櫻坂46は挑戦し続けることがアイデンティティ 「UDAGAWA GENERATION」MVで示した伝統と革新
櫻坂46が2月19日にリリースする11thシングル表題曲「UDAGAWA GENERATION」のMVが公開された。10thシングル発売記念配信ミニライブにて情報が解禁され、これまでリリースされた計10曲のMVが流れると、「その映像は何を意味するのか?」とファンの間ではいくつかの考察が巻き起こった。
そしてタイトルが「UDAGAWA GENERATION」。そう、きっと欅坂46時代から見守ってきたファンならばピンとくる人も多いだろう。「UDAGAWA」とは東京都渋谷区にある宇田川町のことである。宇田川町には渋谷を代表する観光スポットである渋谷スクランブル交差点をはじめ、渋谷センター街を中心に渋谷PARCOやSHIBUYA109など文化の発信地が広がっており、新しい文化やライフスタイルを発信している。
欅坂46も「サイレントマジョリティー」「渋谷からPARCOが消えた日」などで、再開発が進む渋谷とともに歩み、櫻坂46も「Buddies」「偶然の答え」といった楽曲で、再開発後の渋谷を映し出してきた。櫻坂46にとって、宇田川町、そして渋谷の街は切っても切り離せない場所である。だが、それはただの原点回帰ではない。日本から世界に向けて裾野を広げている櫻坂46が原点となる渋谷へと立ち返り、再び世界へと羽ばたいていく。このタイミングで多様性の街・渋谷を歌うのは原点回帰の意味合いのほかにも、グローバルな意図もありそうだ。
「UDAGAWA GENERATION」でセンターを務めるのは森田ひかる。1stシングル『Nobody's fault』、2ndシングル『BAN』と初期のシングルカップリング曲でそれぞれセンターを務めた藤吉夏鈴、山﨑天がフロントに立つフォーメーションもどこか懐かしさを感じさせる。同曲は乃木坂46「シンクロニシティ」や欅坂46「風に吹かれても」でも知られているシライシ紗トリが作曲、乃木坂46「インフルエンサー」や欅坂46「ガラスを割れ!」などの楽曲を手がけてきたAPAZZIが編曲を担当。坂道グループの代表曲を数多く手がけてきた2人ということで、王道路線に回帰するのではと予想できる布陣だが、これまで幾度となくチャレンジングな楽曲やダンスに挑んできた櫻坂46としても、「UDAGAWA GENERATION」は新しい音楽性に挑戦している。






















