Aぇ! groupが重ねた地道な努力と妥協なき追求 結成6周年に振り返る、成熟した関係だから生まれる絆
泥臭い努力と妥協なき追求 その裏で育まれた互いへの信頼
数々の窮地においても、ファンや観客の前では弱気な姿を見せずに、ひたむきに技を磨き続けてきたAぇ! group。
バンドの編成変更に伴い2024年2月18日に行われた生配信舞台『僕らAぇ! groupって言いますねん』では、練習期間1カ月ほどでベースを初披露し、その3カ月後にはアリーナツアーで多数の楽曲をファンの前で披露するというスケジュールを見事こなした草間リチャード敬太。前述の『BORDERLESS Aぇ! group デビューツアーの裏側』でも、「ちょっと物足りひんなって思われたらイヤ」「言い訳はしようと思ったらできるかもしれへんけど、言い訳でしかないから」と妥協しない精神を露わにしていた。
本気で力を尽くしてきた人間だからこその言葉の重み。草間だけでなく、きっとメンバー誰もが同じ気持ちで向き合ってきたのだろう。自分ならできる、アイツならできる。そうお互いに信頼しあい、その信頼に応えあってきたからこその現在があるのだ。
成熟した現在の関係性から感じられる、6年目の絆
デビュー発表をした『Aッ倒的ファン大感謝祭 in 京セラドーム大阪 ~みんなホンマにありがとう~』で、一番年下の佐野が「メンバー大好き!」と叫び走る印象的なシーンがあったが、年齢や入所歴の差を上回るほどの濃厚な時間が、彼らを強く結びつけてきたのかもしれない。超えた壁の数だけ、その絆は強く固くなるのだ。
『BORDERLESS Aぇ! group デビューまでのキセキ』episode5にて、末澤誠也はデビュー前に初めてメンバー全員でユニバーサル・スタジオ・ジャパンに行ったことを振り返り、「すごいいい時間やったなと思って。真剣な話をするだけがすべてではない」と回顧。ふとした時の緩みをあえて見せられるようにしたのも、彼らの心の距離がグッと縮まるきっかけになったのかもしれない。
今回のアルバムリード曲「Hello」は、まさに彼らのこれまでの道のりを表しているといっていいだろう。「才能だって足りなくて それでも諦めたくなくて 名前を呼ぶ その声に 手を引かれ走ってきたんだ」きっと彼らそれぞれが、メンバーの存在に支えられ、苦しいときもお互いに手を引かれ合いながらここまで歩んできた。だからこその穏やかに燃える絆が、彼らの中には確かに宿っているのかもしれない。
デビュー1年。彼らのアイドル人生を考えると、この時間はきっと序章に過ぎないのだろう。この先5年、10年と歴史を紡いでいく彼らの姿を、今後も見守っていきたい。






















