『BATTLE OF TOKYO』いよいよ開幕! 世界・中島颯太・夫松健介・HIROTOに聞くバトルへの意気込み
『BATTLE OF TOKYO 〜Jr.EXILE vs NEO EXILE〜』が、いよいよ8月10日から開幕する。『BATTLE OF TOKYO』はJr.EXILEと呼ばれるLDH所属グループが集結し、未来の架空都市“超東京”を舞台にコラボバトルを繰り広げてきた次世代エンタテインメントプロジェクト。今年の『BATTLE OF TOKYO』は新たな場所へと舞台を移し、THE RAMPAGE、FANTASTICS、BALLISTIK BOYZ、PSYCHIC FEVERといったJr.EXILE世代の4グループに加え、NEO EXILE世代のLIL LEAGUE、KID PHENOMENON、THE JET BOY BANGERZ、WOLF HOWL HARMONYが参戦。“夏の大バトル祭”が繰り広げられる。
リアルサウンドでは、本公演に出演するFANTASTICSの世界と中島颯太、FANTASTICSのvs相手であるKID PHENOMENONの夫松健介、中島とドリームステージを行うWOLF HOWL HARMONYのHIROTOの4人にインタビュー。世代やバックグラウンドもそれぞれ異なる彼らの『BATTLE OF TOKYO』への想いや、注目ポイントを聞いた。(編集部)
化学反応が楽しみになるバトルの組み合わせ
ーーまず、そもそも今回のJr.EXILE vs NEO EXILEの対立構造は、今までの『BATTLE OF TOKYO』と何が違うんですか?
世界:今までは“超東京”という架空の舞台をベースにしていましたが、今回は別の場所(新たな世界)に移りました。超東京のパートでは僕らをモチーフにしたキャラクターも登場しますが、拡張された新たな世界ではFANTASTICSだったり、現実のリアルな僕らとしてパフォーマンスを行います。ふたつの世界が混在した場所が舞台になっていて、その上でJr.EXILE vs NEO EXILEという形になっています。
ーーこれまでの世界観やストーリーとの関係性は続いているんですか?
世界:そうです。今までの『BATTLE OF TOKYO』と小説とかをベースにしつつ、新しい物語が今回の『BATTLE OF TOKYO』から始まっていきます。今まで出演していたGENERATIONSが今回は登場しませんが、MAD JESTERSがストーリーに絡んできます。
ーーなるほど、それを踏まえて今回の『BATTLE OF TOKYO』の話を聞いた時にどのように感じましたか?
中島颯太(以下、中島):NEO EXILEはデビューして間もないのに実力やグループの色がしっかりあるので『BATTLE OF TOKYO』に参戦してきたらすごく面白い何かが生まれるだろうなというイメージは前からありました。今回もう実際にそれぞれが色を出してくれて。『BATTLE OF TOKYO』の新しい強い部分が出てきた感覚がありますね。
ーー先輩として後輩を打ち負かしてやる、みたいな。
中島:いやいやいや(笑)。みんなガンガンくるし、ダンスや歌の部分は幼い頃から実力あるメンバーや急激に上手くなったメンバーばかりですからね。それぞれのグループで切磋琢磨してやっています。普段一緒にご飯に行った時にもいろんな話をして、「僕はこう思うんです」とか「自分たちの動きをこうしていきたいんです」とかを聞いていると最近の子はすごいなと感じます(笑)。
世界:颯太も若いけどね(笑)。入ってきた時はそんな感じだったよ! 縦社会っぽい雰囲気のチームもあるけど、僕らはそんなに先輩先輩してないから、みんなも怖気づくことなく話しかけてくれるんだと思います。
中島:だから面白いものが作れるのかもしれないですね。
夫松健介(以下、夫松):僕は、まさかJr.EXILEのみなさんと直接戦うとは思っていなかったので驚きました。デビューして1年でアリーナ、そしてドームという素敵なステージでパフォーマンスできるのがすごく嬉しいですし、僕たちがデビューしたオーディション『iCON Z 〜Dreams For Children〜』の第二章が始まった舞台は2022年の『BATTLE OF TOKYO』でした。だからこそ、今回のステージでパフォーマンスできるっていうのがすごく嬉しいですし、感慨深いなと思います。『iCON Z 第二章』から見守っていたファンの方も見にきてくださると思うので、余計「かまさないと!」と思います。
中島:健介は僕と同じEXPG STUDIO OSAKAでレッスンを受けていたので、気が知れてる仲で嬉しいです。
夫松:颯太くんは絶対に相手にしてくれるので、MVの撮影中も隙があればちょっかいをかけていました(笑)。
HIROTO:僕は『BATTLE OF TOKYO』の一番最初のライブから見に行かせていただいていたので、MVも楽曲も本当に大好きだし、自分たちが一緒にバトルできるっていうのは本当に嬉しいです。見ていた側だからこそ、自分たちがこんなに大きなステージで『BATTLE OF TOKYO』に参加できるというのがいまだに信じられない。不思議な感覚です。
ーーどのグループとバトルするというのはいつ頃聞いたんですか?
中島:去年の終わりか今年のはじめか……それくらいの時期に聞きました。
ーーバトルの組み合わせを見た印象はいかがですか?
