香取慎吾のダンスはなぜ人を惹きつけるのか? 踊ってみた動画に溢れる、心からの”好き”
そういう意味では、親友である草彅剛の“踊ってみた”動画にも近いものを感じる。信じられないほど短い時間で多くの曲の振り入れをしてきたことで知られる彼ら。その経験とスキルから、“踊ってみた”動画の撮影も初見ですぐに踊ることが少なくない。
ラフな雰囲気でありながら、キレを感じる動きに「さすが」と言わずにはいられないのは、彼らが積み上げてきたものがにじみ出ているから。動きや表情を誇張して笑いを取りにいっているように見えても、その根底には曲や振りへの理解が感じられる。だからこそ、その楽曲が愛しく感じられ、より面白くなる。一方で、笑い抜きのダンスのかっこよさったら、こちらも「さすが」と言うほかない。2人で踊ったMåneskinの「I WANNA BE YOUR SLAVE」が1600万回を超える再生回数を記録しているのも、改めて彼らの魅せ方にしびれた人の多さを示しているのではないだろうか。
2人がパーソナリティを務めているラジオ『ShinTsuyo POWER SPLASH』(bayfm)4月6日放送回では、こんなやりとりがあった。草彅が「人間はね、好きなことしかできないらしいですよ。結局、根性とか努力っていうのはね、続かないらしいですよ。だから長く続けてるのは、どこか好きな部分があるからなんだって。だから、僕らがこうやって活動しているのも好きなんだよ、こういうのが! 撮影とかも大変じゃん。『ヤダな』『眠いな』って言いながらもやってるってことは、好きなんだよ(笑)」と持論を展開。
そして、大谷翔平選手の名前も挙げ「みんな『努力してる』とか、だから『すごいんだ』って言ってるけど。あれは(苦しみながらの)努力じゃなくて、楽しいから本人はやってるっていう……」と分析。すると香取も「そういう姿も素敵だなって感じがするじゃん。大谷選手とかって。やってるときも笑顔で楽しそうでさ、野球あんまりわかんない僕でも『楽しそうだな』って魅力を感じさせてくれるじゃん。好きが溢れてる!」と納得した様子だった。そして2人はそのあとも「いいよね、好きな仕事につくのが一番かもしれないよね」と盛り上がった。
視聴者側からすれば香取の“踊ってみた”動画も、まさに踊ること、アイドルでいること、何かを表現することへの「好き」が溢れているといえる。そんな見る人に「楽しそうだな」と感じさせてくれる活動が、“YouTube復活”を宣言した香取の「好き」とリンクしていくことを楽しみにしている。
※1:https://www.youtube.com/watch?v=t8qkt1UL8bk

























