THE BLACK LABEL初のガールズグループ・MEOVVとは? 次世代K-POPシーンを牽引する存在になり得るか

 9月6日、K-POPシーンに新星が登場した。その名もMEOVV(ミヤオ)。多彩なバックグラウンドを持つメンバー5人によるガールズグループである。BIGBANGや2NE1、BLACKPINKなどのヒット曲を手がけた“名プロデューサー”のTEDDYことテディ・パークが総合的にプロデュースを担当したとあり、デビュー前から大きな注目を集めていたMEOVV。果たして、彼女たちはこれからどのように活動を展開していくのだろうか。現在公開されている情報をおさらいしながら、考察してみたいと思う。

MEOVV - ‘MEOW’ M/V

 まずは改めて、グループの概要をまとめよう。MEOVVは、TEDDY率いるTHE BLACK LABELが初めて世に送り出すガールズグループ。9月6日にデビューシングル『MEOW』でデビューを果たし、8日には韓国の音楽番組、『人気歌謡』(SBS)でお茶の間に初パフォーマンスを届けた。メンバーは、ELLA(エラ)、GAWON(ガウォン)、SOOIN(スイン)、ANNA(アンナ)、NARIN(ナリン)の5人。さまざまな国籍、経歴を持つメンバーが集まっている。

MEOVV - 'MEOW' 응원법 (FAN CHANT)

 デビューショーケースを取材した韓国メディアの報道によれば、“MEOVV”というグループ名はその読み方からイメージできる通り、やはり猫の鳴き声を意識して名付けているようだ。そこに込められた意味としては、「パワフルかつ洗練された音楽性と強烈なカラーを打ち出すチーム」「その一方で、可愛くおとなしい一面も兼ね備えたグループ」というニュアンスが込められているという(※1)。デビュー曲の「MEOW」はどちらかといえばクールな印象の強い楽曲だが、これから活動を重ねていくにつれ、グループ名に込められた意味の通り、さらに多彩な一面を見せてくれるのではないだろうか。

グループの未来を表すようなデビュー曲「MEOW」

 デビュー曲「MEOW」は、グループがこれから作り出す未来のワンシーンを切り取ったかのような一曲に。歌詞には「行く道が違う、私にはついて来れない」「もうここを支配する私たちのもの」「穏やかに高く飛んで、届かないところまで」のような挑戦的なメッセージが多数盛り込まれ、他の追随を許さない圧倒的な存在感を放つグループになっていくことを高らかに宣言しているように感じられる。

'MEOW' l NPOP LIMITED EDITION - SIDE A

 一方、サウンドはプロデューサー・TEDDYの独自性を随所に感じる、なんとも中毒性の高い唯一無二の楽曲に。HIPHOP、ハウス、ダンスミュージック、ポップスの要素を自在に取り入れながら、リスナーの心を一発でつかむフレーズ作りは秀逸。TEDDYが携わった2NE1の「FIRE」やBLACKPINKの「DDU-DU DDU-DU」の流れを汲んでいるようにも思われ、両グループが切り拓いてきた道をさらに進化させるようなパフォーマンスを今後期待しても良いのではないだろうか。最近のK-POPシーンではメロディアスな楽曲でのデビューやカムバックが増えているように思うが、その中であえてこのような楽曲でデビューを果たしたということは、これからもMEOVV独自の世界観を作り込んでいく可能性は高いと言えるだろう。

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