富田鈴花&髙橋未来虹、変わっていく日向坂46を牽引する想い 一人ひとりがグループの顔となる大切さ

富田鈴花&髙橋未来虹、日向坂の変化

正源司陽子&藤嶌果歩は“心配いらないぐらい心強い”

──ダブルセンターの正源司さん、藤嶌さんについても聞かせてください。選抜発表からここまで、おふたりの目に彼女たちはどう映っていますか?

髙橋:さっき鈴花さんがおっしゃっていたように、身長とか年齢とかいろいろバランスがいいなっていうのを感じました。あと、四期生は常に「先輩たちに追いつけるように」とか「日向坂46に貢献できるように」と言ってくれるんですけど、最近は『ひなパレ』(四期生のレギュラー番組『日向坂ミュージックパレード』/日本テレビ)があったり、秋には映画(四期生が出演する『ゼンブ・オブ・トーキョー』)が公開されたりと、四期生だけの現場で着実に力をつけていることをこのシングル制作期間に強く実感しました。

富田:それはすごくわかる。

髙橋:あとは、涙を見たことがないというか……この期間が始まってまだ見せていないだけだったらごめんなさいなんですけど、2人が落ち込む姿を一度も見ていないので、そこは「いろんな活動を経て本人たちも強くなったのかな」なんて勝手に思っています。

富田:あの2人は謙虚だけど謙遜はしないタイプだと思っていて。センターになるってことは、そのシングルの活動期間においてグループの顔になるわけじゃないですか。プレッシャーも多いはずなんですけど、ダブルセンターってことで1人で抱え込まず分散させるタイプなのかな。でも、それはこの活動をしていく上でも、グループの雰囲気を作る上でもすごく大事なことだと思いますし、実際2人には引っ張ってもらっているなっていう感覚があります。「先輩たちに謙遜して2人の魅力がちゃんと出せない」なんてことがないといいなって気持ちでいたので、そんな心配いらないぐらい心強いダブルセンターだなと思います。

──外から見た印象ですが、前作で一度センターを経験した正源司さんはもちろん、初めてシングル表題曲でセンターを務める藤嶌さんもしっかり“日向坂46のセンター”らしさが備わっていると、MVを観て強く実感しました。そのMVですが、撮影はいくつかのチームに分かれてロケなどを行っています。富田さんは同期の松田さん、丹生明里さん、一期生の佐々木美玲さんと一緒でしたね。

富田:私は車を運転しました。監督(濵田明日也)から企画説明があったときに「車を運転します」と言われたんですけど、MVだと街で走っているような車よりも旧車がよく使われるじゃないですか。でも、「ジムニー シエラを用意しました」って言われて(笑)。

──ご自身の愛車と一緒だったと。

富田:そうなんです。なので最初からすごいテンションが上がって。メンバーを乗せるってなると、運転センスとか見られるわけじゃないですか。だから撮影前日も母と運転の練習をしに行って、翌日の撮影に挑みました(笑)。あと、私のチームはみんな年齢も期も近いので、すごく楽に過ごせましたし、そういった点でもすごくいいメンバーと楽しく撮影できたなって。心を許せるメンバー同士だからこその、いい表情が撮れたと思います。

──髙橋さんは同期の上村ひなのさん、後輩の小西さんと一緒です。

髙橋:3人でショッピングモールの屋上でアイスを食べて、ゲームセンターでひたすら遊んでっていう感じで。私たちのチームも年齢が1才差だったので、私が当時できなかった高校生の放課後のような遊び方をMVの中でして、気持ち的にも若返りました(笑)。20歳になった今でもこういう楽しいことができるのって、この活動をしているからこそだなと思うんですけど、撮影中はいい表情を残そうということよりもひたすら楽しむことに注力して。UFOキャッチャーをしている映像を観たら、自分がガチの表情だったからびっくりしました(笑)。

富田:普段あまり見たことない未来虹の顔でした。いつもはちょっと大人っぽい面があるので、確かにフレッシュで等身大だったかも。

髙橋:撮影中の合言葉は「気持ちはJK」だったので(笑)。

富田:いやいや、十分若いんだから(笑)。

──そういうリラックスした場面があるから、全員でのダンスシーンはギャップが大きくて。

富田:ダンスシーンも白Tシャツにデニムというシンプルな衣装で驚きました。最初は全員同じ衣装だったんですけど、監督さんやスタッフさんに映像を観てもらって、一人ひとりの個性に合ったスタイリングにしていただいたんです。本当に見応えのある内容なので、完成してから何度もリピートしています。

