BMSGの意思を受け継ぎ、拡張していくRUI・TAIKI・KANON ドラマ主演&主題歌抜擢――激動の42日間を語る!

「BMSGが大切にしている“楽しむ”という部分と通ずるのかな」役柄に表れる遊び心


ーーTAIKIさんとKANONさんは似ている、RUIさんはご自身だと似ていない、と。となると、役作りのやり方もそれぞれ違いそうですね。
TAIKI:僕は自分のなかにあるミックに近い部分を最大限にアウトプットする、というイメージで役作りをしました。
KANON:僕もそう!
RUI:僕は役と似ていないと思っていたんですけど、タクを演じているとタクになっていくんですよね。撮影の本番外でも、スタッフさんから「タク」って呼ばれるんです。そうすると、脳が「俺はタクなんだ!」と認識し始めて。それで徐々に役に入り込めていた気がします。
ーー憑依系俳優ですね! ドラマのなかで発揮できたと思う自分のよさもあったり?
KANON:僕の演じたヨウジはふざけるシーンが多くて。堤(幸彦)監督はアドリブをしてもOKというスタンスの方なので、変な動きや指示されていない動きを取り入れてみました。そういう遊び心って、BMSGが大切にしている“楽しむ”という部分と通ずるのかなって。BMSGのTRAINEEとして自己研鑽し続けているものを発揮できたなと思います。
TAIKI:それはあるかも。まだTRAINEEとしての期間が短かった頃は、ライブで縮こまってしまう部分があったんです。でも、日々いろんなことを学んでいくなかで、堂々とパフォーマンスすることができるようになりました。みなさん、いつも「もっとやっちゃっていいよ!」と言ってくれるんですよ。今回の演技においても自分の限界を突破して演じられたのかなって。自分自身を最大限出す練習をしてきてよかったなと思いました。
RUI:遊び心はあるよね。いつのまにかアーティストとしてだけじゃなくて、俳優としても遊び心を出せるようになったんだなと実感しましたね。
ーー42日間連続での撮影でしたが、撮影外の時間はどんなふうに過ごしていましたか?
RUI:夜はKANONの部屋に集まっていました。集合場所がKANONの部屋なんですよ。
KANON:僕は呼んでいないのに、みんなやってくるんです……。
RUI:edhiii boiや服部樹咲さんなどの共演者の方々とトランプをしたり、ハマっていたゲームをみんなで遊んだり。
TAIKI:ブロックブラストっていうゲームです!
KANON:自由なテトリスみたいな感じだよね。
RUI:そういうゲームで対戦して。そこで今度みんなでテーマパークに遊びに行こうという話になったので、ゲームで1位になった人はチケットを半額にしてもらえるという景品を設けていました。でも、たぶんテーマパークに行くことはないと思います。
ーーえ、なぜ(笑)!?
TAIKI:僕が1位になったから、RUIが「行かない」って言うんですよ! (RUIに向かって)行くよな?
RUI:…………。
TAIKI:なんでだよ(笑)!

ーー皆さんの仲の良さが伝わってきます(笑)。『ゲート・オン・ザ・ホライズン〜GOTH〜』の主題歌「GOTH」は、みなさんが歌っています。最初に聴いた時はどんな印象を受けましたか?
TAIKI:今年の1月くらいから撮影が始まったのですが、「GOTH」のデモを聴いたのが去年の11月くらいで。ドラマがどんなストーリーになるのか、まだわからない状態で聴いていたんです。でも、この曲を聴いて「きっとこういうお話になるんだろうな……」という想像ができて。ドラマは沖縄のコザを舞台にしているので、ちょっとディープな雰囲気がある楽曲になっているのもいいなと思いました。
KANON:言おうとしていること、ほとんどTAIKIが言ってくれました。
RUI:僕も同じく。めっちゃHIPHOPですよね。しかもダーティーな感じのオールドスクールというか。
ーーたしかにサウンドはややダーティーなイメージでしたが、御三方が歌っているからか若干爽やかさも感じました。
TAIKI:それは嬉しい!
RUI:ね! このドラマは“青春バカ×ミステリー×アクション=チャンプルードラマ”なので、青春感も出せたのかなって。
ーーしかも、難しくないですか? 特にKANONさんの〈常識的で立派なアンサー〉の音程は、初めて聴いた時に「!?」となりました(笑)。
TAIKI:あそこはヤバい! すごいですよね!
KANON:踊りながらやると本当に難しいです。
RUI:しかも、最初は全体的に(音程が)すごく高かったんですよ。BMSG所属のアーティストの曲は基本高いので、「ついに僕らにもきたか……」と。たしか、最初はいちばん高いキーがA#だったかな? 結果的にそこから1音下げて、今の音程になったんです。
ーーそんな裏側があったんですね。SKY-HIさんとChaki Zuluさんがプロデュースで入っていますが、ボーカルディレクションで印象に残っていることがあれば教えてください。
TAIKI:僕は主にラップパートを担当しています。今回のサウンド感が僕のラップに合っていたので、「好きにやっちゃっていいよ!」「遊んじゃっていいよ!」と言っていただきました。なので、細かく指示をいただくというよりも、自分らしさを出す感じでレコーディングしました。
KANON:僕はもともと高い音が得意ではないので苦労したのですが、(「GOTH」のトップラインを手がけた)LOARさん、Chakiさん、SKY-HIさんから「こういう歌い方をすると高い声が出るよ」と教えていただきました。何回も録り直しながらレコーディングをしたのですが、歌っていくうちに成長しているなと感じましたね。
RUI:僕は、LOARさんからいただいた高音を出すためのアドバイスがいちばん印象に残っていますね。



















