LUNA SEA&GLAY、BUCK-TICK、SOPHIA、B’z......“過去タイトル”を冠したファン垂涎のライブの数々
過去の“ライブタイトル”ではなく、過去の“アルバムタイトル”を掲げたライブを開催するのはSOPHIA。30周年ツアーとして4月より全国6カ所10公演に及ぶライブハウスツアーを開催予定だ。それぞれの公演に『Girls kissing the future』、『Dancing in the circus』というバンド初期のアルバムタイトルが散りばめられた公演名が冠されている。またSOPHIAは、昨年10月に30周年を記念したミニアルバム『BOYS and』に続き、今年の4月には第二弾となるミニアルバム『GIRLS and』をリリース予定。この2作は1995年のメジャーデビューの際に自身が発売したミニアルバム『BOYS』『GIRLS』をオマージュしたものとなっており、ツアータイトル、そしてミニアルバムと原点回帰が1つのテーマを担っていることが窺える。今年2月には同じくデビュー30周年を迎えるSIAM SHADEとの一夜限りのスペシャルライブも計画されており、SOPHIAにとって、今年は自身の源流に立ち返るような活動になることだろう。
新年明けましておめでとう御座います
2025年
#SOPHIA30th anniversary start!!30周年の5人走り切ります!
今年こそ、どうぞ宜しくお願い致します。#SOPHIA30周年 #松岡充#豊田和貴#黒柳能生#都啓一#赤松芳朋#SIAMSOPHIA pic.twitter.com/Kufe0JsnqT— mitsuru matsuoka (@mitsurumatsuoka) January 1, 2025
SOPHIAのように過去のアルバムタイトルを冠したライブを、2021年にはB'zも開催している。B'zのコンセプトアルバムシリーズ『FRIENDS』は、作品全体で1つのストーリーを描いたり、普段のB'zとは異なるAOR色を前面に押し出したりと、実験性の高さが大きな特徴である。そんな『FRIENDS』シリーズ3作の世界観をライブで再現したコンセプトライブ『B'z presents LIVE FRIENDS』が2021年11月に東京ガーデンシアターにて開催された。ストリングスやブラスセクションを取り入れたシックでアダルティなサウンドは、元来のB'zが志向するサウンドとは一聴するとかけ離れているようだが、30年以上のキャリア、とりわけ『FRIENDS』シリーズで培ってきた多彩な楽曲に挑戦するB'zの表現力の賜物でもある。従来のライブとはまたひと味違う空間を生み出したライブとなったことが印象深い。
アーティストが過去のライブタイトルやアルバムタイトルを、現在地点で行うライブタイトルに掲げる時、そこにはミュージシャンそれぞれの思いが窺える。伝説の再来、新しい一歩を踏み出すためのターニングポイント、原点への回帰、そして自身の活動における傍流という位置づけとして。その形は様々だが、ひとつ共通していることがあるとするならば、彼らは皆並々ならぬ思いでそのタイトルを冠しているということだろう。なぜならば過去の自分自身というハードルを越えなければならないからだ。過去の自分自身とは異なる、もしくは上回る歌唱や演奏、パフォーマンスを生み出そうというアーティストたちの気概をタイトルから感じとってほしい。

