世界:MVを見たんですけど、まずTHE RAMPAGEとTHE JET BOY BANGERZに関しては人数が多いですよね(笑)。THE RAMPAGEは、この『BATTLE OF TOKYO』の中でも真正面からぶつかってくることが多くて、THE JET BOY BANGERZもそれぞれ勢いがあるし、そういうぶつかり合いが見れるのが面白そうだなと思いました。昨年末の『LDH LIVE-EXPO 2023』ではパフォーマーだけのバトルコーナーがあって、その時のバチバチ感を実際に見たうえでの流れもあったので、だからこその2チームなんだなと思います。LDHとして初めてメンバー全員がマイクを持つグループであるBALLISTIK BOYZと『iCON Z』からデビューしたLIL LEAGUEは、それぞれ新しいグループの形を作っていく2チームだと思うので、化学反応が楽しみです。
夫松健介、憧れの世界とのバトルを経て
ーーそれぞれのバトル曲についても教えてください。FANTASTICS vs KID PHENOMENONの「TurquoiseSun & PinkPurpleMoon」はどのようなコンセプトの楽曲ですか?
夫松:バトルというよりコラボという感じがしますね。KID PHENOMENONは『BATTLE OF TOKYO』の世界に入りたくて仕方なくて、FANTASTICSさんを見つけて追いかけていくようなイメージというか。MVでもFANTASTICSさんが踊ってるところを羨ましそうに見てるシーンや、追いかけていくシーンもあって、FANTASTICSさんの大人っぽい世界観にKID PHENOMENONのフレッシュさや、やんちゃさが合わさって『BATTLE OF TOKYO』の新しい表現が生まれたんじゃないかなと思います。
ーー1番と2番で2組それぞれの見せ場がはっきり分かれていますね。
中島:EXILE HIROさんからも、この2チームはバトル感だけじゃなくてコラボとして良い化学反応を起こしてほしいと言っていただけています。KID PHENOMENONだけで展開される1番のサビの後半、さらに2番からラップが入ることで一気にKID PHENOMENONの色を出すことができているというか。すごくおしゃれな形で2組の色が出せていると思います。
ーーMVでは夫松さんと世界さんとのバトルも見られます。
夫松:世界さんがEXLEとしてデビューした時から、僕はEXPGの学内オーディションでも「世界さんになりたいです」とずっと言っていたんです。アンダーグラウンドでもメジャーでも活躍できるようなパフォーマーになりたいと思っていて、世界さんのパフォーマンスもずっと見ていて。そうしたらまさかパフォーマーバトルに出る前に世界さんと一緒に踊ることになって。MVの割り振りを見た時から緊張しましたし。
世界:早い早い(笑)。
末松:撮影前に世界さんに「どういう感じにしますか?」って相談させていただいたら「その場の感じで!」って言われてしまって。「マジか」と思いました(笑)。結局僕はガチガチに作り込んで備えて臨んだので、緊張はしたんですけど、終わった後はすごい楽しかったです。
ーー世界さんは即興でのパフォーマンスだったんですか?
世界:そうですね。現場の空気感で踊っています(笑)。監督がそういう感じが好きなので、僕に振ってもらえる時はいつもその場の感じで。あと、格闘ゲームっぽくMVを撮るというのはコンセプトの段階からみんな知っていたので、その場の空気で踊った方が面白いかなと思ったんですよね。そうしたら後ろで見てるみんながふざけ出して。
中島:めっちゃ盛り上がってました。僕と(八木)勇征が控室で待っていたらすごい盛り上がってる様子が見えて、世界さんvs健介の時に周りがうわーって熱中してて、すごく良い表情でしたね。
ーーライブでのバトルも、戦ってない周りの人が盛り上がってますよね。
世界:ライブの雰囲気に近かったと思います。楽しかったですね。
PSYCHIC FEVERとWOLF HOWL HARMONYの“陰”と“陽”
ーーPSYCHIC FEVERとWOLF HOWL HARMONYの「YIN YANG」はどういうコンセプトになっていますか?
HIROTO:これは曲名の通り“陰”と“陽”を表しています。MVでも、僕たちWOLF HOWL HARMONYが陽でPSYCHIC FEVERさんが陰というように、分かりやすくグループの色が出ていると思います。MVではダンスはもちろん、演技の部分でも苦労しました。撮影の雰囲気も本当に喧嘩してるんじゃないかっていうくらいバチバチな雰囲気でしたね。個人的にも(半田)龍臣くんとWEESAくんと戦うシーンがあって、そこで自分の殻を破った感じがします。曲のテーマとしても陽がなかったら陰が生まれないっていう表裏一体感を感じさせるものになっています。MVも最初はバトル感が強いんですけど、最後はみんなで一緒に混ざってパフォーマンスする部分もあって。『BATTLE OF TOKYO』の楽曲はグループごとのパートがはっきりしている曲が多いんですけど、この曲はPSYCHIC FEVERさんと一緒になって歌う部分も多かったりするので、WOLF HOWL HARMONYにはこれまでのEXILE TRIBEになかったグルーヴ感がありますし、PSYCHIC FEVERさんは海外色の強いコンセプトが強みで、そういった2組の良さがすごく出ていると思います。
ーーMVのHIROTOさんはWOLF HOWL HARMONYでは見られないような表情をしていたのも印象的でした。
HIROTO:MVを見たみなさんからも「今までにない表情だった」と言っていただけることが多いです。恥じらいもなく新しい自分を出して、それを映像に残せたと思います。このMVを撮ってから自分のパフォーマンスも変わった気がしています。
ーー表現力が増したというか。
HIROTO:今回はMacotoさんにグルーヴィーな振りを付けていただきました。WOLF HOWL HARMONYはダンスの経験が浅いので、振り付けも苦労した部分はあったんですけど、PSYCHIC FEVERさんにも助けていただいて、なんとかMV撮影に間に合わせることができました。