日本のダンス&ボーカルの未来を切り拓く“TORA PROJECT”出身の才能 『2nd SHOWCASE 2025』レポート

後半はK-POPを中心に選曲、グループ審査優勝チームメドレーへ
後半はグループ審査優勝チームメドレー。Stray Kidsの「Red Lights(Bang Chan, Hyunjin)」(SENA、KANTO)や、BOYNEXTDOORの「But I Like You (돌아버리겠다)」(SENA、EIJI、KAI、Salajin、YUITO)、 (G)I-DLEの「TOMBOY」(Oumi、ICHIKA、NOA、sae、maruka)など、K-POPを中心に選曲。昨年もグループバトルで優勝していたF5(YUITO、EIJI、KAI、Rennnosuke、KANTO)が今回も優勝チーム入りし、安定感ある実力で부석순(SEVENTEEN)の「파이팅 해야지 Feat. 이영지」を踊っていたのは流石だった。

後半のMCではリラックスしていた様子の練習生たち。Rennosukeが「次は3人でやる曲なんですけど、あと2人は誰でしょうか?」と匂わせると、YUITOとEIJIが登場し、3人がステージに揃った瞬間から歓声が止まない。「この曲をどうやって表現するかすごい試行錯誤した」「でもこういう時間があったから3人の仲がとっても深まりましたよね、EIJI?」とYUITOが尋ねると、「もちろん」と答えたEIJIの低音ボイスにすぐさま黄色い悲鳴が飛び交い、照れた表情を見せる。『TORA PROJECT』ボーイズ初のオリジナル楽曲であり、「メンバーとお客さんで盛り上がれるかっこよくてパワフルな曲になっています」(EIJI)と披露された「SNooZe」は、見ながら息を止めていたことにステージが終わった瞬間に気付くほど、スモークも照明もすべてを味方につけた圧巻のパフォーマンスだった。


さらに、プロジェクト初となるガールズ全員でのパフォーマンスはガールズ初のオリジナル曲「A to Z」。全23名の女子メンバーによるステージでラストスパートを駆け抜け、エンディングはロゼ&ブルーノ・マーズの「APT.」で締めくくった。最後に、「本日は『TORA PROJECT 2nd SHOWCASE』にお越しいただき、ありがとうございました!」というEIJIの一声で、2度目の晴れ舞台は幕を閉じた。


「日本から世界へ」という動きが活発化している近年、デビュー前の段階から世界基準を見据えた若手アーティストの育成にはこれまで以上に力が入っている。日頃から各社の練習生の様子を追っている筆者が、今回『TORA PROJECT』を実際に見て感じたのは、これまで様々な会社の育成システムがそうであったように、『TORA PROJECT』出身の才能が世界の第一線で活躍する未来は必ずくるだろうということ。そして『TORA PROJECT』は、それがソロであれグループであれ、日本のダンス&ボーカルの未来をより良い方向に切り拓いていける可能性を大いに秘めているということだ。なぜなら、彼ら彼女らのパフォーマンスから、本人がどういった音楽を表現したいのか自分たちで理解していることがすでに伝わってきているからである。
また、今も昔も第一線で業界を牽引しながらも、これまでは比較的シンガーやバンドの印象が強かったソニーミュージックが、ダンス&ボーカルに注力して育成していることにも化学反応的な期待が高まる。「またね〜!」と去っていった彼らの笑顔を見られる日はまたすぐにくるだろう。『TORA PROJECT』の行く末を、今後も見守っていきたい。

『TORA PROJECT 2nd SHOWCASE 2025』すべての写真を見る(全135枚)
■ライブ情報
『Sodai 1st ONE-MAN LIVE“시작-START”』
日時:2025年6月7日(土)OPEN 18:00 START 19:00
会場:TOKIO TOKYO
チケットページ:https://t.livepocket.jp/e/j7db2
<チケット>
一般チケット:4,000円
学生チケット:3,000円
※各1D別途(600円)
■関連リンク
TORA PROJECT 公式サイト:https://www.sonymusic.co.jp/sd/toraproject/






















