サマソニ『Spotify RADAR: Early Noise Stage』DAY2:人気曲も続々披露、次世代アーティスト7組の白熱ライブ

『Spotify RADAR: Early Noise Stage』DAY2

TOMOO

撮影=石原 汰一

 昨年1stアルバム『TWO MOON』をリリース、自身最大規模の全国ツアーを成功させるなど精力的な活動を続けるTOMOOは、2023年「RADAR:Early Noise」選出アーティストからの登場。メジャーデビュー曲「オセロ」でライブをスタートさせた後、軽やかなピアノの音色を奏でるとポップチューン「Ginger」へ。「会えて嬉しいです!」とオーディエンスに笑顔を向けながら楽しそうに歌を届けていく。スタンドマイクで感情たっぷりに歌い上げた「Grapefruit Moon」、バラードナンバー「Cinderella」では、彼女の魅力である優しくも深みのあるボーカルが響きわたった。MCでは「私人生初の夏フェスなんですよ」「自分が出られる日が来るというのは、嬉しいものですね」と語ると、その喜びを表すように、カラフルな照明と豊かなバンドサウンドが彩った「Present」を披露。ラストは「Super Ball」をパワフルに歌い上げ、幸福感に満ちたステージを終えた。

撮影=石原 汰一
撮影=石原 汰一

<セットリスト>
1.オセロ
2.Ginger
3.Grapefruit Moon
4.Cinderella
5.Present
6.Super Ball

Omoinotake

撮影=shima

 続いて登場したのは、島根県出身の3人組バンド・Omoinotake。人気ドラマの主題歌を中心にここ数年でヒットナンバーを連発、9月からは自身初の海外公演を含むツアーが控えるなどキャリアのなかで今もっとも勢いに乗る彼ら。下積み時代の苦悩や未来への希望が込められたメジャーデビュー曲「EVERBLUE」では、疾走感のある演奏に加え、青色から虹色に変化する照明が曲への没入感を高めた。「2年前にBEACH STAGEに立たせてもらって、2年ぶり2度目」と、出演の喜びを語った藤井怜央/レオ(Vo/Key)。その後は「蕾」「One Day」「渦幕」と、重厚なバンドアンサンブルで観客を圧倒させる。「僕たちにとっても大切な曲だし、みんなにとっても大切な曲になりますように」と告げ、ロングヒットを記録中の「幾億光年」で会場をあたたかく包むと、ラストを飾ったのはブラックミュージックのルーツを感じさせる「トニカ」。集まった多くの人たちの胸を打つ音を響かせた。

撮影=shima
撮影=shima
撮影=shima

<セットリスト>
1.EVERBLUE
2.蕾
3.One Day
4.渦幕
5.幾億光年
6.トニカ

なとり

撮影=石原 汰一

 2日間にわたった『Spotify RADAR: Early Noise Stage』、最終アクトは音楽クリエイターのなとり。夜の街並みを思わせる映像をバックに、SpotifyのブランドTVCMに起用された「フライデー・ナイト」でライブを始めると、「今日は全員踊らせて帰りたいと思います!」と強く宣言。攻撃的なバンドサウンドに乗せて「Catherine」を歌い上げた後は、「金木犀」で低音ボーカルを響かせた。「いけるよね、サマソニ?」と呼びかけ、会場をダンスフロアへと変えたのは、Spotifyのバイラルチャート5カ国で1位を獲得した「Overdose」。四つ打ちのビートで体を揺らす観客たちに「いいね、サマソニ!」とうなずき、自身も大きく跳びはねながらシャウト。一転、9月公開の映画『傲慢と善良』の主題歌に決定している「糸電話」で優しいファルセットを聴かせると、ラストは「全部燃やし尽くして帰るぞ!」と歌詞にちなんで煽り、「絶対零度」のアグレッシブな演奏でステージを締めくくった。

撮影=石原 汰一
撮影=石原 汰一

<セットリスト>
1.フライデー・ナイト
2.Sleepwalk
3.Catherine
4.金木犀
5.ラブソング
6.Overdose
7.糸電話
8.絶対零度

 2日間あわせて計12組のパフォーマンスが繰り広げられた『Spotify RADAR: Early Noise Stage』。なお、「Spotify RADAR: Early Noise Stage」出演アーティストの楽曲は、Spotify公式プレイリスト「RADAR: Early Noise Stage in SUMMER SONIC 2024」で楽しむことができる。

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