Little Glee Monster、アルバム『Ambitious』を語り尽くす さまざまな感情を共有しながら奏でる6人のハーモニー

リトグリ、『Ambitious』語り尽くす

ライブならではのアプローチが楽しめる「Play the Game」

──アルバム冒頭5曲は大人な表現が施された楽曲が並びましたが、アップテンポな「PLANET」で流れが変わり、7曲目「Play the Game」で勢いが加速します。これはお馴染みの丸谷マナブさん作詞・作曲による王道感の強い、ライブで映えそうな1曲ですよね。

MAYU:これはガオラーのみんなが好きな感じのリトグリだと思いますね。でも、何回も繰り返される〈もっと〜〜でいいんだ〉のフレーズはすごく耳に残るメロディなんですけど、いざ歌うとフレーズごとのニュアンスが絶妙に違って、私にはちょっと難しかったです。丸谷さんの曲ってメインは一定で変わらないのに、コーラスの1カ所だけ半音動くことが多くて。そこが本当に難しいんですよ。もちろんやりがいは大きいんですけど、身に付くまで結構時間がかかるんです。

──一聴するとポップで聴きやすいんですが、そういう曲ほど緻密なギミックが用意されていると。

MAYU:まさに。でも、歌詞が本当にいいので、じっくり聴き込んでいただきたい1曲です。

アサヒ:今MAYUが言ったように、行き詰まっていたり最近いいことないなって思ったときに聴くと、曲が終わるころには心が軽くなっているような、そんな1曲だと思います。

──この曲もコーラスは今まで以上に難しいことに挑戦していて、もしかしたらサラッと聴いただけだと伝わりにくいかもしれないですよね。

miyou:確かに、そういう「難しいんだけどサラッと聴けてしまう」トリッキーなコーラスが増えている気がします。

アサヒ:そういうハモリの曲、このアルバムには多いよね。実際ハモリの量も多いし、追っかけもメインみたいな感じで、このメインと追っかけはどのぐらいの音量の差で聞こえていたらいいんだ?みたいな。両方同じだとちょっとうるさいんだけど……。

MAYU:でも、音源で聴くと音量を抑えていたほうが結構大きく聞こえたりするし。

アサヒ:そうそう。歌うときに、そういうバランスは難しいなって感じてます。

miyou:人によっても、そのバランス感が全然違うし。

かれん:本当に難しい。レコーディングでは最終的に(コーラスを)左右に振ったりして解決するんだけど、その完成されたテイクを今度はライブで、この6人だけで表現しなくちゃいけないので。完全再現は無理かもしれないけど、6人でどういうアプローチで表現したらいいか、いつも練習で探ってます。それこそ、音源では綺麗に成り立ってるけど、実際に合わせてみたらちょっとうるさい場合もあるし。

miyou:うるさいって言われるの、つらいな(笑)。

かれん:うるさいっていうか、メインを邪魔しかねないラインね(笑)。音源ではメインとコーラスが離れているような音量で聞こえるけど、実際に遠く離れたりとかできないし。

MAYU:そもそも、マイクを通したらそれもあんまり意味がないし。

かれん:そこはもう、生だからこその音源との違いや、ライブならではのアプローチの違いを楽しんでいただきたいですね。

アサヒ:なので、この曲はツアーまで研究が必要です(笑)。

結海:試されてるね。

ミカ:ツアーファイナルまでには完成されてると思います!

季節感のある「LIFE」、メロディが斬新な「Run」……新鮮に響く楽曲も

アサヒ

──期待しています。アルバム後半は新曲が連続で並んでいます。まずは9曲目「LIFE」、これはエンディングのハーモニーの美しさが断トツだなと思います。

miyou:この曲はリトグリにしては優しいタッチの曲だなと、最初に聴いたときに感じました。サビの〈大好きだ〉のところはちょっと張り上げているかもしれないんですけど、全体的にはすごく優しく歌っていて。歌詞に〈桜色のStory〉ってフレーズがあるので、爽やかで春を感じさせる1曲だなと思っています。こういう季節を感じさせる曲ってこの6人になってからはあまりなかったので、新鮮ですね。

