EXILE THE SECOND、TAKAHIRO、TJBBらLDHメンバー大集合 “なんでもアリ”な『大忘年会』を徹底レポ

EXILE THE SECOND『大忘年会』レポ

EXILE THE SECOND presents. THE 忘年会!! ~年末になぁーにやってんだよ2024~

 「忘年会です!」HIP HOP色の強いアグレッシブなブロックを経て、1人ステージに残ったSHOKICHIがそう切り出すと、客席の至るところから笑い声が漏れる。そこですかさず、観客1人1人に向けて「ありがとう!」を乱れ撃ち。もちろん、彼のピュアな感謝は身近な仲間にも向けられ、EXILE THE SECONDのツアーを共に作り上げてくれたバンドメンバー(Ba.KATSU/Dr.FUYU/Gt.MASA KOHAMA/Key.MAKO-T)を紹介すると、SHOKICHIはとびきりの笑顔で「2024年、本当にお世話になりました!」を連呼した。そして、楽器陣が1人ずつ芳醇な音を重ねた先に、D.IのボーカルKAZUKIがソロアーティスト・林 和希としても登場。TETSUYAとケンチによるドラマティックなダンスをバックに、SHOKICHIが作詞にも参加した林 和希のソロ曲「One Day」をデュエットで届けた。実はこの日、開演直前に突然雨が降り出したのだが、それすら運命に感じるほどの選曲で、冷たい雨で濡れた観客の肩をそっと抱くように、SHOKICHIとKAZUKIの熱を帯びた歌声が響き渡った。一夜限りのコラボレーションとして、SHOKICHI・TAKAHIRO・林 和希・NESMITHが一列に並んで歌唱したEXILEの「Angel」も、少し遅めのクリスマスプレゼントといったところだろう。両端に立ったSHOKICHIとNESMITHは、ゲストの2人を包み込むように、時折向かい合いながら歌っており、その慈愛に満ちた表情が彼らの人柄を伝えていた。

 居酒屋→クラブと場所を変え、まだ現れない(という設定の)EXILE THE SECONDメンバーを待ちながら、大勢の観客と共に“盛大なぼっち忘年会”を楽しんだエディネスミス。諦めて高級タワーマンション風の自宅に帰った彼は、風呂上がりの恰好で一杯飲みながら、YouTubeでEXILEのMVの鑑賞会を始め、「まだときめき運んでなくねぇーか!?」という煽りから後半戦が始まった。

EXILE THE SECOND presents. THE 忘年会!! ~年末になぁーにやってんだよ2024~

 ……となるはずだったのだが、一筋縄ではいかないのがEXILE THE SECOND。景気よく「Choo Choo TRAIN」のイントロが流れ始めたものの、先頭のエディネスミスだけがロールダンスをしており、陽気な大人たちによる茶番が始まった。セカ友(EXILE THE SECONDファン)にはすでにお馴染みで、"THE FAR EAST COWBOYZ"ツアーでは、メンバーやサプライズゲストなどがエディネスミスのターゲットとなっていた、“お決まりのボケ”。この日はEXILE THE SECONDの後ろに並んでいたTAKAHIROが「お前は誰だ!?」の餌食に。TAKAHIROもすかさず「LDHの初代プリンス、EXILE TAKAHIROです。お見知りおきを」と返し、ツッコミ不在の2人の絡みに爆笑が止まらない。それでも、仕切り直し、AKIRAを先頭にした大所帯(EXILE THE SECOND・TAKAHIRO・TJBB)でロールダンスする様は圧巻! 「Everything」と「Someday」のメドレーでは、今月40歳になった初代プリンスが、ツアージャージの胸元をガッツリ開け、カメラに向かってキュートにダブルピースを決める場面もあり、ときめきの剛速球を受け取った観客の黄色い声が上がった。

EXILE THE SECOND presents. THE 忘年会!! ~年末になぁーにやってんだよ2024~

 先輩たちと入れ替わりでTJBBは、クリエイティブ・コーディネーターとしてオーディション時から彼らを見守ってきたAKIRAを迎えて、自身のデビュー曲「Jettin'」をパフォーマンス。SHOKICHIが作詞作曲を手掛けた「BOYS -TJBB Anthem-」では、THE SECONDを引き連れるようにして披露する自信に満ちた姿や、客席で力強くリズムを刻む無数のペンライトが、TJBBが"THE FAR EAST COWBOYZ"ツアーで手にしたモノの大きさを物語っていた。童謡「幸せなら手を叩こう」から「CLAP YOUR HANDS」、「Going Crazy」へとヒートアップしていく展開も、"THE FAR EAST COWBOYZ"ツアーを思い出させる。だが、タオル回しが定番となっている暴れ曲「Going Crazy」には、ライブを観に来ていた佐藤大樹(EXILE/FANTASTICS)が私服で飛び入り参加。『HiGH&LOW』の名台詞「行くぞ、てめぇら!」をマイクなしで叫ぶAKIRAなど、出演者全員が、なんでもアリのお祭りモードでラストスパートをかけた。