日向坂46『絶対的第六感』

メンバー卒業が立て続く中で変化する役割

──カップリング曲もバラエティ豊かな楽曲が揃っています。ひなた坂46の「君を覚えてない」は前作の「錆つかない剣を持て!」とは違った、切ない雰囲気の楽曲です。

髙橋:この曲、大好きなんですよ。メンバー内でも人気が高くて、ひらがなのみんなからも「この曲好き!」って声をよく聞きます。前作がカッコいい感じの曲だったので、ひらがなというチームはそういうイメージでいくのかなと思っていたんですけど、可愛くてちょっと切ない雰囲気でびっくりしました。今回は(宮地)すみれがセンターということもあってこういう曲調になったのかもしれないですけど、表題曲とのギャップもありますし、それぞれの良さを高め合えているのかなと思います。

日向坂46『君を覚えてない』

──「絶対的第六感」も「君を覚えてない」も日向坂46が元来持っているカラーであって、それをいい形でメンバーを分けて表現しているというか。

髙橋:そうなんですよね。

富田:だから、選抜とひらがなとで曲を入れ替えたとしても、みんなちゃんと表現できると思うんです。もちろんこの曲を今回のメンバーでやるからこそ出せる雰囲気もあると思うんですけど、私自身はこの曲って昔のけやき坂46の温かみを思い出させるような曲だなと思っていて。それを初めてセンターを務めるすみれちゃんが、彼女の人柄だったり優しさを漂わせながら表現している。先日、『日向坂で会いましょう』で歌収録しているのを観たとき、すみれちゃんをはじめみんなの表情が本当に可愛すぎて、一瞬で虜になりました。

──ひなた坂46はもう1曲、「雪は降る 心の世界に」という楽曲を歌っていますが、こちらも可愛らしい曲調です。

髙橋:しかも2曲とも恋愛の曲ですし、意外ですよね。秋元(康)先生は私たちが知らないところでセンターの子のことを見ているのかなっていうぐらい、ぴったりな曲だなって思いました。もし自分がセンターだった前作のときならこういう曲は来なかったのかな、なんて考えちゃうほど(笑)。すみれとの相性の良さが抜群ですよね。

──四期生が歌う「夕陽Dance」はディスコテイストのダンスチューンで、これまでの四期生になかったタイプの楽曲です。

髙橋:四期生の曲は常に強いですね。今回も初めて聴いたときから「絶対ライブ映えする!」って思いました。

富田:四期生ライブでの初パフォーマンスもめっちゃ良かったですし、何よりセンターの(渡辺)莉奈ちゃんがよかった!

髙橋:わかります。莉奈はひらがなのライブで、特に輝いたメンバーの1人だなと個人的に思っていて。私、莉奈のパフォーマンスが本当に大好きなんです。普段はあまり感情を表に出さない子なんですけど、パフォーマンスになると本人の感情がストレートに表れるというか。「My fans」でセンターを務めたときは私と小西で莉奈を挟む形だったんですけど、会場の雰囲気を引っ張っていくぐらいの頼もしさがあって、あのときの良さが「夕陽Dance」のパフォーマンスにも表れてるんじゃないかなって思います。

日向坂46「夕陽Dance」

──選抜メンバーももう1曲、表題曲とはタイプの異なる「永遠のソフィア」という楽曲を歌唱しています。

富田:この曲はイントロ、Aメロ、Bメロ、サビとどんどん曲調が変わるので、歌っているとすごく情緒が入り乱れるんです(笑)。私はこの曲を最初に聴いたとき、卒業する4人のメンバー(加藤、東村、丹生、濱岸ひより)のことを想いながら歌いたいなと思ったんですけど、それをみーぱん(佐々木美玲)さんに言ったら「えっ、私は卒業ソングに感じなかった!」と言われて(笑)。でも、そうやって曲に対して重きを置ける感情が1つあるので、めちゃめちゃ大好きです。

髙橋:個人的にはレコーディングとかボイトレとかで苦戦した1曲で。鈴花さんがおっしゃったようにAメロ、Bメロ、サビと色がどんどん変わるので、歌い方で悩んだのもありますし、しかもサビが1音1音細かかったり音域も相当キーが高かったりするので、そこで自分的に納得いくまで悩みました。でも、最終的には気持ちよく歌えたので、音源になってどう届いてどういう反応が返ってくるか楽しみです。

──富田さんがおっしゃるように、このシングルの活動をもって加藤さん、東村さん、丹生さん、濱岸さんの4人がグループを卒業します。今年前半には齊藤京子さん、高本彩花さんという一期生も相次いで卒業。今後は五期生の加入も控えていて、さらに大きな変化を迎えるフェーズに突入した印象もあります。おふたりは今後、間違いなくグループを引っ張っていく重要な存在になると思いますが、『ひなたフェス2024』以降のグループについてどのように考えていますか?

