柚希礼音、芸歴25周年と新たな挑戦の集大成 一夜限りのシャンソンリサイタルで到達した新境地

オーケストラによる「Introduction from Can-Can」を挟み、タキシード姿の柚希が4名のダンサーを連れてステージに再び登場。「そして今は」で美しいダンスと歌を披露していく。所作がなんとも美しい。拍手喝采の中、続けて「I Love Paris」へ。優雅なフォーメーションで魅せたところで「愛の幕切れ」へと繋いでいく。手拍子に合わせて軽快に、そして美しく踊る柚希とダンサーたち。たっぷりとダンスで楽しませると、客席からは歓声が巻き起こっていた。オーケストラに夜「群衆」が明けて、純白の衣装の柚希が姿を見せると、「水に流して」が始まる。そして、ラストは「愛の讃歌」に合わせてコンテンポラリーダンスで観客を魅了して幕を下ろした。

鳴り止まない拍手を受けて、アンコールへ。柚希は「本日はお越しいただき、誠にありがとうございました。芸歴25周年のひとつの挑戦として、以前より『歌ってみたら?』と言っていただいていたシャンソンに挑戦をさせていただきました。今回、越路さんの歌い方、生き様、そしてシャンソンの奥深さを学びながら、これまで自分が歌う時にとらわれていたものが少し解放される感覚を知ることができました。これからも自分の心の声を、そして魂の声を音楽に乗せてお客様にお届けできるよう精進を重ねてまいりますので、どうぞよろしくお願いいたします」と挨拶。

さらに「市毛良枝さんには語りで大きく盛り上げていただきました。そしてダンサーの皆さんにも盛り上げていただき、こんなに豪華なオーケストラの皆さん、すべてのスタッフの皆さんに支えていただいて、今日なんとかここに立つことができました。何よりも、こうしてお忙しい中皆さまにお集まりいただきまして、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございます」と感謝の気持ちも伝えていく。
「ラストにこの歌を歌います。本日は本当にありがとうございました!」と笑顔を見せると、ラストナンバーの「ろくでなし」へ。客席も今日いちばんの盛り上がりを見せ、大体円で公演を終えたのだった。

■セットリスト
01. 私の心はヴァイオリン
02. ビギン・ザ・ビギン
03. 枯葉
04. 夢の中に君がいる
05. バラ色の人生
06. ラストダンスは私に
07. サン・トワ・マミー
08. 雪が降る
09. 人生は過ぎゆく
10. ケ・サラ
11. 愛の讃歌
12. Introduction from Can-Can (Instrumental)
13. そして今は
14. I Love Paris
15. 愛の幕切れ
16. 群衆 (Instrumental)
17. 水に流して
18. 愛の讃歌
<Encore>
19. ろくでなし