go!go!vanillas 牧達弥ソロ&メンバー全員インタビュー:新曲「来来来」、バニラズ史上最大規模ツアーに向けて

<メンバー全員インタビュー>
ライブを意識した曲づくりも バニラズ史上最大規模のツアーへ

go!go!vanillasインタビュー写真(撮影=林将平)

——ジェットさん、プリティさん、柳沢さんは新曲「来来来」をどんなふうに捉えていますか?

ジェットセイヤ(以下、セイヤ):最初に聴かせてもらったデモの時点でほぼ完成してたんですよ。印象としては、とにかく展開がすごいなと。最初のほうにギターリフがあるんですけど、普通はそれで押しがちじゃないですか。そうじゃなくて、どんどん曲が展開していくので。演奏していても、そこが面白くて。牧は昔から「この1曲で5〜6曲くらいできるんじゃない?」みたいな曲をよく作ってたけど、今はまとまりもすごくよくなって。サビもキャッチーだし、みんなすぐ好きになるはず。歌詞も「牧にしか書けないな」と思います。まず曲を聴いて、そのあと歌詞カードを読んで、「こんなこと歌ってるんだ」と衝撃を味わってほしいですね。

長谷川プリティ敬祐(以下、プリティ):曲はもちろん、歌詞が本当にすごいんですよ。たとえば〈散々と悲しみさらば〉の言葉の選び方にもハッとしました。この曲、英訳してもらってるんですけど、翻訳者がたまたま友達で。「この歌詞はすごい。ノリを損なわずに英語にするのがホントに難しい」って言ってました。

柳沢進太郎(以下、柳沢):タイトルとリンクしたサビがガツンと耳に入ってきて、ずっと頭のなかで鳴るんですよ。めちゃくちゃ広まっていく感じがするし、3分半のなかでいろんな展開があって、「もう1回聴きたい」と思うんじゃないかなと。早くライブでやりたいですね。僕が歌う場面もあるのでがんばります。

go!go!vanillas ジェットセイヤ インタビュー写真(撮影=林将平)
ジェットセイヤ
go!go!vanillas 長谷川プリティ敬祐 インタビュー写真(撮影=林将平)
長谷川プリティ敬祐
go!go!vanillas 柳沢進太郎 インタビュー写真(撮影=林将平)
柳沢進太郎

——確かにすごくライブ映えしそうですね。ライブに対するスタンスについても聞かせてください。今年3月9日、10日には幕張メッセ公演が行われました。初日がワンマン、2日目はゲストバンド([Alexandros]/sumika/04 Limited Sazabys/My Hair is Bad/マカロニえんぴつ/UNISON SQUARE GARDEN)とともに開催。10周年を飾るイベントでしたが、一区切り感はありました?

牧:あったかな……。いや、どうだろう?

柳沢:ハハハ(笑)。

牧:『FLOWERS』(2022年12月リリース)というアルバムからずっとライブは繋がっていたし、幕張はその集大成という感じだったかな。そこで切り替わった感覚もないし、地続きですね。

セイヤ:そうやね。10年かけてライブハウスを回って、武道館とかデカいところもやらせてもらって。幕張にみんなで集まれたのがーーもちろん来られなかった人もいると思うけどーーとにかくうれしかったですね。2日目は先輩のバンド、後輩のバンド、同期のバンドも出てくれて。今までの積み重ねがあったからやれたことだと思うし、今の俺らの姿をちゃんと見てもらえたのかなと思ってます。

【期間限定公開】go!go!vanillas - エマ (Live at 幕張メッセ 国際展示場 9〜11ホール 2024.3.9)

プリティ:ワンマンもフェス形式もめちゃくちゃ楽しかったですね。2日目は「俺らがいちばんカッコいい」と思えるところまでやり切れて。出てくれたバンドは全部すごかったんだけど、俺たち自身をちゃんと出せた。当日の写真を見返しても、いい顔してるなって思います。

——写真、見返すんですね。

牧:そう言われるとハズいね(笑)。

柳沢:「よかったな、あの日は」って(笑)?

