Ado「自分を好きになるために一歩を踏み出せた」 覚悟を歌い続けた2024年最後の新曲「Episode X」を語る
いろいろな宣言をして、自分が望む未来を叶えるまではやめちゃいけない
――そういう気持ちの流れみたいなものも、きっとAdoさんと重なる部分があったんだろうなと思います。ご自身としても曲に勇気づけられるとか、背中押されるみたいな感覚もあったんじゃないですか?
Ado:本当に背中を押されました。私自身も歌っていて、「これからも駆け抜けていくぞ」というような気持ちにさせられました。
――今話にあった〈Falling down〉から始まるところのラップっぽいところもすごくAyaseさんっぽいし、感情が溢れてくる感じがしますね。
Ado:人間の淀んだ、拭いきれない部分みたいなところというか。人間が誰しもあるような、本当に根っこにあるあまり人に見せないような部分にも感じたので、私自身としてもぐちゃぐちゃに聴こえてほしいと思いました。音として気持ちがいいですし、かっこいいものなのですが、「葛藤してるんだな」「戦っているな」ととらえてもらいたいです。
――そのあとの〈口に出せないほど/脆い覚悟じゃ/何も救えなかった〉というところがもうひとつの転換点になっていて、そこからサビにドカンと入っていくわけですけど、この3行に僕はすごくAdoを感じたんですよね。Adoさんも自分の思いややりたいことを言葉にして、それを一つひとつを叶えて前に進んできた人で。それこそ「Zepp DiverCityでワンマンライブをやる」という宣言をした時から、そうやって意思を言葉にする、思いを言葉にして発信していくということが持つ意味をAdoさんはどういうふうに考えているんですか?
Ado:私は、本当はすごくだらしない、と言いますか……。宿題とかも今までちゃんと終わらせられたこともなくて、全部を後回しにして生きてきて。でも、叶えたいことややりたいことはある。そういうすごく堕落した、わがままな人間で……。でも、(デビュー前後は)高校生で貴重な10代を送らせていただいて、叶えたい夢もあるのに、きっと自分が本当に追い詰められるほど一生懸命になれないと私はダメになっちゃうと思って。そういう宣言みたいなことを始めるようになりました。「今は無理かもしれないけれど、走り切ったら叶うんじゃないか」と。言霊みたいなものですよね。いろいろな宣言をして、何が何でも未来を叶えるまで、自分が望む未来を叶えるまでは、やめちゃいけない。自分で自分に鞭を打つみたいな感じでやっていますね。
――まさにそれ、ここで歌われてることじゃないですか。「口に出せない覚悟じゃダメなんだ」っていう。
Ado:そうなんですよね(笑)。この部分もですし、他の部分もものすごく自分に重なって。そのあとの〈邪魔だ〉っていう歌詞とかもぶつけるように、「私がこの道を通るんだ!」「通させろ!」というような気持ちで歌わせていただきました。
――〈そう 私に失敗はない〉というフレーズも、これは大門未知子の名台詞を下敷きにしているわけですけど、これこそまさに言霊だなと思うんですよね。「失敗しない」って宣言することによって自分を追い込んで強くしていくというか。
Ado:そうです。ここは、それこそ大門未知子のようになりたいと言いますか、大門未知子になりきったつもりで歌いましたね、ちょっと強気に出る感じで。歌なので表情は伝わらないですが、ちょっと自信が垣間見えるようなフレーズになっていたら嬉しいです。
日本の素晴らしさと日本の文化と音楽を広げる、その火花になれたら
――その気迫は歌を聴いていても伝わってくる感じがします。この曲をリリースするともう2024年も終わりですが、この一年はどうでした?
Ado:毎年言っていますが、本当にあっという間でしたし、今年はずっとライブをして、他の時間ではプロデュースもやってみたり、作詞作曲をやってみたり、ギターの練習をしてみたり、生活に彩りと幅が出てきたなと。いい意味でとても忙しかった一年でした。ものすごく成長できたなと思っております。
――2025年も早くもいろいろ決まってまして、まずはワールドツアー『Hibana』があり、それからディズニープラスで配信される『キャッツ・アイ』の主題歌を担当することも発表されました。どちらも日本から世界へというコンテンツになっていくと思いますが、そこに向けて今どんな決意を抱いていますか?
Ado:より一層世界へ向けて走り出していきたいなと思います。それこそ次の世界ツアーのタイトル『Hibana』というのも、もともとは「spark」や「blue spark」などの言葉にしようかなと考えていました。「spark」というのは火花という意味ですし、「スパークレボリューション」とか「スパーク○○」とか、革命を起こす、火をつけるような意味でもよく使われていて、私は今回の世界ツアーを通して日本の文化や日本人が世界に出ていくという部分にこれから火をつける――。日本代表と言ったらおこがましいですが、日本の素晴らしさと日本の文化と音楽を広げる、その火花になれたらいいな、と。少しでもいろいろな着火剤にAdoがなれたらいいなと思っています。
――いや、まさに日本代表だと思いますし、またツアーが終わって帰ってきた時にAdoさんのなかでどんな景色が広がっているのか、楽しみにしたいなと思います。
Ado:ありがとうございます。これからもメキメキがんばっていきます。
■リリース情報
『Episode X』
配信中
配信URL:https://ado.lnk.to/episode_xID
■ツアー情報
『Ado WORLD TOUR 2025 “Hibana”』
ツアー特設サイト:https://sp.universal-music.co.jp/ado/hibana/
<April>
April 26:Saitama Saitama Super Arena (Stadium Mode)
April 27:Saitama Saitama Super Arena (Stadium Mode)
<May>
May 04:Bangkok IMPACT Exhibition Hall 5-6
May 08:Manila Mall of Asia
May 11:Taipei Linkou Arena
May 15:Seoul KINTEX HALL 9
May 18:Hong Kong AsiaWorld-Arena
May 21:Singapore Singapore Indoor Stadium
May 25:Sydney Qudos Bank Arena
May 27:Melbourne Rod Laver Arena
<June>
June 10:Antwerp Sportpaleis
June 14:Copenhagen Royal Arena
June 17:Berlin Uber Arena
June 19:London The O2
June 21:Amsterdam Ziggo Dome
June 25:Paris Accor Arena
June 29:Barcelona Palau Sant Jordi
<July>
July 02:Milan Unipol Forum
July 10:Seattle, WA Tacoma Dome
July 13:San Jose, CA SAP Center
July 16:Los Angeles, CA Crypto.com Arena
July 19:Phoenix, AZ Footprint Center
July 22:Fort Worth, TX Dickies Arena
July 24:Duluth, GA Gas South Arena
July 26:Orlando, FL Kia Center
July 29:Baltimore, MD CFG Bank Arena
July 31:Chicago, IL United Center
<August>
Aug 03:Toronto, ON Scotiabank Arena
Aug 05:Newark, NJ Prudential Center
Aug 08:Mexico City Arena Ciudad de Mexico
Aug 13:São Paulo Espaco Unimed
Aug 15:Buenos Aires Movistar Arena
Aug 18:Santiago Movistar Arena
Aug 24:Honolulu, HI Blaisdell Arena
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