ミカ:歌詞を読んでいると、Dメロの〈泣いたり笑ったり〉と対義語が来たあとに〈怒られたり〉ってフレーズが来るのが面白いなって。

ほかのメンバー:(笑)。

miyou:確かに(笑)。

MAYU:泣いて笑ってたら怒られて……調子に乗るなってことかな(笑)。

アサヒ:でも、わかりやすい言葉が並んでるから、情景が浮かべやすいよね。

──でも、〈どんな一瞬も キラキラほら眩しく輝いて〉いるわけですからね。

MAYU:きっと青春を表現しているんですよね。〈青春のPhotograph〉というフレーズも出てくるので、私は大人になって青春を振り返っている歌詞かなと解釈しています。

『Run』 - Little Glee Monster

──続いては10曲目「Run」。これも丸谷さんが手がけた楽曲ですが、王道感の強かった「Play the Game」と比べてメロディやコード進行が斬新です。

MAYU:私は「Run」と「Gravity」がお気に入りで。これは……文字にすると伝わりにくいと思うんですけど、歌詞の始まりとか終わりで「Ah〜」とか「Uh〜」みたいに1音を伸ばしているところ……。

miyou:抜く感じのところだ。

MAYU:そう。この曲はそういう歌い回しが多いんですけど、そこがすごくセクシーに感じられて。歌自体はそういうタイプではないけど、要所要所で艶感があるんです。かと思えば、サビで「テテテッテテテッテテテテ」って音をハメていくところは面白いし。

結海:確かにメリハリがはっきりしてる。

MAYU:だから、何回もリピートしたくなる中毒性があるし、聴けば聴くほど発見のある曲じゃないかなと思ってます。でも、歌詞に英語が多いのが困りどころでして(苦笑)。

──MAYUさん、毎回英語の歌詞で苦戦してますものね。

MAYU:そうなんですよ。今回は特に〈Girls〉の発音が難しいんですけど、出てくるのは一瞬なんですよね。

アサヒ:私とMAYUはmiyou先生に英語の発音を聞いてもらいました。実際に発音してみるとmiyouは「そう、今の!」って言うものの、自分では「……何が?」って感じで(笑)。

MAYU:どれが正解やねんっていうね(笑)。

アサヒ:その褒められた発音を記憶させながら、本番に臨みました。

──僕もMAYUさんと一緒で、今回のアルバムでは「Gravity」とこの「Run」が特に気に入っているんですよ。今までありそうでなかったタイプで、新鮮に響くんですよね。

かれん:わかります。「Run」も初めて聴いたときはあまり今までのリトグリっぽくないと思ったけど、歌ってみるとリトグリなんですよね。でも、丸谷さん自身歌が上手だから、レコーディングのディレクションで難しいことをサラッと求めてくるという(笑)。それこそサビの「テテテッテテテッテテテテ」っていうパートはリズミカルで音の跳躍もすごいから、「難しいです! そんなのできないです!」って一度は言うんですけど、最終的に耳に残るインパクトを残す曲になるんですよ。

MAYU:これは覚えて歌ってみたいって思う曲かもね。

──しかも、この曲は明治プロビオヨーグルトR-1 新小学1年生応援ソングとして使われるそうなので、いろんな人の耳に届きそうですね。

かれん:CM撮影も頑張りました。

ミカ:何回も踊り続けましたし。

結海:気づいたら30回くらい踊ってたよね。なので曲と一緒に、その頑張りも届けたいです!(笑)

──(笑)。そして11曲目「晴れの舞台」は関西テレビ『第5回全国大学対校男女混合駅伝』のテーマソングとして、2月16日にひと足先にオンエア。アルバムのクライマックスにふさわしい、スケールの大きな1曲です。

かれん:これも大変だったなあ……。

MAYU:今回、大変要素多めやな(笑)。

かれん:レコーディングはフレーズごとに分けて歌うことができるので、そこまで大変さは感じなかったかもしれないけど、これを1曲通して全員で歌練習してみると……聴いている分にはすごく壮大でキラキラした爽やかソングなんですけど、歌っている私たちは必死で。

結海:本当に難しい。プリプロのときから「お、これは(キーが)高いぞ」と思ってはいたんですけど、レコーディング本番で歌ってみてもやっぱり高くて。でも、6人で歌った完成版の音源を聴いたら、レコーディングしていたときよりもさらに好きになりました。このアルバムの新曲では一番従来のリトグリっぽいし、特にこの爽やかさが気に入っているんです。駅伝のテーマソングとして歌わせていただいているんですけど、自分も走りたくなるような……あ、マラソンとかはちょっと苦手なんですけど(笑)、そういう気持ちにさせてくれる曲だと思います。