プリティ:ハハハ(笑)。これからも見返していきます。

柳沢:(笑)。めっちゃ良かったからね、ホントに。ワンマンは感無量というか、こんなデカいところでやれるなんてありがたいなって思ったし、2日目は「このメンツと一緒にやれるとか、めちゃくちゃすごいな」と。他のバンドのライブも全部観させてもらったんですけど、自分たちのライブは「俺らの音、すごい」って思いながらやってました。他のバンドと比べているんじゃなくて、自分たちがやってきたことを確認できたというか。音もパフォーマンスも演出もそうですけど、こだわってやってきたことが全部上手くハマって。「これまでやってきたのは間違いじゃなかった」と思わせてもらった良い日でした。

go!go!vanillasインタビュー写真(撮影=林将平)

——今年の動きとしては、やはりIRORI Recordsへの移籍が大きいと思います。移籍後の活動を振り返って、どんなことを感じてますか?

セイヤ:やっぱりロンドンでレコーディングしたのがデカいですね。日本との違いも知れたし、そこで得たものを活かせるようになって。ドラムのサウンドメイクはテックさんに入ってもらったり、みんなで一緒に作っていくんですけど、ロンドンで録った「SHAKE」「平安」の音の良さだったり、日本のスタジオのいいところも活かしながらやれているのかなと。牧がいろんなタイプの曲を作ってくれるから、それに対してどうアプローチするかもいつも考えています。

プリティ:移籍してからいろんな人との出会いがあったんですよ。テックの方やエンジニアの方もそうですけど、「自分では思いつかなかったわ」「ここまで極端なことはやってなかった」ということも多くて。「来来来」のベースの音もそうで。エンジニアさんと「やりすぎかな」って言いながらやってたんですけど、牧や進太郎が「すげえいい」って超喜んでいて。そういう音で弾けるのも楽しかったし、ライブで同じ音を出せるようにエフェクターも買いました。

柳沢:IRORIに来たこともそうだし、事務所から独立したことで、心的な変化もかなりあったと思います。「ここからまたやっていこう」という1年生みたいな気持ちもあるし、自分の楽器に関してもさらに責任感が強くなって。今までも念入りにやってきましたけど、もっと向き合いながらやっている感じですね、今は。みんなも言ってましたけど、移籍一発目の曲をロンドンでレコーディングできたのもすごく大きいです。キャパオーバーするくらいの刺激があったし、最近の制作でも「あれを超えるようなクオリティするには、どうしたらいいだろう?」と考えながら動いているので。

go!go!vanillasインタビュー写真(撮影=林将平)

——この夏は数多くのフェスやイベントに出演。11月から来年4月にかけて、バニラズ史上最大規模のツアーが行われます。ニューアルバム『Lab.』を携えたツアーなので、やはり中心は新曲ですか?

牧:そうですね。今年出した曲、「来来来」もそうですけど、ライブで育てていって、ツアーでもしっかり見せたいと思っていて。アルバムの曲もライブを意識しながら作っているし、楽しいツアーになると思います。

——音源とライブでアレンジが変わることもありますよね、バニラズは。

牧:「平安」もテンポがだいぶ上がってますね(笑)。

セイヤ:そうね(笑)。

牧:ステージに立ったときの体感の部分がけっこうデカいんですよ、やっぱり。実際にライブで演奏したときの表現は音源とはどうしても変わってくるし、かといってそれを音源でやってしまうと「日常で聴くにはトゥーマッチ」ということになるので。「来来来」は最初、サビのところでジャンプしようと思ってたんですよ。やってみると「ファルセットで歌いながら飛び跳ねるのはムズいな」って(笑)。だったらお客さんに飛んでもらおうと思って、ライブでの見せ方を試行錯誤してます。だいぶアグレッシブになってるんじゃないかな。

セイヤ:ツアーに関しては、セトリを組むのが楽しみですね。新しいアルバムの曲はもちろんですけど、今までの曲を含めて、各セクションごとのシミュレーションをしっかりやりたいと思っています。

