ジョルジャ・スミス、6年ぶり来日迫る! UK R&Bの現在を担い世界中を虜にする魅力とキャリア

世界中を虜にするジョルジャ・スミス

 聴く者を一瞬にして陶酔させる官能的な歌声。R&Bに軸足を置きながら、UKらしい幅広く自由な音楽性でジャンルを超えた活躍をみせるジョルジャ・スミスの来日公演が、大阪・なんばhatch(10月22日)と東京・豊洲PIT(10月23日)の2カ所で開催される。2018年の『SUMMER SONIC』以来6年ぶりの来日、そして待望の初単独公演とあって注目が高まる彼女の魅力とキャリアをあらためて振り返る。

彗星の如きデビュー、瞬く間に英国のスターダムへ

ジョルジャ・スミス(Photo by Mike Excell)

 出身はイギリスのウェスト・ミッドランズにある小さな町ウォルソール。英国人でジュエリー・デザイナーだった母と、ジャマイカ生まれでかつてネオソウルバンドのリードシンガーも務めていた父のもとに生まれたジョルジャ・スミス(1997年生まれ)は、幼少期からレゲエ、ロック、ソウル、ヒップホップと多様な音楽に触れて育ち11歳の頃から作詞・作曲を開始。

 一度聴いたら耳から離れない特徴的な歌声とブルージーな歌唱スタイルに、エイミー・ワインハウスを思い浮かべる人も多いだろう。事実、ジョルジャは最も影響を受けたアーティストとしてエイミーの名前を挙げており、自身の心の内を曝け出すようなソングライティングの面でも彼女と共鳴する。

 ディジー・ラスカル「Sirens」をモチーフに彼女の故郷の現状を生々しく切り取ったデビュー曲「Blue Lights」(2016年1月)がリリースされると、彼女の才能は一挙に各メディアで注目の的に。たちまちドレイク(『More Life』収録「Get It Together」含む2曲)やケンドリック・ラマー(『Black Panther : The Album』収録「I Am」)らとコラボし、2018年にデビューアルバム『Lost & Found』を発表。先行シングルとなった「Teenage Fantasy」をはじめ10代ならではの揺れ動く感情がシアトリカルに表現された楽曲たちは高い評価を浴び、全英チャート最高3位を記録。2019年のブリット・アウォードでは最優秀女性アーティスト部門を受賞、同年のグラミー賞では最優秀新人アーティストにもノミネートされ、その名はイギリスを超えて世界に広まった。

Jorja Smith - Blue Lights (Official Video)
Jorja Smith - Teenage Fantasy (Official Video)

ジョルジャ・スミス(Photo by Mike Excell)

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