『Ambitious』は弱さを見せられるようになったリトグリの変化を楽しめる一枚

結海

──そして、アルバムは10周年に相応しい「Memories」で締めくくり。今作はアップテンポの楽曲に関してはBPMが比較的落ち着いていて、極端にアゲたりするような楽曲がない分落ち着いて楽しめる1枚だと思うんです。その表現の仕方にも、10年の積み重ねが伝わります。

MAYU:そう考えると、今回は情緒が安定しているのかもしれないですね。これまでリトグリには聴き手を励ますような曲が多かったですけど、今の6人になってからは弱さを見せる歌詞も増えていて、そういう変化も私は面白いなと思っているので。特にこのアルバムはお気に入りの1枚です。

──さらに、初回生産限定盤Bには現在の6人で再録した過去曲を収めたボーナスディスクも付属。

かれん:実は今回のリテイクバージョンは、ガラッとアレンジが変わっているものも含まれていて。

MAYU:トラックも新たに作ってもらってね。

結海:「SPIN」と「STARTING OVER」なんて、まだ6人では1回しかライブで披露したことないし。

かれん:でも、これを録ったのがアルバム本編の制作が始まるよりも前で、記憶があやふやなところもあるんです。

ミカ:なので、ファンの皆さんと同じ感覚で新鮮に楽しめそうな気がします。

──このアルバムが世に出てから約半月後には、新たな全国ホールツアー『Little Glee Monster Live Tour 2025 “Ambitious”』がスタートします。

MAYU:ここ数年は春にアルバムを出して、そこから夏までツアーをやって、また気がついたらインタビューで「今年が終わろうとしていますね」って話をしてそう(苦笑)。

結海:そうか、ツアーが終わったら1年の半分が終わってるんだ!

ミカ:あっという間におばあちゃんになっちゃう(笑)。

かれん:ツアーが終わったあとも、夏フェスとか出たいですし……って、それで夏が終わっちゃうのか。

アサヒ:で、すぐ年末の話になるし(笑)。

miyou:また冬がやってくる(笑)。

結海:春夏にツアーしていることが多いのか。

MAYU:で、夏フェスに出て、秋冬にもライブ……って1年中や(笑)!

一同:(笑)。

かれん:リトグリはライブが多いほうだしね。

アサヒ:でも、やってる人はもっとやってるよ。

MAYU:……ツアーの内容の話ですよね、すみません(笑)。現時点(取材は2月下旬に実施)ではセトリとかまだ固まっていないんですけど、『Ambitious』とツアータイトルに掲げているので、アルバムからの楽曲が中心になるはずです。私たちもどんな形で新曲を届けられるのか楽しみなので、皆さんもぜひ楽しみにしていてください。

miyou

──このインタビューが掲載される頃には終了していますが、3月16日には平安神宮の御鎮座百三十年を記念したスペシャルライブも控えています。

かれん:平安神宮然り、3月1日のオーケストラとのライブ(東京エレクトロンホール宮城で開催の『つながる心 つながる力 みんなでつくる復興コンサート 2025』)然り、10年以上活動していても初めて経験することってまだまだあるんだなと。それをこの6人で経験できることが嬉しいです。

ミカ:ワクワクがいっぱいです。

アサヒ:だから、長く続けていてもまったく飽きないですし。

かれん:だからこそ、1年があっという間なんですよ(笑)。

miyou:1年が長く感じるより全然いいよね。

MAYU:一生懸命やっていたら1年が終わってるって幸せだし、ありがたいことですよ。

──11年目のリトグリは、昨年以上に面白いことになりそうですね。

MAYU:姉組3人は11年目だけど、妹組もね。

結海:もう3年目だ。

ミカ:早いね。

miyou:あっという間に4年目だ。

MAYU:特にこの6人になってからは、月日の流れをより早く感じるし。

かれん:それだけ日々充実しているってことだよね。嬉しいことです。

結海:まだまだこの先も頑張りたいです。そのためにはどうしたらいいのかを、最近は日々考えているところです。

かれん:本当に日々の課題だよね。もちろん、この6人で叶えたい夢もまだまだたくさんありますし。

結海:“晴れの舞台”に立ちたいね。

ミカ:立ちたい!

MAYU:今は不安よりも向上心のほうが上回っているし、それこそ『Ambitious』を作ったことがきっかけで「これもやりたい、あれもやりたい」ってことがどんどん増えていて。10年続けてもまだまだこんな感情になれるんだってことに気づけて、その感情を6人で共有できていることもすごく嬉しかったです。なので、11年目のリトグリに期待して、みんなついてきてください!