——新曲と既存曲が混ざることで相乗効果も生まれるだろうし。

セイヤ:そうなんですよ。つなぎ方とか細かいところもそうだし、めちゃくちゃ面白くなると思います。

プリティ:今回のツアー、初めて行く会場も多いんですよ。

牧:来年の静岡、金沢、新潟、長崎、別府、広島、高松のホールは全部初めてですね。

プリティ:どんな体感になるのか、めちゃ楽しみですね。

柳沢:その途中に秋田Club SWINDLEもあるしね。キャパは300くらいなんですけど。

セイヤ:(柳沢の)地元です。

柳沢:スタッフに「秋田でライブ入れる?」と聞かれて、「入れたいです!」とお願いしました。地元のライブなのでがんばろうと思います! ギターソロ多めで(笑)。

——全国のZepp、ホール、さらに日本武道館、大阪城ホールの公演もあって。当然、見せ方やサウンドメイクも変わりますよね。

柳沢:そうですね。自分のなかで「どの会場で聴いても、めっちゃいい音」というテーマがあって。ライブハウスではカッコいいけど、デカいところだと微妙みたいなこともよくあると思うんですよ。コンスタントにいい音を届けたいし、そこはさらに突き詰めたいなと。

牧:武道館と大阪城ホールは(他の会場と)かなり違う内容になる予定です。ライブハウスの間に武道館があったり、ずっと集中を切らさずにやれるんじゃないかな。

——楽しみです。まずはアルバムの制作ですね。

柳沢:絶賛制作中です(笑)。

牧:これから書く曲もあるので、まだ半分くらいかな。ずっと止まってないので、どの曲をいつ作ったかわからなくなってるんですけど(笑)、がんばります。

■ライブ情報
『go!go!vanillas Lab. TOUR 2024-2025』

日程/会場
<ARENA編>
2025年
3月8日(土)東京 日本武道館
3月9日(日)東京 日本武道館
4月20日(日)大阪 大阪城ホール

<LIVE HOUSE & HALL編>
2024年
11月27日(水)東京 Zepp Haneda
11月28日(木)東京 Zepp Haneda
12月4日(水)大阪 Zepp Osaka Bayside
12月5日(木)大阪 Zepp Osaka Bayside

2025年
1月18日(土)静岡 静岡市民文化会館 大ホール
2月7日(金)愛知 Zepp Nagoya
2月8日(土)愛知 Zepp Nagoya
2月14日(金)福岡 Zepp Fukuoka
2月15日(土)福岡 Zepp Fukuoka  
2月22日(土)石川 金沢 本多の森北電ホール
2月24日(月祝)新潟 新潟テルサ
3月2日(日)北海道 Zepp Sapporo
3月20日(木)秋田 秋田CLUB SWINDLE
3月22日(土)宮城 仙台GIGS
3月29日(土)長崎 ベネックス長崎ブリックホール
3月30日(日)大分 別府ビーコンプラザ フィルハーモニアホール
4月12日(土)広島 上野学園ホール
4月13日(日)香川 サンポートホール高松 大ホール

<FC最速先行>
8月11日(日)〜8月20日(火)23:59
https://eplus.jp/gogovanillas/tour24-25/fc/

「来来来」
「来来来」

■リリース情報
 「来来来」
2024年8月7日(水)配信リリース
配信:https://lnk.to/ggv_rairairai

■ライブ情報
『go!go!vanillas Arena Tour 2025』
3月8日(土)日本武道館
OPEN:17:00 / START:18:00
3月9日(日)日本武道館
OPEN:16:00 / START:17:00
4月20日(日)大阪城ホール
OPEN:17:00 / START:18:00
特設サイト:https://gogovanillastour2025.com/

■関連リンク
X(旧Twitter):https://twitter.com/go_go_vanillas
Instagram:https://www.instagram.com/go_go_vanillas_official/
TikTok:https://www.tiktok.com/@go_go_vanillas_official
YouTube:https://www.youtube.com/@gogovanillas_official1

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<締切:8月25日(日)>

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