FLOW GLOW「誰も歩んだことがない、新しい道を切り拓く!」 結成以降の激動の日々と音楽で叶えたい野望

「音楽はずっと自分の中で大事なもの」(響咲)
ーーとんでもない個性を持った5人が揃ったユニットだということがよくわかりました。では続いて、みなさんの音楽遍歴、ルーツを教えてください。
響咲:私は元々、ミュージカルがとても好きで。小さい頃は舞台役者さんを目指してたんです。なので、音楽遍歴の始まりはミュージカル楽曲がメインだったんですけど、学生になってからはバンドに興味を持ち始め、洋楽もいろいろ聴くようになって。最初はギターを、最終的にはベースボーカルをやってましたね。で、高校に入ると今度はなぜか声楽を学び、その後は自分の中の言いたいことが溢れてきたのでラップを始めて。その流れで今はラップ・ミュージックにお熱な感じです。ゆくゆくはフリースタイルだったり、楽曲を自分で作れるようにもなりたいなと思っています。音楽はずっと自分の中で大事なものです。
虎金妃:私は、バンドでギターをやってた父親と、ピアノをやっていた母親の影響で、小さい頃からずっと音楽に触れてきました。バイオリンをやらせてもらい、楽器を演奏することの楽しさを感じたりもしてましたね。あとはカラオケに行ったとき、自分の歌をみんなに褒めてもらえるのがすごく嬉しくて。週5くらいでカラオケに通い、ひたすら採点をしている時期もありました(笑)。父親の影響で邦ロック、母親の影響で歌謡曲をいろいろ聴いてきた感じなんですけど、家族ぐるみで好きなのはBUMP OF CHICKENさんなんですよ。FLOW GLOWとしてデビューする直前、BUMPさんのライブを観に行ったとき、自分もかっこいいライブができるようになりたいという夢をあらためて抱くことができて。なので今、FLOW GLOWの一員として活動できていることがすごく嬉しいです。
水宮:私は小さい頃に舞台でアンサンブルのダンサーさんを見たことで、ダンスを始めました。それがいろんな音楽に触れるようになったきっかけですね。元々はヒップホップのダンスをやっていたんですけど、ロックとかジャズとか、いろんなジャンルにも挑戦していく中で、聴く音楽もどんどん幅広くなっていって。そこが自分にとっての大きなルーツになっているんだと思います。とは言え、今の自分が普段からよく聴くのはボカロをはじめとしたネット音楽ばかりなんですけどね。FLOW GLOWの楽曲を歌うにあたっては、ヒップホップダンスで培ったリズム感が生きているんじゃないかなと自分では思っています。
綺々羅々:私は小さい頃6年間ぐらいピアノをやっていたんですけど、発表会でも最後までちゃんと弾けなかったりとか、自分にはあまり向いていない感じがしていて。でも、歌うことはずっと大好きだったんですよ。学校にいくようになってからは毎週土曜日は友達と朝10時から夜の8時まで、声が枯れるくらい歌ってました。特に好きなアーティストはいなかったので、その時々の流行りの曲を聴いて、歌っていた感じ。小さい頃だったら大塚愛さんとかYUIさんとかかな。「自分はYUIだ!」と思ってずっと歌ってました(笑)。最近はアイドルが好きなので、K-POPの曲をよく聴いたり、あとは流行りの曲を聴いて、今の音楽の流れを知るようにしています。
輪堂:物心ついた頃から、お父さんが運転する車のカーステレオから流れてくる曲や、お母さんのやっていた飲み屋さんのカラオケで流れる曲をよく聴いていて。基本的には「川の流れのように」とか、ガッツリ歌謡曲ばかりだったんですけど、そこがたぶん私の音楽遍歴のスタートだったと思います。そこから宇多田ヒカルさんとか、いろんなJ-POPの曲を聴くようになり、小さい頃にはアニメにハマって、そのオープニングやエンディングで流れるアニソンも好きになっていったんですよね。その出会いは今にも繋がっていて、歌手としてアニメの主題歌を歌いたいというのが今の私の夢なんです。あと、学生時代に吹奏楽部でやっていたトロンボーンは今も続けていて。音楽を聴くこと、自分で演奏すること、そして歌うことのすべてによって私は生かされてきたなってすごく思います。今も四六時中、音楽に触れている感じですね。
「ラップはまだまだ勉強中」(綺々羅々)
ーー本当に音楽を愛するメンバーばかりなんですね。だからこそFLOW GLOWの音楽には聴き手を惹きつける強い吸引力があるんだと思います。昨年11月に公開された初めてのデビュー楽曲「FG ROADSTER」は相当なインパクトを放ちましたよね。
響咲:そうですね。イントロからすごく印象的な仕上がりになっているので、デビューに相応しい曲だなってすごく思いました。冒頭でカウントダウンしていく歌詞は、ラッパーの成り上がっていく感じが出ていて好きですね(笑)。
綺々羅々:完成した楽曲を聴いた瞬間、すごくワクワクして。鳥肌が立っちゃいました。
ーー響咲さん以外はラップ初挑戦だったわけですよね。レコーディングはどうでした?
虎金妃:「どうやったらかっこよくラップできるんだろう?」っていうことを模索しながらのレコーディングでしたね。その模索は今も続いているんですけど。「やんちゃでチャラくてかっこいい感じで」っていうディレクションをいただいたんですけど、「それってどうやるの⁉」みたいな(笑)。
水宮:かっこいい曲で踊ることは今までにあったけど、かっこよく歌い、ラップするっていうのは初めての経験だったので、すごく悩みました。イメージ通りに歌うことはもちろん、その中で自分らしさも出さなければいけないので、それがすごく難しかったです。
綺々羅々:ディレクション通りに歌いながら、私も自分らしさをすごく考えて歌いました。今までずっと自分の声に特徴があるとは思っていなかったんだけど、完成したものを聴いてみると、ヴィヴィらしさみたいなものが少し見えたような気がして。あらためて自分の声を知れたという意味でも、すごく勉強になったレコーディングでしたね。ラップはまだまだ勉強中です。
輪堂:自分の前のパートを歌ってくれたメンバーのバトンを受け取り、自分らしくラップをし、また次のメンバーにバトンを渡すということを意識したことで、楽曲を上手く乗りこなすことができたような気がします。自分は他のメンバーよりも声のトーンが低いので、自分のパートで全体の勢いがトーンダウンしたらどうしようっていう不安もあったけど、実際にはすごくいい仕上がりになっていて。「これがFLOW GLOWだよ」ということを伝えられる、最高のデビュー曲になったと思いますね。
ーーラップ経験者である響咲さんはスムーズにレコーディングできました?
響咲:いや、自分はブーンバップ系のラップにちょっと苦手意識があったんですよ。だからものすごく不安はありました。ただ、ボイトレの先生と一緒に、今までやってきた自分のラップスタイルを全部矯正した上で臨むことで、新しい表現をすることができたなと思っていて。自分的には苦手分野に挑戦できた曲でもあるし、メンバーそれぞれの良さがちゃんと感じられる曲になったと思うので、本当にこの曲でデビューできてよかったなって思っています。


