※1:https://realsound.jp/2024/11/post-1849781.html

『Ambitious』

■リリース情報
『Ambitious』
2025年3月19日(水)リリース

初回生産限定盤A(CD+BD):7,150円(税込)
初回生産限定盤B(2CD):3,960円(税込)
通常盤(CD only):3,300円(税込)
CD予約リンク:https://LittleGleeMonster.lnk.to/Ambitious_CD

<CD収録内容>
【Disc1:CD】
「Break out of your bubble」
「PLANET」
「Memories」
「ORIGAMI」
「DIVA」
「Fragile」
ほかタイアップ楽曲を含めた新曲を複数収録予定※曲順未定

【Disc2:BD】※初回生産限定盤A
『Little Glee Monster 10th Anniversary Christmas Special Live-』2024.12.24ライブ映像収録予定

【Disc2:CD】※初回生産限定盤B
Jupiter -2024ver.-
WONDER LAND -2025ver.-
私らしく生きてみたい -2025ver.-
ほか過去曲を歌いなおした楽曲を収録

<店舗購入特典情報>
TOWER RECORDS全店(オンライン含む/一部店舗除く):オリジナルポストカード(メンバーソロ6種ランダム)
HMV全店(HMV&BOOKS Online含む/一部店舗除く):オリジナルA5クリアファイルTSUTAYARECORDS(TSUTAYAオンライン含む/一部店舗除く):オリジナルL判フォトグラフ(メンバーソロ6種ランダム)
楽天ブックスオリジナルクリアポーチ
Amazon.co.jp:メガジャケ
セブンネットショッピング:オリジナルマルチショルダーバッグ
SonyMusic Shop:オリジナルアンブレラマーカー
Little Glee Monster応援店特典:オリジナルスマホサイズステッカー

■ツアー情報
『Little Glee Monster Live Tour 2025』
【東京】4月6日(日)J:comホール八王子
【滋賀】4月19日(土)滋賀県立劇場びわ湖ホール大ホール
【奈良】4月20日(日)なら100年会館大ホール
【北海道】5月5日(月・祝)カナモトホール(札幌市民ホール)
【広島】5月10日(土)呉信用金庫ホール
【山口】5月11日(日)KDDI維新ホールメインホール
【岩手】5月17日(土)奥州市文化会館Zホール大ホール
【山形】5月18日(日)やまぎん県民ホール大ホール
【千葉】5月24日(土)市原市市民会館大ホール
【群馬】6月1日(日)高崎芸術劇場大劇場
【京都】6月8日(日)ロームシアター京都メインホール
【熊本】6月14日(土)熊本城ホールメインホール
【福岡】6月15日(日)福岡サンパレス
【福井】6月28日(土)フェニックス・プラザ
【長野】6月29日(日)ホクト文化ホール
【愛知】7月5日(土)Niterra日本特殊陶業市民会館フォレストホール
【静岡】7月6日(日)富士ロゼシアター大ホール
【大阪】7月12日(土)大阪フェスティバルホール
【大阪】7月13日(日)大阪フェスティバルホール
【東京】7月21日(月・祝)東京ガーデンシアター(有明)

公演時間開場:16:00/開演17:00
※以下3公演については開場時間/開演時間が異なる。
4月6日(日)東京:J:comホール八王子公演 開場18:00/開演19:00
7月13日(日)大阪:大阪フェスティバルホール 開場14:00/開演15:00
7月21日(月・祝)東京:東京ガーデンシアター 開場17:00/開演18:00

チケット発売FC先行受付:2025年1月15日(水)12:00〜

■関連リンク
10 周年記念サイト:https://www.littlegleemonster.com/10th/
Web Site:https://www.littlegleemonster.com/
YouTube:https://www.youtube.com/user/LittleGleeMonsterYT
TikTok:https://www.tiktok.com/@littlegleemonster1029
X(旧Twitter):https://twitter.com/LittleGleeMonst
Instagram:https://www.instagram.com/littlegleemonster_official/

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※当選後、住所の送付が可能な方のみご応募ください。個人情報につきましては、プレゼントの発送以外には使用いたしません。
※当選の発表は、賞品の発送をもってかえさせていただきます。
※チェキはランダムでの発送となります。指定はできません。
※当該プレゼントは、応募者が第三者へ譲渡しないことが応募・当選の条件となります(転売、オークション・フリマアプリ出品含む)。譲渡が明らかになった場合、当選は取り消され賞品をお返しいただく場合がございます。

<締切:4月4日(金)>

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