髙橋:日向坂の楽曲の中で、加藤史帆さんの声って必要不可欠な個性だと私は思っていて。史帆さんの声が聴こえてきたら「あ、日向坂46の曲だ」っていう、わかりやすい歌い方だったり声質だったりするので、その要素がなくなるってことがまだ想像つかないんですけど……(富田の目を見ながら)今後は一緒に歌で引っ張っていけたらと思ってます!

富田:おお、嬉しい!

髙橋:こういうこと、自分から言うのは恥ずかしいんですけど、なんとか追いつけるように頑張りたいです。

富田:十分追いついてるって! そもそもグループの色ってどんどん変わっていくものだと思うし、私たちが残していったものを後輩が参考にしながら、どんどん自分たちらしく育っていってくれたら嬉しいなって気持ちで。たぶんメンバーみんなそうだと思うんですけど、「何かしよう!」って自ら動くよりも、行動とか背中とか、周りや先輩の活動から吸収していくのが日向坂46らしさだなと思うんです。そういうことを今年下半期から来年にかけて、コツコツ残していけたらなと思います。

──四期生もそうやってどんどん成長してきたと。

富田:そうですね……あ、今度は四期生が先輩になるのか! 三期生も一番後輩だったときと四期生が入ってきた後って、もう別人ぐらいに頼もしくなったので、四期生が先輩になったらまたグループの雰囲気が変わりそうだね。

髙橋:三期生は後輩だった時期が長かったから、そこから見えたものや学べたことがめちゃくちゃ大きくて。そういう期間を今後入ってくる五期生の子には大切にしてほしいですし、四期生が入ってきたときも一番近い期である三期生が先輩との架け橋になりたいと思っていたので、五期生に一番近い四期生がそういった役割を担っていくのかなって思うと本当に楽しみです。

サイン入りチェキプレゼント

日向坂46 富田鈴花&髙橋未来虹央のサイン入りチェキを2名様にプレゼント。応募要項は以下の通り。

応募方法

<X(旧Twitter)からの応募>
リアルサウンド公式Xをフォロー、本記事の投稿、または応募投稿をリポストしていただいた方の中から抽選でプレゼントいたします。

リアルサウンド公式X

<Instagramからの応募>
リアルサウンド公式Instagramをフォロー、本記事の投稿にいいね&コメントしていただいた方の中から抽選でプレゼントいたします。当選者の方には、リアルサウンドXアカウント、もしくはInstagramアカウントよりDMをお送りさせていただきます。

リアルサウンド公式Instagram

※非公開アカウント、DMを解放していないアカウントからの応募は抽選対象外となりますのでご注意ください。
※当選後、住所の送付が可能な方のみご応募ください。個人情報につきましては、プレゼントの発送以外には使用いたしません。
※当選の発表は、賞品の発送をもってかえさせていただきます。
※チェキはランダムでの発送となります。指定はできません。
※当該プレゼントは、応募者が第三者へ譲渡しないことが応募・当選の条件となります(転売、オークション・フリマアプリ出品含む)。譲渡が明らかになった場合、当選は取り消され賞品をお返しいただく場合がございます。

<締切:10月20日(日)>

■リリース情報
日向坂46 12thシングル「絶対的第六感」
発売日:2024年9月18日(水)
【Blu-ray付き】
初回仕様限定盤TYPE-A(SRCL-13000~13001)¥2,000(税込)
初回仕様限定盤TYPE-B(SRCL-13002~13003)¥2,000(税込)
初回仕様限定盤TYPE-C(SRCL-13004~13005)¥2,000(税込)
初回仕様限定盤TYPE-D(SRCL-13006~13007)¥2,000(税込)
※初回仕様限定盤・封入特典
応募特典シリアルナンバー封入・メンバー生写真(各TYPE別27種より1枚ランダム封入)
【通常盤/CDのみ】
通常盤(SRCL-13008)¥1,200(税込)

12thシングル初回盤Aジャケット
12thシングル初回盤Cジャケット
12thシングル初回盤Dジャケット
12thシングル通常盤ジャケット
20240814-hinatazaka-01
20240814-hinatazaka-02
20240814-hinatazaka-03
20240814-hinatazaka-04
20240814-hinatazaka-05
previous arrow
next arrow
 
20240814-hinatazaka-01
20240814-hinatazaka-02
20240814-hinatazaka-03
20240814-hinatazaka-04
20240814-hinatazaka-05
previous arrow
next arrow

日向坂46 公式サイト

関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「インタビュー」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる