ジョルジャ・スミス、涙を誘うソウルからフロアを踊り狂わすアンセムまで 大充実の初単独来日公演

ジョルジャ・スミス、初来日単独公演レポ

 情感たっぷりにスロウ〜ミッドを聴かせたあとは、ダンスホールレゲエ「Come Over」とUKガラージな最新曲「High」で徐々に終盤へとテンションをビルドアップ。「自分が10代の頃に書いた曲を、まさか日本で大勢の前でパフォーマンスするとは思ってなかったわ」と告げてからアカペラで歌い始めた代表曲「Teenage Fantasy」では瞬く間に会場も大合唱。その光景に本人も感激していたようだった。

ジョルジャ・スミス(撮影=Kazumichi Kokei)

 UKシングルチャートで彼女史上最高の8位を記録した「Be Honest (feat. Burna Boy)」で再び皆がステップし出すと、ここからは凄まじい勢いでアップテンポのパーティー仕様へと様変わり。「On My Mind」のイントロがかかると「待ってました!」と言わんばかりにフロアのボルテージは最高潮へと達した。この夜一番の一体感と幸福感に包まれながら、皆が高らかに合唱し、そのまま締めの「Little Things」へと突入し踊りながら大団円。オーディエンスの汗が冷めやらぬまま、ジョルジャは華麗にステージを後にした。

 フルバンドならではのスケール感で魅せる迫力のサウンドから、無駄な装飾を削ぎ落としてさらにメッセージ性を際立たせるアレンジまで。レイドバックにグルーヴする時間から、会場を一気にクラブフロアへと彩るアンセムまで。どんなジャンルを纏おうと、どんなに大きい会場であろうとも、彼女の歌声は隅々まで一人ひとりの心に問いかけるように繊細で力強かった。そんなジョルジャ・スミスの多彩な魅力に触れられた大満足の初単独来日公演。これから先にどんな進化を彼女が見せてくれるのか、早くも次回来日への期待に胸が膨らむばかりだ。

ジョルジャ・スミス(撮影=Kazumichi Kokei)

■リリース情報
『falling or flying (Deluxe)』
配信リンク:https://famm.orcd.co/fallingorflying-deluxe

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