草彅剛と香取慎吾、兄弟のような関係性 久しぶりの共演から健康への気遣いまで

 そして、香取は言葉だけでなく「あんな完璧な見事な友情出演をしていただいて」と、『ヴェニスの商人』京都公演の現場にとんかつ弁当を差し入れしたのだそう。今度は草彅が「みんな喜んでて! ありがとうございます! 気が利きますね」と声を弾ませた。遠慮なく本音を伝え合いながらも、「親しき仲にも礼儀あり」なふたりのやりとりが微笑ましい。

 香取は、自身のYouTubeチャンネルで投稿した動画「草彅剛初の展示会「STAY BRAVE」行ってきた!【服バカTV】」にて、草彅のことを「私の友達、親友、兄弟、家族……彼は一体何者なんでしょう?」と紹介していたのも、彼らのひとことでは表せない関係性を象徴しているようで興味深かった。

【香取慎吾】草彅剛初の展示会「STAY BRAVE」行ってきた!【服バカTV】

 ここぞというときにはお互いの現場に駆けつける頼もしい友人であり、長年ともに活動しても関係性が変わらない親友である香取と草彅。生放送ではお気楽な兄としっかり者の弟のようにも見える瞬間も多いが、俳優として圧倒的な活躍を見せる兄と、そんな兄を誇らしく自慢するかわいらしい弟にもなるし、プライベートでは健康面に気を遣う兄と無邪気に食を楽しむ弟にもなる。かと思えば、お互いの趣味については程よい距離感で見守る家族のようでもあり、SingTuyo(しんつよ)名義で新曲「眩しい未来」をリリースするという相棒としての動きも記憶に新しい。

 動画では、舞台中いつにも増して健康維持を心がけていると話す草彅が、連続ドラマで多忙な日々を送る香取に「慎吾ちゃんのことだから、元気があるから心配ないと思うんですけど、体調管理にやっぱり気をつけて!」とアドバイス。そして、自身が『ヴェニスの商人』を無事完走したように、「慎吾ちゃんも最後までベストを尽くして頑張ってもらいたいですね」とエールを送っていたのも印象的だった。

 何十年と当たり前のように続いてきた草彅と香取の兄と弟のような関係。香取がドラマ『日本一の最低男』で「完璧にファミリードラマを演じてみせる」と野心を抱き、必死になる一平を演じているだけに、自然と育まれたふたりの関係性がいかに尊いことなのかを再認識させられるようだ。今後も、彼らがそれぞれに活躍し、刺激を与え合う、そんな微笑ましい兄弟の関係性が続くことを願ってやまない。

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