斉藤和義×岡田将生、ポルノ×神尾楓珠、サザン×小池栄子……音楽×俳優のコラボが生み出すMVの化学反応
ここまでは直近の印象的なコラボを例を挙げてきたが、以前からこういった印象的なMVは数多く制作されてきた。来年1月に公開の映画『366日』のモチーフとなった楽曲であるHY「366日」のMVには溝端淳平と南沢奈央が出演している。これは溝端と南沢が主演を務め、ケータイ小説を原作に映画、そしてドラマの両方で制作された『赤い糸』の主題歌が「366日」だったことが由縁であり、溝端は映画『366日』にも出演する。時間を超えて、再びHYと溝端が共演を果たすというところに、当時を知るファンは感慨深いものがあるのではないだろうか。
特殊な例としてDREAMS COME TRUEの「MERRY-LIFE-GOES-ROUND」のMVには、Every Little Thingの持田香織が出演している。アーティストのMVの主演を別のアーティストが務めるという異例の出来事と言えるだろう。当時としては日本の音楽シーンにおいて史上初の出来事でもあり、現在でも他の例はめったにないだろう。普段は見ることのできない女優としての持田香織を楽しめるだけでなく、MV中盤にはここでしか聴けない持田のアカペラによる歌唱シーンもあり、両者の遊び心を存分に感じられるコラボレーションだと言える。
楽曲の世界観を映像で表現するMV。時にアーティストと俳優とのコラボレーションによって、その表現は一層強固なものとなる。ドラマだけでなく、様々な共通点から生まれるコラボレーションは、楽曲やアーティストの新しい一面を見せてくれるのだ。
※1:https://www.jvcmusic.co.jp/-/News/A013689/559.html
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