ミセス&滝沢カレン、King Gnu&浅野忠信、アイドラ&Snow Man……バンドと著名人の意外な繋がりと化学反応

ミセス、アイドラ…著名人との意外な繋がり

 「実は熱狂的なファンである」「そこからの縁で仕事の付き合いもある」――。バンドの活動を追っていると、著名人との思わぬ関係性を発見するケースがある。それが、時には楽曲提供やコラボレーションへとつながることも。

 本稿では、“バンドと著名人の意外な繋がり”を切り口にして話を進めてみたい。

Mrs. GREEN APPLE&滝沢カレン

 まず最初に名前を挙げたいのが、Mrs. GREEN APPLEと滝沢カレンの組み合わせ。この2組、一体どんな関係性があるのだろうか?

 実は、滝沢はMrs. GREEN APPLEのファンであることを公言しており、かつて「曲知りたい、ライブに行きたいと思った初めてのグループ」だったと語っていたこともある(※1)。Instagramの投稿ではMrs. GREEN APPLEの音源を使用することも多く、プライベートのカラオケでもMrs. GREEN APPLEばかりを歌うという滝沢。かなり“ガチ”なファンだということが窺える。ポップでキャッチーなメロディラインと、圧倒的なハイトーンボイス、さらにはテクニカルなサウンドやバリエーションあるアンサンブルがMrs. GREEN APPLEの持ち味。その魅力に、滝沢も惹かれたのではないだろうか。

King Gnu&浅野忠信

 King Gnuと浅野忠信の2組も、深い関係性を見て取ることができる。浅野忠信は、以前常田大希のファンであると公言しており、2019年に放送された特別番組『Who is King Gnu?』(BSフジ)でKing Gnuの魅力を語ったことも。さらには、常田大希に密着したドキュメンタリーのスペシャルシリーズ『2030未来への分岐点「常田大希 破壊と構築」』(NHK総合)にてナレーションを務めたこともあり、その想いの強さと絆を感じられるだろう。

 思えば、King Gnuは“常田大希”というソングライターが明確に作家性を発揮しながらも、バンドメンバーの個々の魅力も十全に吐き出されており、複合的な絡み合いがバンドの強烈な強さになっている。浅野忠信もまた、そういうKing Gnuの音楽性に触れていくなかで、バンドはもちろんのこと、常田大希という人間の魅力の沼に入っていったのだと思う。

I Don’t Like Mondays.&Snow Man

 I Don’t Like Mondays.とSnow Manにも深い関係性がある。遡っていくと、まず、I Don’t Like Mondays.はSnow Manに「LOVE TRIGGER」という楽曲を提供している背景がある。この「LOVE TRIGGER」はI Don’t Like Mondays.が作詞曲とアレンジまで手掛けており、洒脱でダンサンブルなビートが痛快な楽曲になっている。

Snow Man「LOVE TRIGGER」Music Video

 もともとSnow Manの岩本照がI Don’t Like Mondays.の楽曲を愛好していたのだという。だからこそ、「LOVE TRIGGER」はI Don’t Like Mondays.らしさを存分に活かしたビートメイクになったのだろう。岩本は、実際にI Don’t Like Mondays.のライブにも訪れたようで、その時の様子はSNSでも投稿されている(※2)。岩本照をセンターにして、I Don’t Like Mondays.が横並びになっている朗らかな写真。しかもお揃いにしたのではないかと思えるような紺色で統一された全員の衣装。この様子は、双方のファンのあいだでも話題になった。

 ちなみにI Don’t Like Mondays.といえば、北山宏光への楽曲提供「Just Like That」も記憶に新しい。こちらも「LOVE TRIGGER」と同様、I Don’t Like Mondays.らしいサウンドプロデュースで、低音を効果的に響かせたビートメイク、音色にこだわった艶のある世界観、北山の甘い歌声とサウンドとの融合など、独特の色気を作り出しながら、スタイリッシュなナンバーに仕上がっている。そこにも、I Don’t Like Mondays.の“らしさ”が炸裂している印象だ。

Hiromitsu Kitayama - Just Like That (Official Music Video)

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