三浦大知「この時間、この空間を選んでくれて本当にありがとう」 ノンストップのアリーナ公演で届けた全身全霊のパフォーマンス

〈太陽に焼かれて踊りましょう〉〈雨に打たれ歌いましょう〉――約2時間15分にわたる公演の中で、三浦大知はこのフレーズを何度も情熱的に歌い上げた。ツアータイトルにもなっているこの言葉は、6月25日発売の両A面シングル『Horizon Dreamer / Polytope』に収録される「Horizon Dreamer」の歌詞より引用されたものである。
1月より開催中の全国ツアー『DAICHI MIURA LIVE TOUR 2025 太陽に焼かれて踊りましょう 雨に打たれ歌いましょう』。4月30日、5月1日には、千葉・LaLa arena TOKYO-BAY公演が行われた。17都市21公演にわたるツアーも終盤。15都市のホール公演を終えて迎えたアリーナ公演は、曲目やステージセットなど内容をブラッシュアップし、ツアーの集大成とも言える形で届けられた。

「三浦大知を最近知ってくださった方も、ずっと応援してくださっている方も楽しんでいただけるセットリストを組みました」と本人がコメントしていた通り、5月1日のアリーナ公演は全28曲と過去最多の曲数で構成されていた。最新アルバム『OVER』収録の「能動」「好きなだけ」をはじめ、躍動感のあるバンド演奏に乗せてステージを縦横無尽に駆け巡りながら歌い上げた「Blizzard」、タオルを振り回しながらエネルギッシュにパフォーマンスしたヒット曲「EXCITE」など、疲れを微塵も感じさせない、最初から最後までフルスロットルな約2時間15分。それも、ほとんどの曲と曲がシームレスに繋がれていき、休む間もなくライブが続いていくのだから驚きだ。

ライブの終盤で歌われたのが、本ツアーの大きなコンセプトになっている楽曲「Horizon Dreamer」だった。アリーナ公演は斜めのセンターステージ、曲がりくねった花道など、ホール公演とは異なる形状になっており、「Horizon Dreamer」でのスクリーンに大きな太陽が現れる演出も新たに加わったもの。ぎらぎらと燃えるような太陽に照らされながら、三浦はしなやかに踊り、笑顔で跳びはね、歌い続ける。〈太陽に焼かれて踊りましょう〉と、ステージ全体を通して伝えているようだった。
























