サマソニ『Spotify RADAR: Early Noise Stage』DAY2レポ 新しい学校のリーダーズ、CHAI、imase、LANA……勢いある6組が生んだ興奮の渦

 Spotifyは、日本最大級の都市型音楽フェスティバル『SUMMER SONIC(以下、サマソニ)』とのコラボレーションにより、Spotifyのプレイリストブランド「RADAR: Early Noise」を体現する特別なステージ『Spotify RADAR: Early Noise Stage』を8月19日と20日の2日間にわたり幕張メッセ内で開催した。

 2019年開催のサマソニにて実施した『Spotify on Stage in MIDNIGHT SONIC』以来、4年ぶりのコラボレーションステージとなる本公演は、次世代の音楽シーンを担う期待の新進アーティストを2017年から国内外の音楽ファンにいち早く紹介してきた『RADAR: Early Noise』をテーマにしており、2日間で計12組がパフォーマンス。初日となる19日には、chilldspot、Bialystocks、DURDN、Skaai(yonawo x 鈴木真海子 x Skaai名義によるコラボステージ)、Daichi Yamamoto、春ねむりの6組が登場し、熱演を繰り広げた。

サマソニ『Spotify RADAR: Early Noise Stage』DAY1レポ 春ねむり、chilldspot、Bialystocks、DURDN……旬の出演陣による熱量高いステージ

Spotifyは、日本最大級の都市型音楽フェスティバル『SUMMER SONIC(以下、サマソニ)』とのコラボレーションにより、…

 ここでは、ao、tonun、LANA、imase、CHAI、新しい学校のリーダーズの6組が集結した、20日のライブのオフィシャルレポートを掲載する。

ao

 2日目の一番手には17歳の高校生アーティストaoが登場。シンガーソングライターの彼女のステージを見ようと続々とオーディエンスが集結した。ドラム、ベース、キーボードのバンドスタイルで、まずはグランジテイストもある「チェンジ」、エレクトロポップな「リップル」と、サウンドの中からポーンと届く声の個性で魅了。MCでは現役高校生なので、夏休みフェスだと笑わせ、自分を知っていてステージを見に来てくれた人は? と質問し、その数の多さにテンションが上がるなど、素直なキャラクターにオーディエンスも笑顔に。ラテンテイストのR&Bナンバー「余所見」では3連フロウを決めたり、「幻想」では10代のリアルな心情を聴かせたり、気がつけば会場はすっかり彼女の世界観に。後半は8月16日に配信リリースしたばかりの「ENCORE」を披露。アトモスフェリックなナンバーを見事に歌いきる新しい側面も見せた。さらにハーゲンダッツCMに起用されたショートチューン「月の光」をさらっと歌い、ロングトーンの力強さが光る「4ever」、彼女の声と曲の良さが広く知られるきっかけになった「you too」で締めくくり。のびのびと思うまま歌い、パフォームする姿に大物感が窺えた30分だった。

1. チェンジ
2. リップル
3. 余所見
4. 幻想
5. ENCORE
6. 月の光
7. 4ever
8. you too

tonun

 昼下がりのメッセを宵のムードに塗り替えたのはtonun。腕ききのメンバーがセッションする中で登場し、「サマソニ東京! よろしくお願いします!」と挨拶すると「東京cruisin'」からスタート。メロディとラップをスムーズに行き来するボーカルで会場を魅了する。続く「Sweet My Lady」ではtonunもギターを奏でる。メロウでセクシーなギターソロと、グッと抑えた音数が大人っぽい。「踊れる準備はできてますか?」とフロアに呼びかけ、次いでバンドメンバーを紹介すると、ダンサブルな「d.s.m」へ雪崩れ込む。オーディエンスの腰を揺らすグルーヴが心地よく、サビでは多くの手が上がる。続く「Sugar Magic」のイントロでは大きな歓声が上がり、曲の認知度の高さがわかる。スモーキーでコシのあるボーカルも冴えわたり、歌の世界が多くの人を繋いでいく。神田リョウのドラムソロも後押しし熱気の高まる空間でますますテンションが上がるオーディエンスに「Friday Night」が放たれると、思い思いに踊る人たちでフロアが華やいだ。ラストは「琥珀色の素肌」で、残りの夏を愛おしむようなニュアンスで締めくくった。

1. 東京cruisin'
2. Sweet My Lady
3. d.s.m
4. Sugar Magic
5. Friday Night
6. 琥珀色の素肌

LANA

 場内が暗転しただけで壊れんばかりの歓声が起き、期待感が膨らむ中、ステージに現れたLANA。ほとんどビートのみで、その圧倒的なラップの力を証明していくナンバーが続く。ブロンドの三つ編みのツインテールもビキニトップスのワイルドな衣装も、全てが彼女流で堂々とした佇まいがかっこかわいい。ダンサーとのパフォーマンスもセクシーかつパワフル。ほとんどのナンバーをショートアレンジにして、次々と間髪入れずに披露していく。「今日は新EPから2曲持ってきました。みんなノレル?」と煽り、〈うちら令和のBad bitches〉と、強めのヴァースをキックする「Huh?」、コブシの効いたフェイクもサマになる「Somebody to you」など、曲のオイシイところを惜しげもなく畳み掛けるようにパフォーマンス。そして“サマソニでやらずにどこでやる?”と言うように、「今では立ってるココ、Makuhari」を「ここどこだっけ?」「幕張―!」とファンと掛け合いを繰り広げながら展開する。最高のシチュエーションでブチ上がったあとはもう1曲の新曲「BASH BASH」で〈仕事が遊び、遊びが仕事〉のラップ部分で大合唱が起き、ラストは令和ギャルズのリアルなアンセム「L7 Blues」でフロア中がジャンプを決める最高の盛り上がりの中エンディングを迎えた。

1. FLAME
2. Twerk Jersey Remix
3. PULL UP
4. Huh?(Solo)
5. HATE ME
6. Somebody to you
7. Makuhari
8. TURN IT UP(Solo)
9. What’s Poppin(Solo)
10. BASH BASH
11. L7 Blues

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