EXILE THE SECOND presents. THE 忘年会!! ~年末になぁーにやってんだよ2024~

 ちなみに、本編最後のMCでは、直前に「EXILE THE SECOND最高~!」と爽やかに退場していったEXILEの末っ子・佐藤大樹が、ステージ裏でTAKAHIROに捕獲され、ステージに連れ戻されるハプニングも。EXILEの中心メンバーである6人と佐藤は、『EXILE LIVE TOUR 2025 "WHAT IS EXILE"』と、新プロジェクト「PROJECT EXILE」の第一弾として、Jr.EXILE(THE RAMPAGE/FANTASTICS/BALLISTIK BOYZ/PSYCHIC FEVERの選抜メンバー)が日替わりで"WHAT IS EXILE"ツアーに出演することについて想いを語り、7人でラストナンバー「Rising Sun」を披露。息の合った歌声とステップでEXILE再始動への期待を煽ると、SHOKICHIは「EXILEでした!」の一言で本編を締め括った。

EXILE THE SECOND presents. THE 忘年会!! ~年末になぁーにやってんだよ2024~

 アンコールには、EXILE THE SECOND・TAKAHIRO・D.I・TJBBによる“24karatsメドレー”が待ち受けていた。24karats とは、“本物のストリートブランド”をコンセプトに掲げるLDH運営のアパレルブランドのことで、アンコールで彼らが着ていたジャージも、同ブランドのもの。と同時に、24karatsを冠した楽曲も多数発表しており、“24karatsシリーズ”はEXILEをはじめとするLDHアーティストにとって特別な存在となっている。その第一弾として2007年に発表されたのが、Sowelu・EXILE・DOBERMAN INC(SWAYとKAZUKIが入る前のD.Iの前身グループ)がコラボレーションした「24karats -type EX-」。立て続けに披露した「24karats TRIBE OF GOLD」も、リリース当時はまだEXILEと三代目 J SOUL BROTHERSしか所属していなかったEXILE TRIBEと、 DOBERMAN INCのコラボ曲であり、後に加わったメンバーの歌声やパフォーマンスとの化学反応が、あの頃とはひと味違う楽曲の輝きを引き出していた。本物のエンターテイナーたちが届けるパフォーマンスと、EXILE魂を象徴する煌びやかな24ジャージで締め括る2024年、なんて最高なんだろう。

 ……と、しみじみ感じていたからこそ、次の瞬間、盛大にずっこけた。このタイミングでこんな展開が来ると、一体誰が予想できただろうか。24karatsメドレーで熱狂した場内に、ふいにお正月の定番曲「春の海」が流れ出したのである。しかも、気が早いSHOKICHIは「28日ですけれども……もう、ここは明けちゃった感じでいきましょうか! もう明けていきましょう!」と強引に宣言(笑)。全出演者が呼び込まれたステージでは、TAKAHIROが「EXILEとかけまして、みなさんへの想いと説きます。その心は……ど真ん中に“I”(愛)があります」と、新年らしいなぞかけを披露したり、D.IのSWAYやTJBBの宇原雄飛がグループの2024年を振り返りながら、2025年への抱負を熱く語った。

 さて、そこになぜか遅れてやってきたのは、マイペースな最年長MAKIDAI。TAKAHIROの「何やってたんですか!?」というツッコミに、「俺、呼ばれてた!? ずっとステージ袖で呼ばれるの待ってたんだけど(笑)」と返すMAKIDAIのゆるさが、なんとも忘年会っぽい。その後もSHOKICHIが乾杯の音頭をとり、「明けますよー!?」「おめでとうー!」と酒を酌み交わしたり(成人メンバーは生ビールとケンチがプロデュースした日本酒、未成年メンバーはTETSUYAがプロデュースしたドリンク“チョコモ~モ~”の原液で乾杯)、メンバーからのお年玉ともいえる来場者へのプレゼント企画を行ったりと、忘年会と新年会が同時開催されたような“おめでたいエンディング”となった。

EXILE THE SECOND presents. THE 忘年会!! ~年末になぁーにやってんだよ2024~

 そして最後は、主催者であるEXILE THE SECONDのみで、彼らのライブには欠かせない名曲「RAY」を熱唱。メンバーたちが口々にセカ友(EXILE THE SECONDファン)への想いを叫ぶ中、AKIRAが「来年、EXILEやります! SECONDもやります!」と叫ぶと、大きな歓声が上がった。そう、これだけ多くの人たちが、EXILEやEXILE THE SECONDとの再会を楽しみにしているのだ。その熱い想いに応えるように、笑顔で肩を組みながら「EXILE THE SECONDでした!」と叫ぶ5人。終演後のステージスクリーンには、メンバーたちからのメッセージが映し出され、エディネスミスと観客による一本締め……ではなく「なぁーにやってんだよ!?」締めが、約3時間に及ぶ大宴会の終幕を告げたのだった。

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