『TIF2024』シャニマス、Liella! ……声優・IPコンテンツが求められる理由 アイドル文化における多様性を紐解く
『TIF』総合プロデューサーの菊竹龍氏は『EX大衆』(双葉社)のインタビューの中で、お客さんによる時代の変化に敏感にアンテナを張りつつ、「アイドル市場を拡大するために尽力してきました」と話している。菊竹氏の発言からも『TIF』のスタンスとしては多様性を求めており、その結果、アイドルとしての存在価値を持ちながらも、2次元と3次元を往々にして行き来している声優アイドル及びアニメ/IPコンテンツグループが求められているのだろう。本来アイドルという言葉の意味は「偶像」であり、その範囲は限定されない。従来のアイドルにとらわれず、様々なコンテンツが入り交じっている現在の存り方が理想的な形なのかもしれない。
その上で、今年初出演となる面々を紹介したい。まず、AqoursとLiella!は今年の要注目グループと言えるだろう。Aqoursは『ラブライブ!サンシャイン!!』に登場する9人組女性スクールアイドルグループであり、9人組女性声優ユニットとしても活動している。今年で9周年を迎えたAqoursは、キャスト9人が同時にステージに立つ最後のワンマンライブ『ラブライブ!サンシャイン!! Aqours Finale LoveLive! ~永久stage~』も予定されており、最後の『TIF』のステージとなるかもしれない。また、Liella!は『ラブライブ!スーパースター!!』に登場する11人組女性スクールアイドルグループであり、実在の11人組女性声優ユニット。『2023 FNS歌謡祭』や『ミュージックフェア』(ともにフジテレビ系)など、多くの音楽番組やバラエティ番組に出演しており、これまでの『ラブライブ!』シリーズとは異なる方向性で活動している。また、さくら学院を卒業後、声優として活動している堀内も初出演。舞台やアニメ、バラエティなど多岐にわたって活躍しており、7月31日にはシングル『Glitter』もリリースしたばかり。それぞれ夏のお台場をどのように彩ってくれるのか、楽しみなラインナップだ。
例年以上に声優アイドル/アーティスト、アニメ/IPコンテンツグループが揃ったラインナップとなった今年の『TIF』。今後も彼女たちはアイドル文化における多様性の象徴として、出演の機会が増えていくことだろう。
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