ポルノグラフィティ、新曲に宿る故郷との絆と時代への問い 『被爆80年プロジェクト』テーマ曲への責務も語る
『被爆80年プロジェクト』テーマ曲は「僕らの思いを未来につなげていけるような曲」に
――この「ヴィヴァーチェ」とともに26年目の活動が幕を開けたわけですが、もうひとつすでに発表されているトピックがありますよね。NHK広島による『被爆80年プロジェクト わたしが、つなぐ。』のテーマ曲をポルノグラフィティが手掛けることになりました。
新藤:今まさに曲を作っている真っ最中なんですけど、まだ語れることがないんですよね。今までの曲とはやる意味もやり方も違っているので、そういうところから考えていかないといけないプロジェクトなんですよ。もしかしたら、そんなに重く考えなくてもいいのかもしれないし、逆にもっと重く考えないといけないのかもしれない。その塩梅さえもまだわかってないから。
――昨年、広島県とのコラボポロジェクトとして発表された「アビが鳴く」は、戦争と平和というテーマにグッと踏み込んだ楽曲でしたけど、今回はさらに真正面からそこへ向き合うことが必要になりそうですよね。
新藤:そうなんですよね。「アビが鳴く」で描いた戦争や世界平和みたいなテーマを、よりフォーカス、よりズームした曲になるとは思うので。難しさはありますけど、“わたしが、つなぐ。”というコンセプトには心から賛同するので、そのプロジェクトに対しての自分たちなりの一助になればいいなという思いで頑張っています。
岡野:確かに相当な難しさを感じる制作にはなっています。制作に先がけて、プロジェクトの一環として、夏にいろんな場所をロケで回らせてもらったんですよ。そこであらためて原爆についての語り部の方にお話を伺うと、本当に知らないことがいっぱいあったんです。僕らは広島県出身だから平和教育を受けてきたし、ある程度の知識はあると思っていたんだけど、実は知らないことがまだまだたくさんあった。だからね、それらをどうアウトプットするかという難しさはあるんだけど、知らなかったことを知った上で何かを歌うということだけでも、すごく重要なことなんじゃないかなという思いにはなっていますね。大変な責務ですけど、僕らの思いを未来につなげていけるような曲を作れるように頑張りたいですね。
■配信情報
カナデビア企業ブランドCMイメージソング
ポルノグラフィティ
「ヴィヴァーチェ」
作詞:岡野昭仁 作曲:新藤晴一 編曲:宗本康兵、Porno Graffitti
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