ENHYPEN、韓国でスタジアム公演完遂「成長した姿で戻ってきます」 7人が気づいた存在意義
JUNGWONは後半のMCで、「ツアーを準備しながら練習室で暮らした」と本ツアーに至る過程での苦労を明かしたうえで、「最近またENGENEの皆さんからもらった手紙を全部読みましたが、『ENHYPENが好きな理由を探さなきゃいけないアイドルじゃなくてよかった』って。ひとりで部屋で読んでいたら本当に感動しました」「僕たちを好きにさせる理由をENGENEの皆さんが作ってくれた」とENGENEの言葉に背中を押されていることを語った。「僕的には照れちゃいます……」と言いながら、「一緒に歩みながら繋いだこの手、絶対離しませんから!」というキラーフレーズを放った姿に胸を打たれた人も少なくないと思う。
JAKEは「コンサート3日前に体調がよくなくて心配していましたが(今日無事にステージに立てて)よかったです」と安堵の心情を口にする。加えて、「僕たち同士でも2025年をどうするのか少しずつ話していますが、7人は欲張りです」「2025年はもっとたくさん成長できる一年にしたいです」と早くも来年の抱負を語った。
HEESEUNGは、「4年前はこんなに多くのENGENEの前でパフォーマンスするなんて想像できませんでしたが、(現在までが繋がっていって)こうやってひとつのシーンのような気がするのが不思議です」とスタジアムを見渡し、「でも不思議に感じているだけではいけないと思います。4年目ですよね、赤ちゃんではありませんよ」と地に足をつけた言葉で語りかける。「気を引き締めるべきタイミングなので、成長の途中だと思います。もっと頑張るENHYPENになります」「僕も人間なので辛い時期があったりします。ですが、(メンバーは)みんな優しいしあたたかい人なので、助け合いながらやってこれたことに本当に感動しています」「足りない僕だけど、ともに頑張ってきた時期があったからコンサートを成功させられたと思います」と想いを明かす彼の言葉は、聞く人の胸を熱くしたことだろう。
NI-KIは「セットリストに『Fate』がないのが残念です。個人的にはまだ『FATE』ツアーから抜け出せていません」と前ツアーで待望の初披露となった「Fate」に想いを馳せ、「40回以上も公演できたことは、僕にとって大切な時間になったと思います」と世界を飛び回っていた数カ月前を振り返りつつも、「これからの海外ツアーも頑張ります。それまでどこにも行かず、ずっとENGENEでいてくださいね」と約束を結ぶ。また、「短い時間内で(ツアーの準備をするのが)大変で、普段こういうことは思わないけど、『間違ったらどうしよう?』と心配した部分も多かった」と今日までに至る心境を明かし、「ENGENEの皆さんが熱い応援を送ってくれたので成功できました。大きな愛情を送ってくれてありがとうございます」と感謝を伝える。「成長した姿で戻ってきます。海外ツアーに行ってきます!」――そう伝えた彼の目に迷いはなかった。
“晴れ男”グループのENHYPENがいれば、雨予報でも雨が降らずライブを楽しめる。それは今回も例外ではなかった。「皆さんが進む道さえ花畑にしますので」――そんなJUNGWONの言葉も、決して冗談ではないはずだ。本編ラストスパートは「XO (Only If You Say Yes)」。HEESEUNGの奏でるピアノソロが会場を包み、ピンク色に染まった満月が降る下で、メンバーは鮮やかな色の薔薇の花に囲まれて腰を下ろす。ファンタジックな世界で舞い踊る7人のパフォーマンスとネオンピンクに光る観覧車が、「特別な君が許してくれるなら何でもしてあげたい」と願う甘いひと時を演出した。「最後の曲だけど座ってるつもり?」「Everybody, stand up!」、そう威勢よく声をかけたラストソング「Paranormal」では、ENGENEの近くまで行き、花道を駆け回る。すっかり涼しくなった秋空がまだ夏の香りを運んでくる気がしてしまうのは、スタジアムに満ちた熱気のせいだろう。曲のフィナーレと同時に壮大な花火のカーテンで豪華に着飾ったステージには、メンバーがいなくなったその瞬間から、アンコールの掛け声が響き始めた。
アンコールでは、メンバーのステージ登場直前の様子を生中継。通常はファン側からサプライズを行うスローガンだが、今回サプライズを行うのは彼らの方だ。
「辛くて疲れたときに僕たちの原動力は誰?」
「それはENGENEでしょう!」
「いつも愛で僕たちを抱きしめてくれたENGENE」
「これからは僕たちが抱きしめてあげたい」
「ENGENEがどこにいても走っていくから」
「二日間そばにいてくれてありがとう」
「これから一生一緒にいようね! 約束!」
ひとり一枚ずつ、そんなメッセージが書かれたスローガンを見せてくれたENHYPENは、「Future Perfect (Pass The MIC)」でアンコールの舞台に上がる。「Highway1009」をパフォーマンス後、「実は僕が『Highway1009』を最後の曲にしたかったんです」と明かした選曲者のJUGWONは、名残惜しさが漂う会場に「皆さん、アンコール叫んでくれませんか? 家に帰るつもりですか?」とまだライブは終わっていないことを強調。JAKEも「次の曲では狂ったように遊びましょう」「(みなさんが)思うよりもかっこいいですよ、僕たち」と促した。まだまだ続く夜には「Go Big or Go Home」と「Karma」が流れ、最後まで「Make some noise!」と叫ぶ彼らは、たっぷりと悔いなくアンコールを満喫し、韓国公演の幕を閉じた。
彼らは、これからワールドツアーへと旅立つ。11月から年始1月にかけて開催される『ENHYPEN WORLD TOUR ‘WALK THE LINE’ IN JAPAN』では、ベルーナドーム、みずほPayPayドーム福岡、京セラドーム大阪と、自身最大規模のドームツアーを行う予定だ。11月には『ROMANCE : UNTOLD』のリパッケージアルバムでカムバックも予定されている。この4年間でK-POPアーティストでトップクラスのグループに大成し、こうしてスタジアム公演も完遂したENHYPEN。今後の活動をぜひ楽しみにしていきたい。
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