連載「lit!」第132回:FRUITS ZIPPER、超ときめき♡宣伝部……2024年アイドルシーン象徴する4曲+1曲

清 竜人25「KARESHIいるんだって」

清 竜人25 - KARESHIいるんだって

 シンガーソングライター・清 竜人を中心とした“一夫多妻制アイドル”・清 竜人25は、2014年に結成され2017年6月17日に幕張メッセイベントホールで開催された『ラスト♡コンサート』で一度解散したが、約7年の時を経て、今年5月27日に新たに4人の“夫人”を迎える形で再結成を発表した。現在は、頓知気さきな(femme fatale)、根本凪、林田真尋、チバゆな(きゅるりんってしてみて)とアイドルファンなら納得のそうそうたる布陣で、新たな形のアイドルグループ像を提示しながら活動中。9月に配信リリースされた「KARESHIいるんだって」は、さらに夫人を増やそうとする? ウサギに扮した清 竜人の意中の女性との恋の駆け引きがチャーミングに描かれている。もともとシンガーソングライターとして業界の注目を集めていた清 竜人の筆致がアイドルソングとして昇華していく楽曲群、新譜リリースが毎回楽しみで仕方ない。

可憐なアイボリー「少女たちとアイボリー」

【MV】少女たちとアイボリー/可憐なアイボリー 【HoneyWorks】

 最後に、2025年の「かわいい」枠として活躍を期待したいのは、12人組アイドルグループ・可憐なアイボリー。クリエイターユニット・HoneyWorksがサウンドプロデュースを務め、王道アイドル路線の楽曲やパフォーマンスでライブハウスを中心にアイドルファンの支持を集めてきた。そんな彼女たちは、年が明けて1月29日にメジャーデビューアルバム『白じゃいられない』をリリースする。多数収録される既発曲の新録バージョンはグループのこれまでの軌跡と新たな旅路をつなぐアンセムとして響き渡るだろう。11月に先行配信された「少女たちとアイボリー」では〈「聞こえたなら恋をする」〉と歌われているが、アナタが“カレアイ”に恋してしまうのも時間の問題だろう。

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