SWEET STEADY、涙のステージに咲かせた満開の花 確かな成長と自信を見せた結成1周年ツアーファイナル

KAWAII LAB.所属の7人組アイドルグループ・SWEET STEADYが結成1周年を記念した東名阪ツアー『SWEET STEADY 1st ANNIVERSARY TOUR 2025「SWEET BLOOM」』を開催した。昨年6月9日に開催された初ワンマンライブ『SWEET STEADY 1stワンマンライブ -始まりの合図-』が懐かしく思い出されるが、当時の初々しさは頼もしさへと変わり、グループとしてもメンバー個人としても成長が感じられたツアーとなった。本稿では4月28日に開催されたZepp Haneda公演の模様をレポートする。
傘をささないとずぶ濡れになってしまうほどの大雨だったが、公演当日にチケットがソールドアウト。ステージバックには「SWEET STEADY」のグループ名が波打ったロゴが映し出され、定刻から15分ほど過ぎた頃、白石まゆみ、塩川莉世、音井結衣による和気あいあいとした影アナがスタート。開演を待ちわびる「すいでぃー」(ファンの呼称)に向けて「みなさん盛り上がる準備はできてますかー?」「いっぱいすいすてに愛伝えてくれますかー?」と投げかけられるたびに大歓声が沸き起こると、最後に「すいすてー?」「だいすきー!」と相思相愛のキャッチボールを終えて、会場の熱気は最高潮に。ステージには色彩豊かな花束からなる7つのモニュメント、煌びやかな「Overture」でメンバー7名がステージに現れ、ミラーボールの点灯とともに「始まりの合図」で開演。先述の初ワンマンライブでもライブタイトルに冠しオープニングナンバーとして披露された楽曲。この1年間歌い続けてきた想いを込めて力強くマイクを握る7人の姿を、メンバーカラーの照明でワンフレーズごとに照らしていく。続く「Sweet Cafe」では〈カフェモカより甘い〉恋心を可憐な振り付けで歌い、ラストは栗田なつかが「スイートな時間を過ごそうねー!」と締めくくった。



「Zepp Hanedaにお越しの皆様、こんばんは! 私たち、SWEET STEADYです!」と声高らかに名乗り、「オレンジ担当、なぎゅこと庄司なぎさです!」「青色担当、奥田彩友です!」と順番に自己紹介するたびにコールで出迎えるすいでぃー。メンバーカラーでふんだんに彩られたフリフリな新衣装について触れたところで、この日配信開始されMVのティザー映像が公開されたばかりの新曲「ぐっじょぶ!」を披露。白石が「いつも頑張ってるみんなに向けた最高の1曲」と語ったとおり、歌詞のなかでも〈辛いこととか吹き飛ぶぐっじょぶ!〉と後押しされ、曲中では社交ダンス風の振り付けで人生を謳歌する様子を体現する新たなライブアンセムとなった。「おねがいペンタス」ではひと足早く夏の訪れを予感させフロアのジャンプを誘うと、本ツアーより初披露の新曲「なりたい私」では、アイドルとしてこれまで歩んできた軌跡と、ここから進んでいく新たな未来を肯定するようなメッセージが込められていて、聴いているこちらも前向きな気持ちにさせてくれた。




山内咲奈が「次の曲はクールでかっこいい曲とかー? すいすてがバチバチにキメてるところ観たいですよねー?」とあおると、SWEET STEADYのかわいらしく華やかな世界観とは一線を画すロックチューン「ワガママ」「ミチシルベ」をノンストップでドロップ。「ワガママ」の中盤では塩川→奥田→白石→栗田のセリフリレーを迫真の演技で魅せ、奥田による「Zepp Haneda! まだまだ声出していくぞー!」のシャウトでなだれ込んだ「ミチシルベ」では、より一層エネルギッシュな歌い回しで成長したアイドル像を見事に表現。曲終わりのMCで奥田が「人生でいちばん声出した」と振り返るひと幕が微笑ましかった。



後半戦、ステージとフロアがメンバーカラーの7色に照らされた「ダイヤモンドデイズ」では中盤にワルツを踊り、7人の想いを自ら歌詞に込めた「新世界クレッシェンド」で虹を描いたユニゾンパートとあわせて、この7人が1年前に始まった物語の主人公であることを実感させられる演出に。「新世界クレッシェンド」ラストのサビではステージ前方で横1列に並び拳をかざし、この日まで歩んできた充実と苦悩の日々を会場中のすいでぃーと分かち合った。そして庄司が「次の曲はみんなで踊れる楽しい曲になっているので、みんないっぱい踊ってくださーい!」と誘い「ぱじゃまぱーてぃー!」へ。サビでは「おしえてー!」と合いの手コールが向けられたりと日常を忘れて思い思いの形で騒ぎ、少し間が空いてからの曲明けMCで庄司が「おはよー!」と起こしてくれるところまでセットで、アットホームな空間を作り上げた。


























