IVE WONYOUNGが発信する「ラッキービキ」が世界を変える? 強くしなやかなポジティブマインド
とはいえ、まだ20歳という若さで、彼女はどうやってこれほど揺るぎないメンタルを身につけたのか。その答えは、今年ですでにデビュー7年目を迎えるWONYOUNGのキャリアから自然と見えてくる。2018年、オーディション番組『PRODUCE 48』(Mnet)に13歳で出演し、世界中の注目を浴びながらIZ*ONEとして鮮烈なデビューを果たす。2021年にはIVEとして新たにデビューし、世界的な人気を追い風に、音楽のみならずファッションや美容など多方面で存在感を示してきた。しかし、その華々しさの裏には、幼い年齢で背負わざるを得なかった大きなプレッシャーや、国内外から注がれる過度な関心と批判、そこからくる精神的重圧など、決して平坦な道のりではなかったはずだ。
それでもなお、彼女のインタビューからは大人びた姿勢が感じられる。「『報われない苦痛はない』というフレーズをいつも胸に留めて、芸能活動や自分の人生に臨んでいる」(※2)という発言には、彼女が困難や痛みをどのようにして乗り越えてきたのかが端的に表れている。また、「(他人から受けるストレスがあっても)人生の主人公は自分だから、自分で選択していけば解決する」(※3)という回答からは、WONYOUNGが持つ強くしなやかな精神力が垣間見える。
このように真摯な姿勢が根底にあるからこそ、「ラッキービキ」は単なるネット上のミームや一時的なブームに留まらず、日常の中で自分なりの「ラッキービキ」を見つけて元気を得る人々が増え、「#LuckyVicky」というハッシュタグをつけて自身のポジティブな変化をシェアする動きも続いている。ここ数年、これほどポジティブで美しい“ミーム”や“インフルエンス”はなかなか見当たらないだろう。
このようなリアルな影響力がクリエイティブに昇華された結果、2月3日にリリースされたIVEの3rd EP『IVE EMPATHY』のタイトル曲「ATTITUDE」が誕生した。これまで“揺るぎない自己愛”を掲げてきたIVEだが、今作ではそのテーマをより広い視野で捉え、“共感”(EMPATHY)を呼び起こしている。「ATTITUDE」は「変えられない状況の中で、唯一変えられるのはそれを受け止める自分の“態度”だけ」というメッセージを届ける。歌詞には、作詞に参加したWONYOUNG独自の「ラッキービキイズム」が、そのまま注ぎ込まれている。だからこそ、多くのリスナーが強く共感し、大きな反響を呼んでいるのだろう。
WONYOUNGは今後も、こうした揺るぎないポジティブマインドを糧に、さらに輝かしいキャリアを築いていくだろう。そして、それに触れた人人が増えるほど、「ラッキービキ」を唱える声は一層大きくなるに違いない。その先に広がる、ポジティブな“インフルエンス”が連鎖する未来に、期待が高まる。
※1:https://www.youtube.com/watch?v=0qa_3S67pmM (著者訳)
※2:https://www.youtube.com/watch?v=YAR5ggd_DyY (著者訳)
※3:https://www.instagram.com/grow_1percent/reel/DE7hMfDPoE4/ (著者訳)

























