兵庫・埼玉公演の追加が決定。ツアーの総動員数は15万人で、2022年11月開催のJAPAN 1st TOUR『TREASURE JAPAN ARENA TOUR 2022-23~HELLO~』以降、日本でのライブ・イベント総動員数は100万人超え。さらに今回のさいたまスーパーアリーナでの最終公演は全国各地の映画館でのライブビューイングとCSフジテレビONEで生中継された。今回は埼玉公演1日目5月17日のレポートをお届けしたい。

 開場前、スクリーンに「LAST NIGHT」のMVが流されると、開場を察知して自然とコールが起こり盛り上がる会場。OPENING VCRに続いて、爽やかで温かみのある最新曲「YELLOW -JP Ver.-」でステージの幕が開いた。4月28日に配信されたばかりのJP Ver.は『CDTVライブ!ライブ!』(TBS系)などTVでは披露済みだがステージでのライブとしては埼玉公演にて初披露の「YELLOW -JP Ver.-」。久しぶりの埼玉公演ということもあり、客席のトゥメ(TREASUREファンの呼称)のボルテージもすでに最高潮。元々授賞式や合同ライブなどでもその声の大きさがファンダム外でも知られているが、この日はメンバーも驚くほどの声量だった。EP『YELLOW』収録のキャッチーな「SARURU」パフォーマンスの後は、ライブでの音伴を担当するバンドメンバーによるセッションから、ファンコンならではのパートといえる、カバーとメンバーシャッフルコーナーに突入。

 JIHOON・JUNKYU・YOON JAE HYUK・ASAHI・DOYONG・PARK JEONG WOO・SO JUNG HWANによる嵐の「Happiness」では爽やかでキュートな魅力を見せたかと思えば、ラップラインのCHOI HYUN SUK・YOSHI・HARUTOは事務所の先輩であるGD&TOPの「Don't Go Home」「HIGH HIGH」をバイブスたっぷりにパフォーマンス。爽やかさとYGらしいヒップホップテイストなアッパー感という、一見相反するようなパフォーマンスを両方とも得意とするTREASUREならではのパフォーマンスをカバーステージでも存分に披露。

 リーダー交代制というK-POPでは珍しいシステムを導入したTREASUREだが、今回のファンコンツアーはJUNKYUとASAHIがリーダー担当になって初のライブツアーということで、MC部分では少しの変化も。ラスト2DAYSを惜しみながらも最後まで一緒に遊ぼうという意気込みが伝えられた。

 続いては、一部メンバーがカバーしたこともあるBIGBANGの「BAD BOY」をメロウにパフォーマンス。「BAD BOY」カバーには登場しなかったDOYOUNGとSO JUNG HWANはASAHI & HARUTOユニットの曲「THANK YOU」を同じく先輩後輩コンビでカバー。SO JUNG HWANがかけていたサングラスをDOYONGにかけた場面では歓声が上がっていた。

 元のパフォーマンスでは、TREASUREとしてはセクシーな雰囲気のメンバーによるユニット曲である「MOVE」だが、今回はCHOI HYUN SUK・YOSHI・ASAHI・HARUTO・PARK JEONG WOOの5人(自称R5?)でパフォーマンス。「T5じゃない方」なりのセクシーさを表現しようとするパフォーマンスで会場を沸かせた。

 ラップラインの激しいパフォーマンスが年末の歌謡祭でも話題となった「VolKno」は、JIHOON・JUNKYU・YOON JAE HYUKの3人がパフォーマンス。普段はボーカルパートを担当している3人のレアなラップパフォーマンスを見ることができた。続いてやはりYGの先輩グループであるBLACKPINK「Kill This Love」(CHOI HYUN SUK/JIHOON/DOYOUNG/SO JUNG HWAN Ver.)と、前半パートのラスト、近年では本家よりも見る機会が多いかもしれないBIGBANGの「BANG BANG BANG」「FANTASTIC BABY」では「事務所推し」の多いYGエンターテインメントだけに、お馴染みの曲で観客の反応も熱かった。

 トークでは、お互いのカバーに対するコメントが。「MOVE」で会場を沸かせたHARUTOに対し、JUNKYUが「何を食べたらそんなにセクシーになれる?」と質問すると、HARUTOが「皆同じものを食べてるじゃないですか」と困惑しつつも「さっきライブ前にUFOを食べました」とTMIを教えてくれる場面も。

関連記事

リアルサウンド厳選記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「コラム」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる