リアルサウンド連載「From Editors」第74回：我が家の植物を救ってくれた救世主

　「From Editors」はリアルサウンド音楽の編集部員が、“最近心を動かされたもの”を取り上げる企画。音楽に限らず、幅広いカルチャーをピックアップしていく。

これぞ文明の利器

　植物を自宅で育てるようになってから5年ほど経ちました。コロナ禍に家で過ごす時間が増えてからより興味が湧き、いまでは大小合わせて10ほどの植物と生活しています。ずいぶん昔にサボテンを枯らしてしまって以来、何かを育てることに苦手意識があったのですが、自信を取り戻すきっかけになったのが我が家のファースト観葉植物・テーブルヤシです。手のかからない子ですくすく育ってくれて、今もたくさんの葉をつけています。

　しかし、半年前くらいから葉先が茶色くなっている葉が目立つようになりました。心配ではあるものの解決策がわからずモヤモヤしていたところ、最近とある有料アプリに出会いました。そのアプリで写真を撮ると、なんと植物の健康状態を教えてくれるのです。さっそく写真を撮ると「葉焼け」の診断で、水やりの不足が原因と出てきました（確かに多忙な時期に手入れが疎かになっていたことが……）。さらにすごいのが、その後の対処方法を提案してくれる機能。アプリによると弱っているところは取り除きつつ、アスピリン錠を水に溶かして月1の水やりに使用するように、とあります。なんでも根を通じてアスピリンを吸収して免疫システムを刺激し回復を助けてくれるそう。人間の薬が植物にも有効というのは、目から鱗。テーブルヤシの回復にはもう少し時間がかかりそうですが、他の植物にも試しに与えたところ新芽が出てきたものもありました。人間や動物のお医者さんは身近でも、植物のお医者さんは近くになかなかいないので、文明の利器に心から感謝です……！

　その他にも植物を登録すると、適切なタイミングで水やり時期のお知らせをしてくれる機能もあり、二度と同じ過ちを繰り返さぬようアプリの力を借りながらお世話に励んでいます。さらに散歩中に気になる植物を撮影するとその名前も教えてくれるので、非常に便利。いちだんと植物への興味が増している今日この頃です。花が咲く植物はちょっとハードルが高いイメージがあるのですがどうなんでしょう？　心強い味方を手に入れたので、年内にもう一つ新しい仲間を迎え入れようかと計画中です。