2NE1復活、BLACKPINKカムバック……「YG PLAN」から2025年に向けたK-POPシーンを考察
2NE1が今年中にデビュー15周年を記念したコンサートを開催し、ファン待望の復活を遂げることが、YG Entertainmentのヤン・ヒョンソク統括プロデューサーより発表された。
この発表は、YG Entertainmentの公式YouTubeチャンネルで7月22日に公開された動画「2025 YG PLAN | YG ANNOUNCEMENT」の中で行われた。ヤン・ヒョンソクは、わずか2分ほどの持ち時間の中で今年秋から来年にかけての様々な計画を一部明かしてみせ、多くのファンを驚かせた。
そこで本稿では、この動画の内容を改めておさらいしながら、今後のYG EntertainmentならびにK-POPシーンの動向について考察したい。
個性輝く圧倒的なクイーン、2NE1が復活へ
先述の動画は、ヤン・ヒョンソクが「今日は皆さんに嬉しいニュースをお伝えしようと、このようにインタビューを行うことになりました」と語り始め、これから明かされる情報に大いに期待させる前振りからスタートした。
そこで話された経緯によると、2NE1のメンバーがヤン・ヒョンソクに対し、デビュー15周年を記念するコンサートを開きたいと申し入れを行ったという。その声を受け、事務所側は公演の開催を決定。ヤン・ヒョンソクは「10月初めのソウル公演を皮切りに、11月末と12月に大阪と東京の会場を予約している状態です」と、日韓でコンサートを行う予定だと発表。彼は続けて「2NE1は本当にヒット曲がたくさんあるグループ」「全スタッフと一緒に一生懸命努力して公演を成功させたい」と意気込みを語った。
WELCOME BACK, #2NE1#투애니원 #WELCOME_BACK #YG pic.twitter.com/TsLrLjrvcE
— YG FAMILY (@ygent_official) July 21, 2024
2NE1は、YG Entertainmentが初めて手がけたガールズグループ。解散間近の時期は3人で活動していたが、もともとのメンバーはCL、BOM、DARA、MINZYの4人。今回の復活も、このオリジナルメンバーで行われるものと見られる。
ヤン・ヒョンソクが動画の中で話していたとおり、2NE1の実績は、今日までのK-POPシーンを見ていても、保有するヒット曲の数が圧倒的である。K-POP第2世代を代表するトップアーティストと言っても過言ではなく、2009年にBIGBANGとのコラボ曲「LOLLIPOP」で韓国の音楽シーンに登場すると、デビュー曲「FIRE」をはじめ「I DON'T CARE」「GO AWAY」「CAN'T NOBODY」など、リリースする楽曲が韓国の音楽チャートを席巻した。
その人気は韓国だけでなく、海を越えて日本やアメリカにも波及した。日本では、2011年9月にリリースした日本1stミニアルバム『NOLZA』が韓国女性アーティストとしては当時最短となる、リリースから6日で「デビュー作でのオリコンウィークリーアルバムランキング1位」を達成(※1)。2012年に行われたワールドツアー『2NE1 2012 1st Global Tour - NEW EVOLUTION』では、日本で12万人を動員した。アメリカでも、2014年に米ビルボードのアルバムチャート『Billboard 200』にアルバム『Crush』が61位にランクイン。この記録はBTSに抜かれるまで、2年以上にわたって同チャートにおけるK-POPアーティストの最高順位を飾っていた。
そんな圧倒的な人気を誇った2NE1だが、2016年に多くのファンに惜しまれながら解散。ところが、2022年にアメリカの大規模音楽フェス『『Coachella Valley Music and Arts Festival』でサプライズでの復活を果たすと、今年の夏前には、4人のメンバーがYG Entertainmentと接触し、復活も含めた何らかの活動に向けて話し合いを持ったという報道を度々目にするようになった。そうした背景があっての今回の復活発表であるため、ファンからは「復活は絶対に難しいと思っていたからめちゃくちゃ嬉しい!」「嬉しすぎる。グッズをずっと持っていてよかった」といった喜びの声が、SNSなどで相次いで寄せられている。